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鈴木拡樹×安井謙太郎×北村諒インタビュー! 映画『死神遣いの事件帖-月花奇譚-』 「今を生きる人の強さや美しさを感じて!」鈴木&北村は初の敵役にも信頼感!

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映画と舞台を完全連動させるプロジェクト【東映ムビ×ステ】の第二弾『死神遣いの事件帖』の待望の続編となる、舞台『死神遣いの事件帖 -幽明奇譚-』&映画『死神遣いの事件帖 -月花奇譚-』。大盛況のうちに舞台上演を6月に終え、映画『死神遣いの事件帖 -月花奇譚-』が、ついに11月18日に公開した。

今作は、“腐乱人”という名の亡者たちによって混乱した江戸の町を舞台に、久坂幻士郎と、死神・十蘭が再びタッグを組み、仲間とともに悪に立ち向かう姿を描く。

Astageでは、前作に引き続き久坂幻士郎を演じる鈴木拡樹さん、十蘭を演じる安井謙太郎さん、そしてシリーズ初登場の妖術師・空真を演じる北村諒さんにインタビューを遂行!
再共演の喜びや本作への思い、見どころなどをじっくりと語ってくれた。

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― 鈴木さんと安井さんはタッグ復活です。久しぶりに共演されて手応えはいかがでしたか?

鈴木拡樹(以下、鈴木):前作では、僕は映画に出演していて舞台に出てなかったので、映画からは期間が空いていましたが、その間に舞台「鎮魂侠曲」は観ました。映画第2弾に入る前に自分が描いてないもう一つの作品を観て、十蘭とどう絡んでいけるのかと考えました。でも、一緒にやってみるとすぐに当時を思い出せましたし、2人のワチャワチャした感じとかが蘇ってきてすごく嬉しかったです。続編になったからこそ描くことができたものもあったと思います。

安井謙太郎(以下、安井):僕もすごく楽しみにしていました。約2年ぶりだったのですが、そんなに空いていたとは思えないくらい変わっていなくて、撮影中は毎日拡樹さんに癒されていました。優しいなぁ・・・って。今回は前回に続く2作目だったので、幻士郎と十蘭がより打ち解けて、関係性もまたひとつ深まった感じがあったので、とても楽しかったです。

― 北村さんは今作が初参加となりますが、参加されてみての感想をお聞かせいただけますか。

北村諒(以下、北村):これまでシリーズとして続いてきた東映ムビステ作品。映画や舞台が盛り上がっているところをSNSなどで見ていて、いいなあ、おもしろそうなことやっているな・・・って思っていたので、そこに僕も新キャラクターとして参加することができて素直に嬉しかったです。同時に、映画の2作目として期待値が上がっているというプレッシャーもありました。なんとしても成功させたいという気持ちで挑みました。

― 実際に中に入ってすぐにしっくりきましたか?

北村:そうですね、楽しくやらせてはいただきましたが、拡樹くん以外のキャストとはあまり会わなかったので・・・。その寂しさは少しありましたけど(笑)。でも楽しい撮影でした。

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― 東映ムビ×ステならではの、映画と舞台の連動になりますが、今作は映画と映画の間に舞台を挟んだことで変化が生まれたことはありましたか?

鈴木:リアルな時間軸で言うと、今作の映画を撮ってから舞台「幽明奇譚」の上演だったので、映画を撮っているときは舞台で描かれるエピソードは分からなかったんです。ただ、何かの成長をして戻ってきたということだけ分かっていたので、そこは想像の中で補完しながら臨みました。久しぶりのタッグになりましたが、それぞれが違うものを持って帰ってきた上での映画の再会だったのかなと感じました。

僕自身では、映画の撮影が久しぶりだったので緊張もしましたが、京都の撮影所の皆さんが「お帰り!」と言ってくださるムードだったので、そんな「戻ってきた」という感じが役の設定ともリンクするところがありました。その部分が役に反映されていると思います。

安井:僕は舞台「鎮魂侠曲」を挟んだ状態になっていますが、幻士郎が黄泉の国に行ってどうなったのかは僕も知りませんでした。十蘭としては、鬼八一家と一緒に事件を乗り越えたことで、人を大切に思う気持ちが少し芽生えたので、今作では、1作目よりも人間味をプラスするような意識を持っていました。あと、幻士郎が帰ってきたという喜びを、久々に拡樹さんとご一緒できる喜びとリンクさせた部分もあったかもしれません。

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―北村さんは今までにない役どころの“空真”をどのように捉えて演じられたのでしょうか?

北村:今まで悪に立ち向かう役や誰かを救う役を演じる経験はありましたが、“壊しにいく役”ってあまりなかったので、そういう役をいただけるようになったんだという嬉しさもありました。『死神遣いの事件帖』の世界のなかで、壊していくのが使命というか、僕の役割だなと思って臨みました。

― 特に幻士郎と空真のアクションシーンは見応えがあります。共演されていかがでしたか?

鈴木:これまでも共演してきた中では、仲間という関係性が多かったので、対立するのは初めてで、撮影入る直前ぐらいに気づいたくらいで(笑)。

北村:そうですね。拡樹くんと直接対決か…って。

鈴木:何かちょっとした違和感があって、それってなんだろうと思っていたら、対立したことがなかったんだ!と(笑)。これまでも殺陣がある作品で共演しているんですが、対立したことはないので、殺陣の細かい詰めの話をしたことがなくって。

北村:そうなんですよ。これまでは拡樹くんと僕がそれぞれ戦うっていう感じで。同じ方向を向いていても戦う相手になることはなかったので、今回すごく新鮮でした。これだけ一緒にやっていても、まだ初めてなことってあるんだって(笑)。

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― とても新鮮だったのですね。実際に戦ってみての感想をお聞かせください。

鈴木:これまで一緒にやっている経験があるので、信頼はすごく強いんですよ。

北村:リズム感とかも分かっているしね。

鈴木:ただ、空真は(武器が)長物だったので、そこは大変だったんじゃないかなと思っていたんですが、実際に戦ってみたらめちゃくちゃ速かったです(笑)。

北村:僕はもうドキドキでしたよ。舞台と違って稽古をする時間も短かったので。撮影の数日前に拡樹くんと一緒に練習させてもらって、そこから数日空いて本番ですっていう感じで。でも、拡樹くんも言っていたように、お互いの信頼はあったので、自分のことに必死になりつつも相手に身を委ねて、全力でぶつかっていきました。

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― 安井さんはお二人のシーンをご覧になっていかがでしたか?

安井:もうめちゃくちゃかっこよかったです。この映画の見どころの大きなポイントとして殺陣があると思うので、今回さらにパワーアップしていると感じました。空真は長物を扱って衣装もマントだったので大変そうでしたが、それを感じさせない軽やかさがあって、観ている僕も熱くなりました。

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― 見どころ満載の本作ですが、それぞれの注目シーンは?

鈴木:僕はやっぱり十蘭といるシーンです。幻士郎は十蘭から強めに攻められてはいますけど(笑)、ご覧になるお客さまからしたらそんな二人にほっこりできると思うし、僕もそんな関係性が好きです。

冷静に考えたら、命のやりとりとか、けっこう怖くて重い話をしているはずなんです。とくに今回は十蘭が色々なものに変化する姿を披露しますが、「え? その変化にこれだけ命持っていかれるの?」って(笑)。

安井:たしかに!幻士郎は誰かを救うときに躊躇しないんですけど、それ以外も躊躇しないんだなって・・・(笑)。1週間分くらいの命を「はい!」って軽く渡しちゃって。前作よりも遠慮のない二人のツッコミ合いは、演じていても面白かったですね。ハナが様々な着物を着るシーンも事前に打ち合わせをしていなくて、その場で生まれたアドリブ的な要素もそのまま使われているので、そういうところも注目してほしいです。

北村:空真としては、やっぱり幻士郎との最後の対決シーンですね。というか、そこ以外は静かに話して企んでいる様子ばかりなので(笑)。幻士郎と十蘭の光に対して空真のダークな部分、そのコントラストにも注目してもらいたいです。でも、やっぱり1番はアクションシーンかな。衣装もそうですし、長物を扱っていている姿が画面いっぱいに広がって映像から迫力が伝わってくるので、頑張った甲斐があったと思います。ぜひ注目してください。

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― アクションも衣装も注目ポイントですが、幻士郎の「大切なのは今日を生きることだ」というセリフが心に刺さります。今作に参加して感じたものがあれば教えてください。

鈴木:まさにそのセリフが今作のキーとなる言葉だと思っいます。過去ももちろん大事ですが、今を生きる強さや美しさをハナが描いてくれている。ハナの姿を通して、新しい自分を見つけたりすることの魅力、人間の強さを感じました。

安井:僕もそのセリフに物語のメッセージが集約していると思います。時代背景の違いはありますが、自分の置かれている状況と照らし合わせて、今ある1日1日をどう生きるのかを考えさせられました。あと、あの丸薬があったらいいですよね。どんな病気も一瞬で治りますし、欲しいですね(笑)。

鈴木:副作用もすごいけどね(笑)。

北村:どうしたって世の時代は前に進んでいくので、過去を振り返ることももちろん大事ですけど、前を見て生きていかないとなんだなと感じました。色々な立場の人がいるから、簡単にはいかないかもしれないけど、みんながそういうふうに生きていけたらいいですよね。

鈴木:そして、途中から気づいて前を向ける人がいる。それがまたこの作品のメッセージの1つとして込められているかもしれませんね。

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映画『死神遣いの事件帖 –月花奇譚-』
<STORY>
時は、将軍・家光の治世。
だが、太平であったはずの江戸の町は、“腐乱人”という名の亡者たちによって混乱に陥っていた。
墓場から蘇った“腐乱人”は生者の肉を求めて町民を襲い、噛まれた者は“腐乱人”に変貌し、正気を失う。
次々と増殖する“腐乱人”の恐怖。脅かされる人々の暮らし。
そんな中、久坂幻士郎(鈴木拡樹)と死神・十蘭(安井謙太郎)は、記憶を失った少女(清宮レイ)と出会う。
「ひとつ、お願いしたい。私が誰なのか、探してもらえないだろうか」
そう依頼された2人は、自分の名も思い出せない少女に「ハナ」と名づけ、彼女の過去を探りはじめる。
不穏なる笛の音。忍び寄る妖術師・空真(北村諒)の影。そして、“腐乱人”に込められた憎悪と怨念。
幻士郎と十蘭は、庄司新之助(崎山つばさ)ら鬼八一家と力を合わせ、空真の陰謀に立ち向かう。
拡大し続ける呪いのパンデミックを、蘭斬刀が、今、断ち切る…!

脚本:須藤泰司
監督:柴﨑貴行
出演:鈴木拡樹 安井謙太郎(7ORDER)
北村諒 清宮レイ(乃木坂46) / 崎山つばさ
水石亜飛夢 高田里穂 松本寛也 北川尚弥 田辺幸太郎
陳内将 小林亮太 田邊和也
浜田学 / 西田健

公式HP : shinitsuka.com
著作権表記 :©2022 toei-movie-st

全国絶賛公開中!

撮影:ナカムラヨシノーブ

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