映画『シン・ウルトラマン』の大ヒット御礼舞台挨拶が、5月25日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、主演の斎藤工をはじめ、共演の長澤まさみ、西島秀俊、有岡大貴、早見あかり、山本耕史と、樋口真嗣監督が登壇した。
本作は昭和 41 年(1966 年)の放送開始以来、今なお根強い人気を誇る日本を代表するキャラクター“ウルトラマン”が、ウルトラマン55周年記念作品『シン・ウルトラマン』として映画化。本作の企画・脚本にはウルトラマンシリーズのファンを公言する 庵野秀明。監督は樋口真嗣が務めた。「ウルトラマン」の企画・発想の原点に立ち還りながら、現代日本を舞台に、ウルトラマンが初めて地球に降着した世界を描く。
主人公の【ウルトラマンになる男・神永新二】には、斎藤工。主人公・神永の相棒・浅見弘子役に、長澤まさみ。そして、神永、浅見の所属する、防災庁の専従組織・禍特対(カトクタイ)の班長・田村君男役に、西島秀俊。同じく禍特対のメンバー・滝明久役を有岡大貴、船縁由美役で早見あかり、その他、田中哲司、山本耕史、岩松了、嶋田久作、益岡徹、長塚圭史、山崎一、和田聰宏ら演技派・個性派キャストが顔を揃えた。
5月13日に公開し、昨日5月24日までの公開12日で観客動員143万人、興行収入21.6億円を突破を記録し大ヒットスタートを切った本作。
周りからの反響も大きいと話す登壇者たち。斎藤は「変身シーンやメフィラスについて色々質問されましたね。僕もまだまだ観たいです」と言い、長澤は「いつもの私じゃない私が出てくるのが笑えた・・・と言われました」と苦笑いしつつ、「他にも笑えるところがたくさん出てくるので、ぜひ映画館に笑いに来てほしいです」と笑顔でアピール。
西島は「普段、あまり映画館に足を運ばない友人たちが観に行っていて、面白かったと言っていました。この映画をきっかけに映画を(映画館に)観たいという人が増えていくのではないでしょうか」と嬉しそうに語る。
山本は「公開初日の数字が、僕がちょっと前に出ていた作品の成績を1日で抜かれました(笑)」と大ヒットを喜ぶ。有岡は「幅広い年齢層の方が観てくれているようです。『〇〇のシーンが凄く興奮した!』とか。観た人たちと談義できることが嬉しいですね」とニッコリ。
早見は「遅い時間の上映を観た友達が、『遅い時間だけど伝えたいから』と感想を送ってきてくれて。あと、『グッズを買いたかったけど買えなかった・・・』という人もいて」と反響の大きさに驚いていた。
この日は、劇中で長澤が巨大化することにも触れられ、長澤は「グリーンバックで1人で地味~に撮影していました。『もうちょっと肘を上に上げて、真っ直ぐに倒れて・・・』と言われながら(笑)。でも、完成作品を観たら見事に出来上がっていたので良かったです」と満足気。
有岡は、「僕らは大勢のエキストラの皆さんに協力していただいて『海獣がいたぞ~!逃げてー!』と叫びながら撮影していました」と同シーンの別撮影の様子を回顧。
外星人・メフィラスを演じた山本は「中身はトリッキーなんだけど、他は人間に寄せるように言われました。余計な動きはしないことを意識した」と苦労を語ると、斎藤も「瞬きをしないで、フィギアっぽい感じに」と。「お互いに地球のものではないけれど、2人の違いがあるように積極的に努めていきましたね」とこだわりを吐露。
イベントでは、メフィラスのセリフ「私の好きな言葉です」に掛けて、それぞれが「好きな言葉」をフリップで発表した。山本は「プロテイン」、早見は「ありがとう」と答え、有岡は「ご自由にお取りください」と。「子供の頃、お母さんと一緒に銀行に行くと、『ご自由にお取りください』と飴が置いてあって。嬉しくてよくお母さんについて行きました」と可愛いエピソードも披露。
同じ質問に長澤は「滋味」と回答し、「最近は筍を食べて滋味だな~と」。斎藤は「歳をとってやっちゃいけないことは『説教』と『昔話』と『自慢話』です。高田純次さんの言葉です」と言って会場の笑いを誘う。スイーツ大好きを公言している西島が「スイーツは別腹」と答えると、有岡から「西島さんは防護服を着ていてもお菓子の袋の匂いを嗅いでいましたよ」と暴露されていた。
最後に斎藤は「たくさんの制作陣、キャストたちが作品に込めた思いをこうやってお客さんに伝え、かつて子供だった皆さん、そして未来を築いていくお子さんたちに映画体験として末永く届いていくことを心から願っております。ウルトラマンの『君たち、人類のすべてに期待する』という言葉を僕自身も胸に明日から希望を持っていきたいと思います」とメッセージを伝え、舞台挨拶を締めくくった。
『シン・ウルトラマン』
<ストーリー>
次々と巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】があらわれ、その存在が日常となった日本。
通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【禍威獣特設対策室】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立。
班長・田村君男(西島秀俊)、作戦立案担当官・神永新二(斎藤工)、非粒子物理学者・滝 明久(有岡大貴)、汎用生物学者・船縁由美(早見あかり)が選ばれ、任務に当たっていた。
禍威獣の危機がせまる中、大気圏外から突如あらわれた銀色の巨人。
禍特対には、巨人対策のために分析官・浅見弘子(長澤まさみ)が新たに配属され、
神永とバディを組むことに。
浅見による報告書に書かれていたのは・・・【ウルトラマン(仮称)、正体不明】。
■出演:斎藤 工 長澤まさみ 有岡大貴 早見あかり 田中哲司 / 西島秀俊
山本耕史 岩松 了 嶋田久作 益岡 徹 長塚圭史 山崎 一 和田聰宏
■企画・脚本:庵野秀明
■監督:樋口真嗣
■音楽:鷺巣詩郎
■主題歌:「M八七」米津玄師
■製作:円谷プロダクション 東宝 カラー
■制作プロダクション:TOHOスタジオ シネバザール
■配給:東宝
■公開:2022年5月13日(金)
■マルシー:Ⓒ2022「シン・ウルトラマン」製作委員会 ©️円谷プロ
■公式サイト:https://shin-ultraman.jp/
■公式Twitter:@shin_ultraman
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