映画『シグナル100』の完成披露会見と舞台挨拶が、月9日に東京・丸の内TOEIにて行われた。会見には、主役の橋本環奈をはじめ、共演の小関裕太、瀬戸利樹、中村獅童が出席。舞台挨拶では、甲斐翔真、中尾暢樹、福山翔大ら生徒役のキャストも含む総勢34名が登壇した。
宮月新・近藤しぐれ原作の同名コミックを実写映画化した本作は、担任教師により自殺催眠をかけられた36人の生徒たちが学校内で繰り広げる、生き残りを賭けた狂気と絶望のデスゲームを描く。事件の解決に奔走する正義感の強い生徒・樫村怜奈役を橋本、樫村に思いを寄せるサッカー部一のモテ男・榊蒼汰役を小関、クールな性格の和田隼役を瀬戸、生徒に催眠をかける担任教師・下部役を中村が扮する。
会見前には竹葉リサ監督が登場し、「高校生の時に深作欣二監督の『バトル・ロワイアル』を観て衝撃を受けました」とし、「東映さんで映画を撮れたこと、今日この場に立てたことを嬉しく思います」と感謝の気持ちを口にした。「ホラー映画は主人公の成長譚であり、この時代の恐怖の最大公約数を描写する鏡だと思っています。本作における自殺睡眠は、直接手を下さずに人を死に追いやるもの。原作に出会ったときから、この映画を撮りたくてしかたなかったんです。せひこの作品を楽しんで観ていただきたい」と本作への熱い思いを語った。
続いて、橋本、小関、瀬戸、中村が登壇。本作について、橋本は「みんながどうやって作っていったらいいのか考えていった作品。凄くスピード感があって、お化け屋敷のように怖いもの見たさに入ってしまう。何かが出てくることがわかっていても驚いちゃうし楽しんじゃう。死に方が一人ひとり印象的。とてもバラエティに富んでいて、視覚的にも楽しめる。そして何が正義なのか考えさせられます」とアピール。小関も「みんな血だらけになりながら死んでいきますが、その死に様が生き様に見え、生き様が死に様に変わっていくような感じです」と述べた。
この日は、全員が役の衣装で登場。生徒たちは制服だったが、教師役の中村は「これも衣装ですからね。ファッションチェックとかやめてくださいね」と自らの服装に自虐し、会場の笑いを誘う。そんな中村は、橋本の座長ぶりを絶賛! 「緊迫した現場でしたが、よくみんなを引っ張っていって頑張った」と橋本に拍手を送った。
単独主演を務めた橋本は「全然引っ張ってない!」と謙遜。「 みんなデスゲームをやってるとは思えないくらい和気あいあいとしていました。撮影では誰かが死んでいくシーンは緊迫感があって、メリハリのある現場でした」と吐露。小関も、「映画はなんでもない日常が崩壊していく話です。だからみんなの人間関係が大事。橋本さんは生徒全員の名前を初日から覚えられていてさすが座長だと思いました」と感心しきり。
若いキャストが揃う中、中村は「とにかくみんな若いんで、居心地の悪い現場でした」とジョークを飛ばす。生徒をイジるシーンはほとんど中村のアドリブだという。橋本は「狂気的過ぎて、もう目に見えない圧、空気感がすごくて、軽く挨拶もできないぐらいでした。1日の中でガラッと変わるのを目の前にしました」。対峙するシーンでは「私、飲まれるかと思いました。ペシャンと潰されるんじゃないかと思うくらい」と共演を振り返り、瀬戸は「あれを目撃したことで、僕らも身が引き締まる思いでした」と中村の迫力ある演技に影響を受けた様子。小関も「獅童さんのラーメンを食べ方が怖くて・・・。むせながら喋るセリフも狂気的(笑)」と続けた。
注目となる中村と橋本が対峙するシーンだが、橋本について「あんな凄い目力で向かってくる女優さんは橋本さんだけ。全身で芝居を受け止めないと負けるなと思いました。素晴らしい女優さんだなと思いました」と気迫あふれる演技に舌を巻いていた。
その後、登壇生徒全員も合わせフォトセッションを行い、舞台挨拶に。
撮影は茨城県ひたちなか市の廃校で行なわれ、キャストたちで宿舎で過ごすことも多かったそう。橋本は「周りにコンビニもないようなところで、撮影後もみんなで集まってワイワイしていました。アクロバットなことをしたり・・・小関くんが得意でバク転してました。私はでんぐり返しやったけど、うまく出来ませんでした(笑)」と笑顔で話す。
小関は「男子はみんなでサッカーしたり、学校の放課後みたいで、みんなとスポーツで仲良くなってよかったです」とニッコリ。当初、役がらから一人距離を置こうと考えていたという瀬戸だが、福山翔大から「2秒で終わりましたね(笑)」と暴露され、「先生と生徒との緊張感があるので、みんなと仲良くなれて良かったかな・・・と」と苦笑いしていた。
舞台挨拶では、本作の内容にちなみ「○×ゲーム」も実施。「演技とはいえ、(中村演じる)下部の迫力にはビビっていたか?」という質問には、生徒全員一致で○のカードを出していた。
生徒キャストには、甲斐翔真、中尾暢樹、福山翔大、中田圭祐、山田愛奈、若月佑美、栗原類、恒松祐里、中島健、三上紗弥、鈴木つく詩、白石拳大、北村優衣、小出水賢一郎、さいとうなり、宮下一紗、安田啓人、神田穣、東啓介、真崎かれん、駒形咲希、宗綱弟、戸苅ニコル沙羅、吉田仁人、山本彩加、大森つばさ、河井つくし、中島来星、黒澤胤也、宮本夏花も登壇した。
映画『シグナル100』
<STORY>
担任教師の手により、突如として自殺催眠をかけられた 36 人の生徒たち。遅刻をする、電話をかける、涙を流す…ふだん行っ ていた行為が死を招く。その催眠発動(自殺)のシグナルは全部で 100。死の暗示を解く方法はクラスメイトの死のみ。生徒たち が続々と自殺に追い込まれる中、死への恐怖から人間の本性が徐々に暴かれていくー。催眠を解くのが先か、自分以外のクラスメ イト全員が死ぬのが先か!?生き残りを賭けた狂気と絶望のデスゲームがはじまる……!
橋本環奈
小関裕太 瀬戸利樹/甲斐翔真 中尾暢樹 福山翔大 中田圭祐 山田愛奈/若月佑美 前原 滉 栗原 類 恒松祐里
工藤綾乃 中島 健 三上紗弥 鈴木つく詩 白石拳大 北村優衣 市川理矩 小出水賢一郎 さいとうなり 宮下一紗 安田啓人 神田 穣
東啓介 真崎かれん 駒形咲希 宗綱 弟 戸苅ニコル沙羅 吉田仁人 山本彩加 大森つばさ 河井つくし 中島来星 黒澤胤也 宮本夏花
中村獅童
原作:宮月 新・近藤しぐれ『シグナル 100』(白泉社・ヤングアニマルコミックス)
監督:竹葉リサ
脚本:渡辺雄介/音楽:Jin Nakamura
主題歌:yukaDD(;´∀`) 「Carry On」(ワーナーミュージック・ジャパン)
配給:東映 (C) 2020「シグナル 100」製作委員会
■公式HP:http://signal100.jp
■公式 Twitter/公式 Instagram:Signal100_Movie
2020年1月24日(金)全国ロードショー!