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高橋文哉&西野七瀬、名俳優犬・さくらにデレデレ! 自身の愛犬の思い出も! 斎藤工は愛犬に命を救われていた!? 映画『少年と犬』完成披露試写会

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映画『少年と犬』の完成披露試写会が、2月20日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、W主演の高橋文哉と西野七瀬をはじめ、共演の伊藤健太郎、伊原六花、斎藤工と、瀬々敬久監督、そして多聞役を演じた犬のさくらが舞台挨拶に登壇した。

第163回直木賞を受賞した馳星周の短編連作小説「少年と犬」を原作に映画化した本作は、大切な人に会うために岩手県釜石から彷徨い、日本を縦断する犬の“多聞(たもん)”と、旅路で出会った様々な背景を抱えた人々との心の交流を描いた感動の物語。
瀬々敬久監督がメガホンを取り、映画『ラーゲリより愛を込めて』のチームが再集結。震災により職を失い仙台で生活を送る中、犬の“多聞”と出会う青年・中垣和正を高橋文哉、“多聞”により命を救われる滋賀に住む女性・須貝美羽を西野七瀬が演じ、犬の“多聞”にとって「たった1人の大切な人」である少年の父・内村徹を斎藤工、和正に危険な仕事を斡旋する地元の先輩・沼口正を伊藤健太郎、和正の姉・中垣麻由美の伊原六花ら豪華キャストが顔を揃えた。

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完成作品を観て、高橋は「約2カ月間の撮影でしたが、大変だったこと、楽しかったことを踏まえて、改めて映画って素敵だな、いいもんだなと再確認しました」としみじみ。「この映画は少し重めに感じるかもしれませんが、観終わったあとに心がポカポカして、目頭が熱くなる作品なったという達成感があります」と、映画の出来栄えに胸を張る。

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西野も「濃厚な撮影を思い出しながら観ましたが、内容を知っていても、どんどん引き込まれていって、気が付いたら涙が出ていました。こんな素敵な作品に関わることができて幸せものだと思いました」と充実感を滲ませた。

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伊藤は「まず台本を読ませていただいたときに、凄く考えさせられる部分だったり、目頭が熱くなるシーンもたくさんありました。自分では知らない現場が多いので、それらが映像になって、セリフが役者さんを通して血が通っていったものを見せていただいたときに、やっぱり役者さんの力って凄いんだなと思ったし、映画の力って凄いなと感じました」とコメント。

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伊原は「私は撮影は3日でしたが、この現場にもっと居たい!と思うようなプロフェッショナルな現場でした」と振り返りつつ、「観る方によって刺さる部分が変わってくると思うので、皆さんの感想を楽しみにしています」と期待する。

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斎藤は「いち映画ファンとして、いち犬を愛するものとして、(この作品を)観る前は“人口的に(感動を)作っていくもの”があったらが複雑だなと、少し構えているところがあった」と正直な気持ちを明かしながら、「人間と共存する生物の生命の目線を介して、人間という生き物がいかなるものか、言葉なき言葉というものを大事にするべき時代に今いるんじゃないかなと、この作品に教えていただいたと思いました」と、真摯に語った。

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キャストたちの感想を耳にし、瀬々監督は「なんか、重い空気が(会場に)漂ってる気がするんですけど・・・(笑)、全然敷居を低くして作っていますから、皆さん楽しんで観てください」と笑う一幕も。

続けて、「最初に高橋くんには、『おバカな感じで・・・、チャーミングにやって』と言ったんですけど、“チャーミング”が伝わらなくて(笑)」と苦笑い。高橋も「“チャーミング”ってなですか?って聞きましたね(笑)」と言い、ちょっとしたジェネレーションギャップのあった様子。

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今作で初共演となった高橋と西野だが、「現場ではワチャワチャという感じでもなく、フラットな関係でいられましたね」と話すと、西野も「現場では、中身のない雑談(笑)」と言い、演技に対しては「この場でどういう気持ちでいるか・・・とかは話していました」と徐々に関係値が出来上がっていったそう。

高橋の先輩役となる伊藤は、高橋について「一緒にお芝居させていただきまして、ナイスガイがいるなと思っていました。大好きです」と述べ、高橋を照れさせる。一方で高橋は伊藤との共演に「刺激的でピリつく感じのお芝居でした。でもご本人自身は柔らかい方なので、そこに甘えさせていただきながらお芝居していました」と、信頼感を寄せる。すると伊藤が「実はそのあとプライベートで遊んだんだよね。あの時(撮影)は1日だけだったから。これからもよろしくね」と、続けて交友を深めていることを明かしていた。

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ここで、多聞役を演じた犬のさくらが高橋に連れられて登場すると、会場は一気に和やかな空気に包まれる。大人しく高橋の隣に座るさくらが、時折高橋の顔を見る姿に観客もほっこり。

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そこで、「私と犬について」と題してトークを展開することに。伊藤は「犬が大好きで、実家でも犬がいるんですが、レオという名前で19歳なんですけど凄く元気で。おばあちゃんも90歳で凄く元気。おばあちゃんが『どっちが長生きするかね』って言ってるんですよ(笑)」とニッコリ。

斎藤は「物心ついたときには家に犬がいて。老犬だったんですが、両親もその犬を凄く信頼していて。あるとき、姉と僕と犬を置いて出かけてしまったとき、僕がベランダから落ちそうになって、シュウ(犬)が僕のおむつを咥えて・・・助けられて。老犬なのでしばらくしたら亡くなったんですが、その後僕が2階から落ちて。僕の下に犬小屋があったんで大事には至らなかったんです。その下はコンクリートでしたから、亡くなってからもその犬に守ってもらったんです」と、犬の愛情に思いを馳せる。

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高橋は「生まれた時から家に犬がいたんですが、死んじゃって。10歳になったときに『犬を買って』と親に言ったんですけど、それに対して誠意をみせないといけないとなって。それで、『20歳まで誕生日とクリスマスプレゼントは何もいらない』と言って犬を買ってもらいました。今も実家で元気にいます。なので、21歳の誕生日に両親から10年ぶりの誕生日プレゼントをもらったんです。僕は18歳に上京したので、18~20歳の誕生日はそのワンちゃんの写真が実家から送られてきていました。それが21歳になってなくなったので、寂しいと思ったことを覚えています」と、10年間の犬との思い出を述懐した。

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最後に、西野は「須貝美羽と言う役をできることは全てぶつけてやることができたかなと思っています。皆さんの中に伝わるものがあれば。過酷な話もありますが、希望が見える話でもありますので、ぜひ1秒たりとも見逃さず観ていただけたら嬉しいです」と思いの丈を語り、高橋が「この作品はどんな方にも届くポイントがあると思います。人生は挑戦と失敗と成功の繰り返しだと思いますが、自分の人生を振り返るきっかけになって、所々で幸せを感じて、自分の当たり前だと思っていたことが当たり前ではないこと、人間の強さや弱さ、儚さみたいなものをそれぞれの感情で受け取って、この作品が皆さまの中に残り続ければいいなと心から思っています」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

(WEB用)本ポスター

<あらすじ>
その犬は、傷ついた人々に寄り添いながら日本を縦断した。
ただ…、一人の少年に会うためだけに。

震災から半年後の宮城県仙台。
職を失った青年・和正(高橋文哉)は、
同じく震災で飼い主を亡くした一匹の犬・多聞(たもん)と出会う。

聡明な多聞は、和正とその家族に瞬く間に懐き、
一家にとって無くてはならない存在となるが、多聞は常に<南の方角>を気にしていた。
そんな中、家族を助けるため、危険な仕事に手を染めてしまった和正は、
やがて事件に巻き込まれ、その混乱の最中に多聞は姿を消してしまう――。

時は流れ、多聞は滋賀で悲しい秘密を抱えた女性・美羽(西野七瀬)の下で過ごしていた。
多聞と過ごすことで、徐々に平和な日常を取り戻してく美羽の前に、
多聞の後を追ってきた和正が現われる。

こうして2人と1匹の新たな生活が始まるが、
痩せ細った身体で傷ついた人々に寄り添いながらも、
たった一匹で<南の方角>に向かって歩いていく多聞には、
一人の少年と誓った約束があった――。

映画『少年と犬』
原作:馳星周「少年と犬」(文春文庫)
監督:瀬々敬久
企画・プロデュース:平野隆
脚本:林 民夫
出演:高橋文哉 西野七瀬
伊藤健太郎 伊原六花 嵐 莉菜 木村優来(子役) / 栁俊太郎 一ノ瀬ワタル 宮内ひとみ
江口のりこ 渋川清彦 美保 純 眞島秀和 手塚理美 益岡 徹
柄本 明 / 斎藤 工
主題歌:「琥珀」SEKAI NO OWARI(ユニバーサル ミュージック)
制作スケジュール: 2024年3月イン~5月アップ
配給:東宝
コピーライト:©2025映画「少年と犬」製作委員会
公開日:2025年3月20日(木・祝)
公式サイト:https://shonentoinu-movie.jp/
公式X(旧 Twitter):https://x.com/shonentoinu_mv
公式Instagram : https://www.instagram.com/shonentoinu_mv

2025年3月20日(木・祝)、全国ロードショー!