阿部サダヲ、玉森裕太らの究極の二択とは？ 玉森「先輩たちとこの世界観でお芝居ができたことは感動的」と感慨！ 映画『シャイロックの子供たち』完成披露舞台挨拶

映画『シャイロックの子供たち』の完成披露舞台挨拶が、1月10日、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、主演の阿部サダヲをはじめ、共演の上戸彩、玉森裕太（Kis-My-Ft2）、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、柄本明、佐々木蔵之介と本木克英監督が舞台挨拶に登壇した。

累計発行部数60万部を突破し、池井戸潤の原点にして最高峰とも言える小説『シャイロックの子供たち』を原作に、小説ともドラマとも違う完全オリジナルストーリーで映画化。物語は、東京第一銀行の小さな支店で起きた、現金紛失事件をベテランお客様係の西木(阿部サダヲ)が、同じ支店の愛理(上戸彩)と田端(玉森裕太)とともに、曲者揃いの銀行員が揃うなか、事件の真相を探っていく姿を描く。
本作には2018年に大ヒットを記録した「空飛ぶタイヤ」の本木克英監督はじめメインスタッフが 再集結。そして主演の阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太をはじめ、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、橋爪功、柄本明、佐々木 蔵之介ら超豪華キャスト陣が勢ぞろいした。

約1年3か月前に撮影を終え、久しぶりの再会となったキャスト陣。阿部は「なかなかお会いすることもなかったので、本当に久しぶりですね。公開まであと1か月くらいですが、またお会いできれば」と再会を喜んだ。

錚々（そうそう）たる顔ぶれを前に、玉森は「この世界観に入れて一緒にお芝居ができたということで、凄く感動的な時間でした」と感慨深げ。

今作はメガバンクを舞台にしている大暴露エンターテイメント。キャッチコピーの「金か魂か」にちなみ、登壇者たちは「〇〇か、××か」という形式で、究極の二択をフリップに書いて発表することに。

阿部が「ロフトかハンズか」と、なんとも緩い発表すると、玉森も「確かに！いい質問ですね」と賛同。上戸も「どっちに行こうか迷いますよね、プレゼントとかラッピングも大事だし」と言い、玉森が「文具だとロフトかな」と答えると、上戸は「え？文具だったらハンズじゃない？」と盛り上がる。

上戸は「雑炊か、うどんか」とし、「お鍋のあとの“シメ”をどちらにするか悩む」と回答し、会場の観客にもアンケートを取り、和やかな雰囲気に。

玉森は「一生下着を脱げないか、一生靴下を脱げないか」と独特な選択。その答えを佐々木に振ると「僕は下着かな。夏に靴下が脱げないのはキツイなぁ」と。同じく柄本に聞くと「考えたことない！」と一蹴された。

杉本は「酒か、数値か」とお酒を飲むか健康を取るかで悩み、佐藤は「麵大盛りか、ライスか」と。佐々木は「風呂か、ビールか」と答えて、登壇者たちの同意を求める。

一方で、柳葉は「表か、裏か」とし「みんな真面目に答えろよ！(笑) この映画のいいところなんだよ」と本作の内容に沿った答えつつ、「野球の先行後攻の意味もあるけどね(笑)」とおどける。柄本は「生きるべきか、死ぬべきか」とシェイクススピアの作品に絡め「ハムレット」の名台詞を。

監督は「コンゲームか、人間ドラマか」とし、「池井戸潤さんの原作を色々な描き方ができるんですが、最終的に出来上がった脚本で僕は監督をしました。僕は人間ドラマとしてこの映画を捉えたんですが、池井戸さんに『（この作品は）コンゲームだよ』って言われて。騙し合いのエンターテイメントなんだと。私の作品への捉え方が間違っていたことを言わなければと思って･･･」と今さらの暴露！？ 「でも、まあこれだけの俳優さんで出来上がってしまったし僕も面白かったので、今は“アリ”かなと思っています」と照れ笑い。

その言葉に上戸は「いろんな角度から楽しめる作品だと思う。池井戸さんもこの作品をもう4回観たそうなんです。次は人間ドラマの視点で観てみようとか、コンゲームの角度から観てみようかなと、いろんな角度から観ることができる。『あの時どうだったんだろう』『あのシーンはどうだったけ？』と思い出しながら何回か観てもらえたら嬉しいです」と作品をアピール。

総して、究極の選択はどれか？と問われた阿部は「『（佐々木さんが裏で言っていた）分譲か賃貸か』かな？」ととぼけながら、「先輩たちが『表か裏か』『生きるべきか、死ぬべきか』という答えはさすがだなと。自分の『ロフトかハンズか』に反省しています」と会場の笑いを誘っていた。

最後に阿部が「銀行とかメガバンクという言葉が出てきて固い話かなと思うかもしれませんが、そんなことはなくて凄く見やすくてわかりやすい映画です。ワクワクしながら楽しんでください。『このビルいくらかな？』と思いながら帰ったら面白いかもしれませんね」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

＜STORY＞
東京第一銀行の小さな支店で起きた、現金紛失事件。
ベテランお客様係の西木（阿部サダヲ）は、同じ支店の愛理（上戸彩）と田端（玉森裕太）とともに、事件の真相を探る。一見平和に見える支店だが、そこには曲者揃いの銀行員が勢ぞろい。出世コースから外れた支店長・九条（柳葉敏郎）、超パワハラ上司の副支店長・古川（杉本哲太）、エースだが過去の客にたかられている滝野（佐藤隆太）、調査に訪れる嫌われ者の本店検査部・黒田（佐々木蔵之介）。そして一つの真相にたどり着く西木。それはメガバンクにはびこる、とてつもない不祥事の始まりに過ぎなかったー。

『シャイロックの子供たち』
■原作：池井戸潤『シャイロックの子供たち』（文春文庫）
■主演：阿部サダヲ
■出演：上戸彩、玉森裕太、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、柄本明、橋爪功、佐々木蔵之介 ほか
■監督：本木克英
■脚本：ツバキミチオ
■音楽：安川午朗
■製作：映画「シャイロックの子供たち」製作委員会
■配給：松竹
■公式サイト： movies.shochiku.co.jp/shylock-movie/
■公式Twitter： @shylock_film
■コピーライト表記：© 2023映画「シャイロックの子供たち」製作委員会

2023年2月17日(金)全国公開！