映画『今夜、世界からこの恋が消えても』の完成披露舞台挨拶が7月6日、東京・イイノホールにて行われ、W主演の道枝駿佑(なにわ男子)と福本莉子をはじめ、共演の古川琴音、松本穂香と、映画音楽を担当した亀田誠治が登壇した。
日本のみならず、韓国、中国など、国境を超えて大ヒットを記録している一条岬の同名恋愛小説を、『僕等がいた 前篇・後篇』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』などの恋愛映画の名手・三木孝浩監督が映画化。本作は、眠りにつくと記憶を失ってしまう「前向性健忘」を患ったヒロイン・日野真織と、そんな彼女を献身的に支えるも、自らも大きな秘密を隠し持っている主人公・神谷透の儚くも切ない愛の物語。月川翔と松本花奈が脚本を手がけ、亀田誠治が音楽を担当。真織を福本莉子、透を道枝駿佑がW主演で演じ、真織の頼れる親友・綿矢泉役を古川琴音、透の姉・神谷早苗役を松本穂香が務めた。
完成披露を迎えて、道枝は「今年の2月からクランクインして、無事、完成披露まで辿りつくことができて本当にありがたいです。(観てくださる)皆さんから、どういった反響がくるのかソワソワしています」と笑顔を見せる。
福本は「撮影中に情報解禁されたので、皆さんの反響をリアルタイムで受けていたので、やっと皆さんに観ていただけるという気持ち。めちゃくちゃ楽しみです」と映画のお披露目を喜んだ。
映画の主演としては初の完成披露となる道枝は「嬉しいです。記念すべき初主演映画ですし、10代最後の締めくくりとなるし、ターニングポイントとなる作品。それを皆さんにお届けできるのは本当にありがたいですし、より一層身が引き締まる思いです」と感無量の面持ち。
自身が完成作品を観たときには「観る前は緊張していたし、ちょっと怖かった。大丈夫かなと・・・。でも観てみたら、本当に素敵な作品だなと、改めて思ったしポジティブな気持ちになりました。自身を持って皆さんにお届けできると」と充実感を滲ませ、目を輝かせた。
福本も「私は自分が出演していて、話も分かっているのにも関わらず泣いてしまいました」と明かし、映画の世界観に浸った様子。
古川は「記憶と思いを背負ってつなげる役割だったので、それを全うさせていただきたいなと思い、頑張りました」と自身の役どころを振り返る。福本とはコミュニケーションをとり、役と同じように信頼関係を深めたそう。古川、福本、道枝の3ショットでも柔らかな雰囲気の中過ごしたそうで、「撮影待ちをしながら3人で韓国ドラマを観ていました」と道枝。福本も「結局撮影ができなくて韓ドラを観ただけで帰った日もありましたね」と笑った。
一方、松本は「年上ということを意識しました。ただ優しいだけでなく、否定も肯定もしない、そこにある優しさをイメージしました」と役へのこだわりを見せる。弟役の道枝も、「穂香さんもフワッとしているので、二人の間に穏やかな空気が流れていました。本当のお姉さんのように接してくださって、ありがたかったです」とコメント。道枝が松本のラジオにもゲスト出演したことがあったそうで、「その時に、『穂香さん”と呼んでください』って言われて・・・」と話し始めると、「私は『穂香って呼んでください』とは言ってないからね。呼ばせたみたいになっちゃうから」と反論。すかさず「あ、ごめんなさい。勝手に呼ばせていただいています・・・」としどろもどろ。本当の姉弟のように仲の良さを見せていた。
ここで、フォトセッションという流れになり一同が一度舞台から下がり、再度登壇となったのだが、福本だけ現れず・・・。そこで、MCの合図により、会場が暗転し客席はオレンジのペンライトに埋め尽くされる。何が起こったのかわからずキョトンとする道枝に、福本が舞台袖からバースデーケーキを道枝に届けた。
7月25日に20歳の誕生日を迎える道枝へのサプライズのお祝いは大成功! 道枝は会場のペンライトに「ライブが始まるのかと思いましたよ」と言いながら、「嬉しいです!」と満面の笑みを浮かべた。登壇者からの祝福を受け「20歳、これからもっとしっかりしていかないといけないと思いますし、大人になっていくにつれて考えることも増えると思いますので、これからも頑張っていきたいです」と決意も新たにしていた。
『今夜、世界からこの恋が消えても』
<ストーリー>
明日、僕を忘れてしまう君と忘れられない恋をした。
僕の人生は無色透明だった。真織と出会うまでは――。
クラスメイトに流されるまま、彼女に仕掛けた嘘の告白。しかし彼女は“お互い絶対に本気で好きにならないこと”を条件にその告白を受け入れた。そうして始まった偽りの恋。やがてそれが偽りとは言えなくなったころ――僕は知る。
「病気なんだ私。前向性健忘って言って、夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部」
彼女はその日の出来事を日記に記録して、朝目覚めたときに復習することで何とか記憶をつなぎとめていた。その日ごとに記憶を失ってしまい、明日が来ることを恐れながら生きる彼女と、一日限りの恋を積み重ねていく日々。
しかし僕には真織に伝えていないことがひとつだけある。だから、真織の幸せを守るために、僕は“ある作戦”を立てた。
キャスト: 道枝駿佑(なにわ男子) 福本莉子
古川琴音 / 前田航基 西垣匠
松本穂香
野間口徹 野波麻帆 水野真紀 / 萩原聖人
原作:一条岬『今夜、世界からこの恋が消えても』(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
監督:三木孝浩
脚本:月川翔 松本花奈
音楽:亀田誠治
配給:東宝
映画のマルシー:©2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会
公式HP:https://sekakoi-movie.toho.co.jp/
公式Twitter:@sekakoimovie
公式Instagram:@sekakoimovie
7月29日(金)全国東宝系にて公開!