作家・石田衣良のベストセラー恋愛小説を映画化した『娼年』。4月6日より劇場公開され、女性を中心に大ヒットしている本作の舞台挨拶が4月14日、名古屋のセンチュリーシネマで行われ、出演の冨手麻妙、猪塚健太が登壇した。
前日の4/13に実施した大阪での三浦大輔監督、冨手麻妙、猪塚健太による舞台挨拶に続き、名古屋では冨手麻妙、猪塚健太ふたりの上映後舞台挨拶を実施。
本編上映後、ステージに登壇した二人は
冨手「名古屋で舞台挨拶をするのは初めてです。『娼年』で名古屋の舞台に立つことができて嬉しいです。」。名古屋市の隣、瀬戸市出身の猪塚は「小さい頃から映画を観るのは栄でした。ここで舞台挨拶ができるのは凱旋だと思っています。」と喜びのコメント。
舞台挨拶でまずMCに問われたのは、大発生している口コミについて。女性の評判が高いことをどう思うかと聞かれると、冨手は「この作品は女性が観て身近に感じる、嬉しく感じる映画です。女性の味方になる映画だからだと思います。」と語った。
猪塚は「この映画は、観た後に誰かと話したくなる作品なんです。なかなか普段「セックス」と発言することはないし、僕もこの映画で初めて話していますけれど(笑)、そういうテーマについて語りたくなる映画なんだと思います。」と答えた。
三浦監督が本作を「セックス・エンターテインメント」と表したことを紹介し、冨手、猪塚が「笑えるシーンがあったら爆笑して欲しいです」と話しながら、客席にどこのシーンが笑えたかを尋ねる場面も。「西岡德馬と佐々木心音が演じた泉川夫妻とリョウのシーンが笑えた」という観客の声が届くと「あのシーンは笑わずにはいられないですよね!」と猪塚。
すると「(猪塚演じる)東のパンツがあんなにいやらしいのも実は笑えるんですよ(笑)」と冨手。猪塚演じるNO.1娼夫・東は、銀色のきわどい下着を身にまとい、主人公・リョウと過激な行為を行う。「あのパンツは何故?」と冨手が問うと猪塚は「三浦監督に「東だったら何を履くと思う?好きなのを買って良いよ」と言われ、紐の細さ、輝き具合の違う銀色のパンツを数種類用意しました。今でも家にあります(笑)」と答え会場を沸かせる。
その後トークは主人公・リョウについての話題に。
猪塚は「(松坂は)自分が一番大変なのに、常に周りに気を配っていました。濡れ場でも相手に合わせてサポートをしてくれるんです。好きになってしまいますよね。」と振り返る。
冨手は「松坂さんは、撮影を重ねるごとに“リョウが成長していくこと”を表情や感情で表現していました。役者としての凄さを感じました。」と語ると、猪塚も「セックスシーンだけを観ても、リョウの成長がわかるようになっているんです。」と松坂の全身全霊の演技を讃えた。
舞台挨拶の最後には、猪塚は「観れば観るほど話したくなる映画。R-18指定で敬遠している人もいるようですが、皆さんの声が一押しになると思っています。「一緒に話したいから観て」とか、ぜひ周りの人たちにお話して欲しいです。」と話した。
冨手も「観終わった後に居酒屋や喫茶店で「あのセックスシーンが良かった!」とか気軽に話して欲しいです。三浦監督も言っていましたが、笑いどころでは思いっきり笑って、感動するシーンでは思いっきり泣いて、色々な感情を引き出して欲しいです。」と語り、舞台挨拶は盛況のうちに終了した。
<STORY>
主人公の森中領(もりなかりょう)は東京の名門大学生。日々の生活や女性との関係に退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っている。ある日、領の中学校の同級生で、ホストクラブに勤める田嶋進也(たじましんや)が、美しい女性をバーに連れてきた。女性の名前は御堂静香(みどうしずか)。「女なんてつまんないよ」という領に静香は“情熱の試験“を受けさせる。それは、静香が手がけるボーイズクラブ、「Le Club Passion」に入るための試験であった。 入店を決意した領は、その翌日に静香の元を訪れ、娼夫「リョウ」として仕事を始める。最初こそ戸惑ったが、娼夫として仕事をしていくなかで、女性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、心惹かれ、やりがいを見つけていく。
松坂桃李 真飛聖 冨手麻妙 猪塚健太 桜井ユキ 小柳友 馬渕英里何 荻野友里 佐々木心音 大谷麻衣 階戸瑠李 西岡德馬/江波杏子
脚本・監督:三浦大輔
原作:石田衣良「娼年」(集英社文庫刊)
製作幹事:ファントム・フィルム ハピネット
制作プロダクション:ホリプロ
企画製作・配給:ファントム・フィルム
映画の区分: R18+
(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会
公式HP:http://shonen-movie.com/
公式twittet:@shonen_movie
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