2018年、最も衝撃的で、最もセンセーショナルな“事件”
映画 『娼年』
映倫も驚く、R18+映画での松坂桃李主演!
『娼年』 映画化実現の鍵は?R18+での映画化にエールも!!
2001年の直木賞候補になり、性の極限を描いたセンセーショナルな内容が話題を呼んだ石田衣良の恋愛小説「娼年」が、2016年の舞台と同じ松坂桃李x三浦大輔のコンビで映画化、4月6日(金)より全国公開となります(配給:ファントム・フィルム)。
困難と言われていた『娼年』映画化の実現について本作のプロデューサーが裏話を明かした。
原作は2001年の直木賞候補にもなった石田衣良の同名小説。2008年発表の「逝年」、小説すばる誌で現在連載中の「爽年」と続く人気シリーズの原点で、女性の欲望をありのままに描いた刺激的な内容と、女性たちに向き合うことで変化を遂げていく主人公・リョウの姿を繊細な表現で描き、多くの女性から共感を集めた。そんな人気恋愛小説「娼年」の映画化は、実は過去にも何度か企画されたのだが、実現しなかった。
今回、映画化実現について、本作の小西プロデューサーが裏話を明かした。
「撮影前、念の為、レイティングを確認しようと、映画倫理機構(映倫、以下、映倫)に台本を持ち込みました。意外にも映倫のご担当者はすでに原作小説も読まれていました。なぜなら、過去に何度か映像化が企画され、性描写などについて相談を受けたりしたことがあったそうで、気になったので原作を読んだんです。というお話をされていました。結局、どれも実現に至らなかったようですが、質問や相談の多くはR18+指定にならないような描写にするにはどうしたらよいか?というものだったそうです。また、主人公リョウを含め演じる俳優さんがなかなか見つからないみたいですよ。というお話もされていました。そもそもあの原作を映像化するにはR18+でないと無理なんだと再認識しましたし、松坂さんや出演者の方々の役者魂を改めて物語っているエピソードだと思います。」
そういう背景があったため、 台本を読んだ映倫担当者は、「本当にこのままやるんですか?」「主人公を松坂桃李さんがやるんですか?」と目を丸くし驚きを隠さなかったという。その台本は、“R18+指定にならないような描写”ではなく、「“性描写”に関しては一切妥協しない」と 脚本・監督三浦大輔が語る通り、半分以上をセックスシーンが占め、事細かに行為の描写が書き込まれていた。
実は、原作者・石田衣良も、「娼年」執筆にあたり、編集者に、大学生の娼夫がたくさんの女性と性の仕事をしていくなかで、ひとりの人間として成長していくストーリーであることと、「セックス表現からは絶対に逃げないで書きたい」と説明している。そんな監督、原作者がこだわった、「性描写に関しては妥協しない」「セックス表現からは絶対に逃げない」という、他の企画とは真逆の“R18+も厭わない”アプローチが映画化実現への大きなポイントとなったことは間違いない。結果、映倫の担当者からは、「R18+なら何の問題もありません。」と太鼓判を押される。さらに帰り際に、「この小説を描写も含め中途半端に映画化するならやる意味がないと思う。応援していますから是非実現してください。」とエールを送られた。
これは、映画史における「事件」になる―。困難と言われた映画化に、「“性描写”に関しては一切妥協しない」と言う三浦大輔監督とともに臨んだ松坂が、「ここまで精神的に追い込まれた現場は初めてかもしれません」と語るように、監督、スタッフ、俳優陣が全身全霊を込めて作った渾身の作品。「娼夫」になる領を通して描かれる性、その性を通してひとりひとりの奥深くに潜む人間ドラマに一層、期待が高まる。
映画『娼年』
2018年、最も衝撃的で、最もセンセーショナルな“事件”。娼夫リョウが見つめた、生と性の深奥―
原作は2001年の直木賞候補となった石田衣良の恋愛小説。娼夫である主人公リョウと、様々な女性たちのセックスを美しい筆致で描きながら、女性たちの欲望、そしてその近くにある心の傷を優しく肯定する内容は大きな話題となると同時に多くの女性の共感を得た。2016年8月には三浦大輔演出、松坂桃李主演で舞台化。俳優陣が観客の目の前で一糸まとわず“表現”するというセンセーショナルな内容で話題騒然となり、全公演即ソールドアウトの伝説の舞台となったことも記憶に新しい。 そして遂に、三浦×松坂のコンビは困難と言われた映画化に挑んだ。優しく繊細な心理描写と、俳優陣が全身全霊を傾け、極限まで挑んだ本作は、映画史における「事件」になる―。
ストーリー
主人公の森中領(もりなかりょう)は東京の名門大学生。日々の生活や女性との関係に退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っている。ある日、リョウの中学校の同級生で、ホストクラブに勤める田嶋進也(たじましんや)が、美しい女性をバーに連れてきた。女性の名前は御堂静香(みどうしずか)。「女なんてつまんないよ」というリョウに静香は“情熱の試験“を受けさせる。それは、静香が手がける会員制ボーイズクラブ、「Le Club Passion」に入るための試験であった。
入店を決意した領は、その翌日に静香の元を訪れ、娼夫「リョウ」として仕事を始める。最初こそ戸惑ったが、娼夫として仕事をしていくなかで、女性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、心惹かれ、やりがいを見つけていく。
松坂桃李 真飛聖 冨手麻妙 猪塚健太 桜井ユキ 小柳友 馬渕英里何 荻野友里 佐々木心音 大谷麻衣 階戸瑠李 西岡德馬/江波杏子
脚本・監督:三浦大輔
原作:石田衣良「娼年」(集英社文庫刊)
製作幹事:ファントム・フィルム ハピネット
制作プロダクション:ホリプロ
企画製作・配給:ファントム・フィルム
レイティング: R18+
(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会
公式HP:http://shonen-movie.com/
Twitter @shonen_movie
4月6日(金)、TOHOシネマズ 新宿 他 全国ロードショー