性の極限を描いた石田衣良の恋愛小説「娼年」を映画化
松坂桃李x三浦大輔が映像表現の限界に挑むR18の衝撃作
映画『娼年』 全キャスト解禁 !
秘密のボーイズクラブオーナー・静香:真飛 聖
「娼夫」の客:江波杏子・西岡徳馬 静香の娘:冨手麻妙
性の極限を描いたセンセーショナルな内容が話題を呼び、2001年の直木賞候補にもなった石田衣良の恋愛小説「娼年」が、2016年の舞台と同じ松坂桃李x三浦大輔のコンビで映画化、2018年4月全国公開となる(配給:ファントム・フィルム)。
そして、ボーイズクラブのオーナー・御堂静香や、主人公の娼夫・リョウ(松坂桃李)の客を演じる全キャストが解禁された。
今回、全キャストが解禁となる。恋愛や女性に「興味がない」というリョウを見出し娼夫になるよう誘う、秘密の会員制ボーイズクラブ「パッション」のオーナー、御堂静香(みどうしずか)に真飛聖。 「パッション」に入るための情熱の試験の場でリョウの前に現れる静香の娘・咲良(さくら)役に冨手麻妙。リョウが「娼夫」として出会うさまざまな客たちからは、わけありの泉川(いずみかわ)夫妻の夫役に西岡徳馬、上品な老女役には舞台に引き続き江波杏子が扮する。
松坂桃李演じる森中領の同級生・田島進也(たじましんや、通称:シンヤ)に小柳友、同じクラブで働く平戸東(ひらとあずま、通称:アズマ)に猪塚健太、そしてリョウにその欲望を引き出されていく女性たちに、桜井ユキ、馬渕英里何、荻野友里、佐々木心音、大谷麻衣、階戸瑠李という女優達が各々まさに全身全霊で役にぶつかっている。
原作に忠実にセックスを真っ向からから描いた内容と松坂桃李の体当たりの演技で話題騒然、伝説となった舞台同様、 「性描写に関しては一切妥協せず、でも、よりポップに描き切ったつもりでいます。」と語る三浦監督。「結果、あまり前例がない、新しいエンターテイメントが産まれた予感がしています。」と手応えを感じているようだ。松坂桃李も「舞台で表現できなかったこと、映像だからこそ残せるものが、映画「娼年」にはあると思いました。」と振り返るように、舞台とはまた一味違う映像表現の限界に挑戦した本作。魅力的な登場人物たちとともに、「娼夫」として生きるリョウが、一人の人間として、男性として成長する姿がどのように描かれるのか?センセーショナルなドラマに一層、期待が高まる。
なお、公開は2018年4月となる。
■真飛 聖 Sei Matobu (御堂静香 役)
1976年10月13日生まれ、神奈川県出身
1995年 宝塚歌劇団初舞台、2007年花組トップ就任。11年宝塚歌劇団卒業。12年「37歳で医者になった僕」でドラマデビュー。12年「相棒SEASON11」に新レギュラーとして出演。13年ミュージカル「マイ・フェア・レディ」に主演。 その後もドラマ、舞台、映画など多数出演。 2017年にはドラマ初主演となる「感情8号線」他、映画『無限の住人』『帝一の國』が公開、またストレートプレイ初挑戦となる舞台「プレイヤー」が上演された。2018年には、フジテレビ1月期木曜夜10時「隣の家族は青く見える」にレギュラー出演する。
<コメント>
人は大人になるにつれ、心に抱えている思いを吐き出しにくくなるものですが、この「娼年」という作品は、そんな女性たちの心の闇、そして生きていく中で本当は切っても切れない性(さが)を大胆かつ繊細に描いています。
私の演じる御堂静香も、それぞれの登場人物も欲望から生まれる葛藤、心のきびというのはとてもリアルで生々しささえ感じますが、実はその中にある日常ではなかなか理解しがたい様々な愛の形がそこには存在していて、それを通してひとりの男性が人として成長していく姿はとても魅力的です。
映画館に見に行く勇気を一歩踏み出していただけたら、そこに映しだされるものはきっと共感できる、愛おしい世界だと思います。
■冨手麻妙 Ami Tomite (咲良 役)
1994 年 3 月 17 日生まれ、神奈川県出身
2009年に「アイドルグループオーディション」に合格し、芸能界デビュー。『新宿スワン』『リアル鬼ごっこ』『みんな!エスパーだよ!』『東京ヴァンパイアホテル』、米国のMTVが製作したオムニバス映画『MADLY』の中の短編『Love of Love』と園子温監督作品に続けて出演し、17年『アンチポルノ』では主演を務めた。三浦大輔監督『何者』(16年) にも出演している。
<コメント>
咲良役を演じさせていただきました冨手麻妙です。『娼年』と出会ったのは去年の夏、三浦大輔監督によって舞台化されるというお話を聞いた時でした。舞台版はオーディションに落選してしまい、物凄く悔しい思いでいっぱいでしたが、今回再び三浦監督が映画化されるということで再チャレンジさせて頂き、原作を読んだ時からどうしてもやりたかった咲良役で選んでいただきました。
『娼年』に出てくる人々は皆、どこまでも優しく、私は撮影している時はもちろん、完成された映画を見たあと、心が温かくなったというか、優しい気持ちになりました。
家族やカップル、友達同士で見に行って、あえて別々の席に座って、見終わった後、この映画について色々語り合って欲しい、そんな見方ができる映画です。
■西岡徳馬 Tokuma Nishioka (泉川 役) (※「徳」は旧字体「德」が正式表記となります)
1946年10月5日生まれ、神奈川県出身
玉川大学文学部芸術学科演劇専攻卒業、1970年劇団文学座に入座、79年退座。その後ドラマ、舞台、映画など多数出演。主な出演作品は、「風林火山」 「名探偵キャサリン」 「中国遺産ものがたり」(ナレーション) 「過保護のカホコ」、映画『椿三十郎』『きみに届く声』『神様のカルテ2』『関ケ原』、舞台「ヴェニスの商人」「十二人の怒れる男」「カゴツルベ」「十三人の刺客」など。
<コメント>
三浦監督より熱いラブコールをいただき、原作を読み脚本を読みましたが、『この役は何故に俺なのか??』と不思議に思いました。役者は『オファーがあれば喜んで演じさせてもらいたい!』と思うものですが、『しかしこの役は・・?』と、疑問がわきました。あまり突っ込むのも野暮なので、『わかりました。とりあえず衣裳合わせで。』とお返事しました。
衣裳合わせ当日では当たり前のことですが、すぐに衣裳合わせが始まり、『この役は何故に・・?』の会話はできませんでした。(笑)
きっと、西岡徳馬がこの役を演じたら面白い!と思われたからでしょう。しかしこの“面白い”というフレーズが曲者で、皆それにのせられるのです。所詮役者は演出家の駒。でも、ただでは転ばないぞ!と踠き遊ぶのが役者。この戦いもたっぷり遊ばせてもらいました!
三浦く~ん!ありがとう!!
兎にも角にも、全出演者が実に真面目に誠実にこの映画に取り組んでいることが良くわかりました。素晴らしい人間模様の作品になりましたね。
■江波杏子 Kyoko Enami (老女 役)
東京都出身1959年大映に入社、60年『おとうと』で映画デビュー。66年初主演作『女の賭場』が大ヒットとなり、以後67年から『女賭博師』シリーズ17本がつくられ大映の看板スターとなる。73年『津軽じょんがら節』でキネマ旬報主演女優賞受賞。11年第65回毎日映画コンクール田中絹代賞受賞。近年の主な出演作に、映画『食堂かたつむり』『行きずりの街』『桜、ふたたびの加奈子』『無花果の森』『地獄でなぜ悪い』『ぶどうのなみだ』、ドラマ「かぶき者 慶次」「わたしのウチには、なんにもない。」「べっぴんさん」「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~ 」「女の勲章」、舞台「Lost Memory Theatre」「ご臨終」「イニシュマン島のビリー」、そして舞台「娼年」にも出演している。
<コメント>
歳を重ねた老女役を舞台、映画と参加させて頂きました。三浦監督の真摯な演出空間に全身を預け、その静謐にて清澄な、
そして深く神秘な地熱、どこか怖い甘やかな心地良さに導かれ、年齢(よわい)を重ねた我、女優は真に演じさせて頂きました。どこか怖い甘やかな二日間の撮影現場。幸福な愉悦な時間でした。
映画『娼年』
原作は2001年の直木賞候補となった石田衣良の同名小説。性の極限を描いたセンセーショナルな内容は大きな話題となり、多くの女性から共感を得た。また2016年8月には三浦大輔演出、松坂桃李主演で舞台化され、原作に忠実にセックスを真っ向からから描いた内容と松坂桃李の文字通りの体当たりの演技が話題騒然となり、チケット売り出しと同時にソールドアウト、開幕するとその評判を聞きつけた人々がわずかに売り出される当日券を求めた人が長蛇の列をなし、伝説の舞台となったことも記憶に新しい。そして今回、満を持して舞台と同じ三浦×松坂のコンビで映画化が決定、舞台とはまた一味違う映像表現の限界に挑戦する。
<ストーリー>
主人公は、森中領(もりなかりょう、通称:リョウ)。大学生活にも退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っている。
リョウの中学校の同級生で、ホストクラブで働く田島進也(たじましんや、通称:シンヤ)がある日、ホストクラブの客として訪れた女性を、リョウの勤めるバーに連れてきた。女性の名前は御堂静香(みどうしずか)。恋愛や女性に「興味がない」という領に静香は“情熱の試験“を受けさせる。それは、静香がオーナーである秘密の会員制ボーイズクラブ、「パッション」に入るための試験であった。
最初こそ戸惑ったが、「娼夫」として仕事をしていくなかで、女性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、心惹かれ、やりがいを見つけていくリョウ。「女なんてつまんないよ」と言っていたかつての姿が嘘のように、どんな女性の欲望も引き出し、彼との時間を過ごすことによって、彼を買った女性たちは自分を解放していく。やがて静香に対しても想いを寄せるようになるのだが・・・。
松坂桃李
真飛聖
冨手麻妙 猪塚健太 桜井ユキ 小柳友 馬渕英里何 荻野友里 佐々木心音 大谷麻衣 階戸瑠李
西岡德馬/江波杏子
脚本・監督:三浦大輔
原作:石田衣良「娼年」(集英社文庫刊)
製作幹事:ファントム・フィルム ハピネット
制作プロダクション:ホリプロ
企画製作・配給:ファントム・フィルム
レイティング: R18+
(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会
公式HP:http://shonen-movie.com/
Twitter @shonen_movie
2018年4月 全国ロードショー