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北村匠海、初監督作品『世界征服やめた』を盟友・磯村勇斗主宰映画祭で上映!「運命感じた」 『しずおか映画祭』大盛況に開催! ②

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俳優の磯村勇斗が企画・プロデュースを務める「しずおか映画祭」が11月4日、静岡県・沼津市民文化センターにて開催された。

本映画祭は、静岡県出身の磯村が、「映画を身近に感じてほしい」という想いから企画がスタートし、新たなクリエイターたちの出会いの場となる映画祭を目指すべく開催。本映画祭では、静岡にゆかりのある作品を上映。

第二部では、佐津川愛美がプロデューサーを務めた映画『arigato2000』と、北村匠海初監督の映画『世界征服やめた』が上映され、佐津川と北村がトークイベントに登壇した。

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佐津川のデビュー20周年を記念したプロジェクト「佐津川愛美映画祭」の静岡公演には磯村も登壇しており、同郷である静岡県で開催の映画祭をお互い応援して盛り上げていければという思いで、本映画祭に参加した佐津川。俳優としてだけでなく、様々な形で映画と携わる者として熱いトークが展開された。

『arigato2000』は、令和にタイムスリップしてきた弥生人が、子どもたちとの交流を通して、弥生時代にはなかった“ありがとう”という言葉と温かさに触れる物語。子供向け映画ワークショップの企画として発足し、普段映画の現場で活躍中の映画監督・撮影・照明・録音・メイク・俳優のプロを集結。小学1年生から高校2年生が集まり、静岡市を舞台に撮影を行った。

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佐津川は「私が映画の現場が好きなので、みんなにも経験して欲しかった」と、プロデュースを立案。参加者には志望動機を聞いて、各々部署を決定したそうで、「子どもたちから一番人気があったのは俳優部でしたが、参加した子どもたちからは、『緊張したけど楽しかった』『こんな仕事があるんだと初めて知りました』という声を聞きました」と笑顔で話し、「希望していなかった部署でもこんなに楽しいことがあるんだということを知ってもらいたかった。“現場体験”にフォーカスすることができて良かったです」と、意図した成果が得られ満足気。

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磯村が、「学校の授業の一環に“映画づくり”があってもいいのではないか?」と提案すると、佐津川も同調。佐津川の活動に賛同し、「まずは『しずおか映画祭』をチーム皆で盛り上げていきたい。静岡県の東部、中部、西部へと、もっと広げていけたら。子どもたちとのワークショップも、ぜひ一緒にやらせていただきたい」と意気込む。佐津川も「これからも、子どもたちや映画の未来のお役に立てることをやっていきたいです」と目を輝かせていた。

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また、マスコミ向けに「しずおか映画祭」のロゴを背に囲み取材が行われ、数々の作品で共演し、互いに刺激を受け合ってきた盟友の磯村と北村が、この日は映画祭のプロデューサーと監督という俳優とは違う立ち位置で肩を並べた。

磯村は「この映画祭の第一歩となる日に匠海が来てくれてありがたいし、嬉しいです。彼のクリエイターとして優れた能力は分かっていたので、監督作品をずっと見たい思いがありました」と感謝し、北村の初監督作品に期待する。

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北村は、「磯村くんとは出会って7年くらいになりますが、ずっと同じベクトルで進んできた。彼が映画祭をやるタイミングで、自分が初めて監督をしたことに巡り合わせを感じますし、こうしてこの映画祭に参加できたことを嬉しく思います」と本映画祭の参加を喜んだ。

プロジェクトを立ち上げ、1年で映画祭を開催するには相当の苦労もあったそうだが、磯村は「映画に育てられてきた場所に恩返しがしたい気持ちもあった。こだわったのはこの市民文化センターでやること。1年前に、このホールで沼津市制100周年記念事業の舞台をやらせていただいたとき、『次は映画祭をやりたい』と言って、こうして実現することができました」と感慨。

「大事なのは継続していくこと」と、磯村。北村は「磯村くんとは役者として映画界の未来について語ってきた仲です。彼の行動力は間近で見てきました。彼の魅力が詰まった映画祭でもあります。僕もこの映画祭に関わって盛り上げていきたいです。僕ができることがあれば手伝いたい。何でもやります」と笑顔でエールを送ると、磯村は「ゆくゆくは“しずおか国際映画祭”に発展させていきたいですね」と意気揚々と話していた。

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『世界征服やめた』の上映後には監督を務めた北村匠海がステージに登場。
映画『世界征服やめた』を本映画祭で上映するにあたり、磯村は「匠海は戦友みたいな人ですし、彼の役者、アーティスト、そしてクリエイターとしても惚れています。このタイミングで彼が監督・脚本を務めた映画が作られて、(参加が)実現しました」と運命的なものを感じた様子。本作について「不可思議/wonderboyさんの楽曲はそもそもメッセージが強いのですが、ご本人がある日突然、亡くなってしまったことも含め、匠海が更に生命を映画として吹き込んだ。匠海の“大好き”という気持ちを込めて作られていて、僕は心が震えました」と感想を述べた。

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自身の初監督作品が、磯村主宰の映画祭に上映されることに、「運命だなと思ったし、必然的」と北村。映画作りのきっかけを聞かれると、「小栗旬さんが監督をされた映画『シュアリー・サムデイ』がきっかけです」と話し、「その経験で役者が監督をするっていうことに対して、すごくポジティブな印象を受けました。現場で小栗さんが(自分に対して)子役ではなく、一人の役者として接してくださって、自分の役者として人生が変わった。その時に、いつか絶対、映画監督をやるんだと思ったんです。そして、偶然にも小栗さんが『シュアリー・サムデイ』を撮った年齢と今回の映画を企画したときの僕の年齢が同じなです」と秘話を吐露。

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磯村も「アクターズ・ショート・フィルム」で映画監督を経験済み。俳優と監督との違いや監督としての思いを語る二人。北村が「大切にしたのは、初期衝動、芝居の鮮度。役者に寄り添う現場を目指しました」と話すと、磯村も「映画を観て、めちゃめちゃ生の空気を感じました」と納得していた。

また、キャスティングにもこだわりを見せた北村監督。「藤堂日向の役者としての渇望感を撮りたかった」とも明かし、「日向の持っている渇望感がリンクしていた。今回、キャスティングもすべて自分でしました。キャスティンの時点でハマる理由がある」と力説。

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「今後、必ず二人で何かやると思う」と顔を合わせる二人。これからも「しずおか映画祭」に関わって応援したいと語る北村が「ポスターのカメラマンとか、スタッフとかやるし」とやる気満々。「お客さんの誘導もやるよ」と言い出すと、すかさず磯村が「それは大変なことになっちゃうから。お客さんが会場に入って来なくなる (笑)」と制止する。MCから「テーマ曲を作るとか?」と振られると、「楽曲はいいですね!」と磯村。北村も「実は10年くらい前に作られた、楽曲『世界征服やめた』の公式MVも沼津で撮影されていたこと後々知って、もう運命だと思った」とし、「なにか導かれているんだね」と磯村も頷いていた。

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二人は「出逢いが嬉しいね」と「今後も何かをやっていこうよ」と顔を見合わせていた。

映画『世界征服やめた』は2025年2月、ヒューマントラストシネマ渋⾕ほか全国順次公開!

【FIX】世界征服やめた_キービジュアル

映画『世界征服やめた』
原案・主題歌:「世界征服やめた」不可思議/wonderboy(LOW HIGH WHO? STUDIO)
企画・脚本・監督:北村匠海
出演:萩原利久|藤堂日向|井浦新(友情出演)
製作・制作プロダクション:EAST FILM
配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS
©️『世界征服やめた』製作委員会
公式HP: sekaiseifuku_movie.com
インスタ:@sekaiseifuku_movie
X:@sekaiseifuku_M

しずおか映画祭 ロゴ(スクエア)

※映画祭のロゴは、静岡の県鳥の「サンコウチョウ」をモチーフにし磯村自らがデザイン。

しずおか映画祭
開催日時:2024年11月4日(月・振休)
場所:沼津市民文化センター 大ホール
企画:磯村勇斗
主催:「しずおか映画祭」実行委員会(https://shizuokaeigasai.jp