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池松壮亮、菅田将暉に関西弁は「78点」と評価され「関西で上映してほしくない・・・」と嘆き節 映画『セトウツミ』完成披露試写会

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映画『セトウツミ』の完成披露試写会が、6月7日、東京・新宿ピカデリーにて行われ、W主演を務める池松壮亮と菅田将暉、大森立嗣監督か舞台挨拶に登壇した。

本作は、「別冊少年チャンピオン」に連載中の同名コミックを原作に映画化。『セトウツミ』というタイトルは、主人公二人の名前、瀬戸(セト)と内海(ウツミ)を組み合わせたもの。クールな塾通いの内海役に池松壮亮、元サッカー部のお調子者・瀬戸役に菅田将暉という人気、実力ともに勢いある二人が演じている。特別なことは何も起きない、ありふれた毎日。全くタイプの違う男子高校生が放課後に河原でダラダラとただ喋っているだけ。
ケンカもない。部活もしない。壁ドンもない。ほぼ全編「会話」だけの新しい形の青春ムービーだ。

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池松は「挑戦的というか、川原でしゃべるだけで本当に映画になりえるのか不がありました」と作品に臨む当初の気持ちを吐露。さらに、「1週間くらいで撮影したので、手応えもクソもないまま終わった感じでしたね(笑)」と苦笑いし。それでも「出来上がった作品を観て、(みなさんに)楽しんでもらえると思いました」と自信をのぞかせた。
一方の菅田は「今、会場に入ってくるときに(作品に使用されているBGM)タンゴの曲を聞いて、思ったより品のある映画になっているんじゃないかなと思いました(笑)」とコメント。

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そんな二人ついて、大森監督は「始めての顔合わせの時、『初めまして』の挨拶以外、一言も口をきかないので『大丈夫か?』と不安になった」と話す。「でも、そんなベタつかない感じがいいんです。仲がいいのか悪いのか分からない感じが良かった」と微笑んだ。もちろん、今では本当に仲がいいそうで、「今はすごい喋りますよ」と池松。菅田も「もう凄いですよ」と続けて会場を沸かせた。

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撮影中のエピソードを聞かれると、「河原の階段に座って、ずっと喋っているため、だんだんお尻が痛くなった」と振り返る。スタッフが気を使って座布団を用意したことを監督が明かし、改めて池松が「お尻が痛くなったので、座布団を用意してもらい・・・」と話し始めると、菅田から「その話、今したやん!」とツッコミが入る一幕も。
「こっからやん」と、返す池松。「実は、その座布団は100円均一ショップで買ってきたもので薄かったので、全然痛いのがよくならなかったんです。僕ら安い賃金で働いているんで(笑)」と明かし、笑わせた。

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また、二人の会話は全て関西弁。大阪出身の菅田は、「僕は京都よりの出身なので、(同じ関西弁でも)まったりしているので、なおされるところもあって新鮮でした。地元にいた頃の感覚で、日常の中にいる感じ。土地に助けられましたね」と余裕をみせるも、池松は「できればやりたくなかった・・・」と肩を落とす。「難しかったですね。関西の人の厳しい関西弁チェックが入るだろうから、できれば大阪では公開してほしくないです」と本音もチラリ。しかし、「ちゃんとやりたかったから、ちゃんとやりました!」と胸を張ると会場からも温かい拍手が送られた。
そんな池松の関西弁について、菅田の評価は「78点」とのことだ。

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また、今作の予告編として、3本のショートムービーが紹介されており、大きな注目を浴びている。その中でも大好評の「スタンディングオベーション」編を見せて欲しいというリクエストが出ると、「ここでやるの?別料金ですよ(笑)」と言いつつも、「なんでスタンディングオベーションやらなあかんの?」と始まり・・・絶妙な二人のボケとツッコミを披露。思わず会場の観客がスタンディングオベーションを見せると満面の笑みを浮かべ、フォトセッションでは神妙顔も披露。大盛況のなか、まさに“生セトウツミ”を感じさせる、サービスたっぷりの舞台挨拶を終了した。

セトウツミ ポスタービジュアル

映画『セトウツミ』
監督:大森立嗣 『まほろ駅前狂騒曲』『さよなら渓谷』
原作:此元和津也 (秋田書店「別冊少年チャンピオン」連載)
出演:池松壮亮 菅田将暉 中条あやみ
鈴木卓爾 成田瑛基 岡山天音 奥村 勲 笠 久美 牧口元美 / 宇野祥平
配給:ブロードメディア・スタジオ
公式サイト:www.setoutsumi.com
(C)此元和津也(別冊少年チャンピオン)2013 (C)2016映画「セトウツミ」製作委員会

7月2日(土)新宿ピカデリーほか 全国ロードショー