映画『関ヶ原』の大ヒット祈願イベントが、8月21日、東京・神田明神にて行われ、主演の岡田准一と、共演の平岳大、滝藤賢一、中越典子、監督の原田眞人が出席。徳川家康が関ヶ原の戦いの際、神田明神で祈祷し、天下統一を果たすことになったという“勝負の聖地”で、西軍側を演じたキャストたちが映画の大ヒットを祈願した。
本作は、歴史小説界の巨匠・司馬遼太郎の国民的ベストセラーを『日本のいちばん長い日』を手がけた原田眞人監督がメガホンをとり、完全映画化。正義を信じ、愛を貫く武将・石田三成を中心に、天下取りの野望に燃える徳川家康、義を貫こうとする小早川秀秋らの武将たちの衝突を新しい解釈で描く“関ヶ原の戦い”。西軍率いる石田三成を岡田、東軍の大将・徳川家康を役所広司が務め、島左近を平、豊臣秀吉を滝藤、左近の妻・花野を中越が演じた。
祈祷の前にトークセッションが行われた。徳川家康のお膝元、つまり敵地となる場所で祈願することについて、岡田は「今日は西軍が揃っていますので、まずは徳川家康役の役所広司さんにこのことを報告したい」と笑いつつ、「敵役を演じた私がここに来ることに、不思議な縁を感じます。そんな場所で大ヒットに向けて祈祷できて嬉しい」と喜んでいた。
本作を観賞したという岡田は「一人ひとりの人物、どの役も生き生きと描かれている。だから、秀吉、島左近など、それぞれのスピンオフも観たくなってしまう。監督の愛情がこめられた作品です」と原田作品を絶賛。
今回、10年ぶりに原田組に参加したという滝藤は撮影初日から緊張の面持ちだったという。岡田は「僕に『岡田くーん、読み合わせしない?』って言ってくるんですよ(笑)」と明かすも、「これまでの“秀吉”の中で一番。姫路城の石垣の上で撮影したときの滝藤さんの後ろ姿は秀吉そのものでした」と“滝藤秀吉”を称えた。
撮影中のエピソードについて、平が「朝、撮影現場に行くと昨日の『鬼』について報告があるんです」と話し始めると、「実は“関ヶ原には鬼が出る”という噂があって…というのも、僕がその噂を流していただけなんですけど(笑)。原田監督が怒ると、その様子を『大鬼が出たのか、中鬼が出たのか、小鬼が出たのか』と、毎日どのぐらいのレベルの鬼が出現したのかという話をしていました(笑)」と明かし、「平さんが、大鬼をくらってましたね(笑)。でも初芽ちゃん(有村架純)には絶対出なかったね(笑)」と笑っていた。
中越は、演じた花野の役がらについて「花野はたくましくて筋が通った、肝っ玉が据わった女性。当時、女性でありながら医術を生かして戦場にいられたということは光栄だったと思う」とコメント。
さらに、キャスト陣は、関ヶ原の戦いにちなみ、「人生における決戦の日」をテーマにキャ川柳を披露。
岡田:「鬼が出て、鬼締め決めて、鬼ヒット」
鬼は監督という意味と、撮影では本当の戦いだと思っていたので。そして、気合をいれて撮影する時、甲冑をきつく締めてもらっていて、それを小道具さんとかと“鬼締め”と呼んでいたので。
平:「関ヶ原、のるかそるかの、ヒラ左近」
いい歳なので、ちゃんと祈願したいなと思って(笑)。
滝藤:「ド緊張、10年ぶりに、原田組」
原田監督のような演出をされる方はいらっしゃらない。現場は緊張しましたが面白かったです
中越:「秋の空、我が子と共に いざ合戦」
撮影していたころ、ちょうどお腹に子供がいる状態でした。安定期に入る前だったので、ある意味私たちも戦いだったんですが、関ヶ原に繰り出していくのは胸が高鳴りました」と、それぞれ思いを短冊にしたためた。
その後、神田明神の社殿にて大ヒットに向けて祈祷。岡田は「とても神聖な気持ちになりました。大ヒットに向けていい祈願ができたと思います」と心境を話し、「家康公にゆかりがある神田明神なので、(家康役の)役所さんにしっかり『神田明神行ってきたよ』と伝えます」と続けた。本作も今週末に公開を迎えるが「携わることができて幸せでした。この作品は、自分の代表作になると信じています」と自信をのぞかせ、鬼ヒットを期待させた。
映画『関ヶ原』
出演:岡田准一 有村架純/平岳大/東出昌大/役所広司 ほか
監督・脚本:原田眞人
原作:司馬遼太郎「関ヶ原」(新潮文庫刊)
製作:「関ヶ原」製作委員会
製作プロダクション:東宝映画/ジャンゴフィルム
配給:東宝=アスミック・エース
©2017「関ヶ原」製作委員会
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8月26日(土) 全国ロードショー