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大沢たかお「この作品でぜひ議論して」とアピール! 中村倫也は「予告の期待値を超える作品」と自信! 『沈黙の艦隊』完成報告会

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映画『沈黙の艦隊』の完成報告会が、8月24日、グランドハイアット東京にて行われ、主演の大沢たかおをはじめ、共演の玉木宏、ユースケ・サンタマリア、中村蒼、中村倫也、水川あさみ、夏川結衣、江口洋介の豪華キャストと、吉野耕平監督、原作者のかわぐちかいじ、ダナエ・コキノス(Amazon スタジオ)が登壇した。

本作は、1988~96年に「モーニング」(講談社)で連載された、かわぐちかいじの大ヒットコミック「沈黙の艦隊」を実写映画化。「核抑止力をもって世界平和をいかに達成するか」という真摯な問題提起が、壮大な海中戦闘アクションと重厚な政治サスペンスに乗せて驚きのストーリーで展開される、アクション・ポリティカル・エンターテインメント作品。

「ハケンアニメ!』の吉野耕平監督がメガホンを握り、主人公・海江田四郎を大沢たかお、逃亡した海江田を追うディーゼル潜水艦<たつなみ>艦長・深町洋役を玉木宏、政府の陰謀を訝るニュースキャスター・市谷裕美役を上戸彩、海江田・深町とかつて同じ艦に乗っていた隊員・入江蒼士役に中村倫也、内閣官房長官・海原渉役を江口洋介が演じ、他にも、水川あさみ、海自一の聴力を自負する<たつなみ>ソナーマン・南波栄一役にユースケ・サンタマリア、海江田の右腕であり冷静沈着な<シーバット>副長・山中栄治役に中村蒼らが、個性豊かに演じる。

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本作の制作は日本の劇場映画は初となるAmazonスタジオ。この日のためアメリカ・シアトルから来日したダナエ氏は「世界的に人気の漫画であり、実写が不可能と言われていた作品に携われたことを大変光栄に思います」としながら、「素晴らしい俳優の皆さん、そして才能あるクリエイターたちとともにこの作品に関わったことを嬉しく思います。Amazonスタジオはこれまで世界的な映画を劇場公開してきましたが、日本で私たちの初の劇場映画が『沈黙の艦隊』のような野心てきなプロジェクトであることを大変誇りに思います」と本作制作に携わったことを喜んだ。

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本作の主演だけでなく、プロデューサーも務めた大沢は「原作を知っている人から見れば、とてもハードルが高く、タブーとされる核の問題に直線で切り込んでい行くには、どうしても防衛省や海上自衛隊の協力えお得ることが必須。実現するのが難しいなか、1つ1つ進めていきました。そこまでたどり着いたらあとは俳優としての仕事をメインとしてやらせていただきました」と、苦労を語り、「今日この場に立って、すごく長い道のりだったなと思いつつも、ようやくスタートラインに立てて、ワクワクドキドキしています」と腹ばれとした笑顔を見せた。

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監督は「潜水艦というのは、窓が1つもなくてかなり特殊。周りは真っ暗で、そういう中で非常にスリリングな物語が展開し、地上でも同じようなやりとりが続いていく。原作をどのように脚本化していくか非常に悩みましたが、キャストの皆さんの熱いエネルギーと、原作を愛している方々がとても多かったので、その力が映画公開に導いてくれたと思います」と周囲の人々に感謝の気持ちを伝える。

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原作者のかわぐちかいじ氏は、完成作品を観て「映画を観て、海江田艦長が生きているというその力を感じました。そして、海江田艦長が周りの登場人物を引っ張って、みんなが生き生きしているんです。本物の潜水艦も登場し、その圧がひしひしと感じられました。原作に散らばっている枝葉をそぎ落とし、テーマに焦点を合わせているその演出、映画の力、監督の力に感動しました。原作の面白さを再認識させていただき、ありがとうございました」と感想を述べ、頭を下げる。

さらに「海江田と深町の関係をキチンとストーリーのなかで説明している。映画の2時間くらいの中で皆さんにも見てわかってもらえると思います」と、人間ドラマの部分も焦点となっていると太鼓判を押す。

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大沢は自身の役柄を「主人公なんですが、テロリスト。海上自衛隊に反旗をひるがえして自分の理想を求めて走り出してします人物」と説明しながら、「僕は原作とは真逆な(タイプ)なんですが、今の時代にしかできない映画として、自分なりの解釈を新しく入れながら臨みました。これまでの映画は主人公の成長物語が多いと思いますが、この作品は、実は僕の周りの人々が主役で、みんなの成長していく様を描いている映画なんです」と持論を展開。

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そんな大沢と玉木の対決も見どころの一つだが、実は艦隊が違うので直接会うことは少なく、声での共演シーンもある。玉木は「録音ではなく、その場に大沢さんが来てくださったんです。(そのシーンは)緊迫感があって、それが画にも現れていると思います」と、エピソードを披露し、大沢の意気込みにも感謝。]

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中村(蒼)も「僕たちが乗っている潜水艦を生かすも殺すも乗っている人間。だからこそ、海江田産のすごみ。その背中を見て一生懸命任務をこなし、普段は少しでも大沢さんに近づきたいという気持ちで撮影させてもらいました」と、大沢の存在感の大きさを吐露。

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水川が「私の役は原作では男性。私が演じることで女性にも観ていただける目線を作れたらいいなと思って演じました」と、自身が演じる役割というものを話すと、ユースケ・サンタマリアは「本当に(現場に)女性がいてよかった。『女は海~♪』ってよく言ったもんですね(笑)」と話し、会場の笑いを誘っていた。

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中村(倫)は、「自分が関わっている作品ですが、僕も(完成作品を)観た時に鳥肌が立ちました。予告を観て面白そうだなと期待して観に行って、その期待値をはるかに超えてきますので、ぜひ早く皆さんに同じ興奮と驚きと感動を届けたいなと、いま楽しみに待っております」と自信をのぞかせる。

自身の役については「ある出来事が、登場人物たちの行動に影響を与える、ある種、キーパーソン的な存在」と明かし、吉野監督について「本人は緊張しているとか、悩んでいるとおっしゃっていましたが、どんどん存在感と、監督としての説得力が増しているのを感じました。さらに出来上がりを観た時に、こんなに真正面から撮って、説得力と重さと圧力を出せるなんてすごいこと」と大絶賛。さらに「これだけ褒めたんですから、また何かやるときは呼んでくださいね」とおねだりして笑っていた。

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最後に、大沢は「この作品は議論を巻き起こす、おそらく問題視されるのではないかというふうに思います。ぜひ皆さんに議論していただきたいと思うし、ぼくも皆さんの議論を耳にしながらこれから自分がどのように生きていけばいいのかを参考にさせてもらいたいと思います。楽しんでもらいたのは前提でもちろん大エンターテインメントですが、ぜひそういうことも思いながら楽しんでいただければ」とアピールし、会見を締めくくった。

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本ポスタービジュアル

映画 『沈黙の艦隊』
<ストーリー>
日本の近海で、海上自衛隊の潜水艦が、アメリカの原潜に衝突して、沈没した。
艦長の海江田四郎を含む全乗員76名が死亡したとの報道に、日本中に衝撃が走る。
だが実は、乗員は無事生存していた。彼らは、日米が極秘に作った高性能原子力潜水艦の乗員に選ばれており、事故は彼らを日本初の原潜シーバットに乗務させるための偽装工作だったのだ……!
シーバットは、日本が建造費を提供したにも関わらず、米艦隊所属という、数奇な運命を背負った落とし子。その艦長に任命されたのが、海自一の操艦を誇る海江田であった。
ところが、海江田はシーバットに核ミサイルを積載し、潜航中にアメリカの指揮下を離れて、深海へと消える――。
海江田を核テロリストと認定し、太平洋艦隊を集結させてシーバット撃沈を図るアメリカ。
アメリカより先にシーバットを捕獲しようと追いかける、海自のディーゼル艦たつなみ。その艦長、深町洋は、過去に起こった海難事故により、海江田に並々ならぬ感情を抱いていた……。
大義か、反逆か。日米政府、海自の潜水艦乗組員たち、米軍までをも運命の大波に呑みこむ、海江田四郎の目的とは――?

出演:
大沢たかお
玉木宏 上戸彩
ユースケ・サンタマリア 中村倫也
中村蒼 松岡広大 前原滉
水川あさみ
岡本多緒 手塚とおる 酒向芳 笹野高史
アレクス・ポーノヴィッチ リック・アムスバリー
橋爪功 夏川結衣
江口洋介
原作: かわぐちかいじ「沈黙の艦隊」(講談社「モーニング」)
監督: 吉野耕平
脚本: 髙井光
音楽: 池頼広
製作: Amazon Studios
制作プロダクション:CREDEUS
配給:東宝
コピーライト:©かわぐちかいじ/講談社
©2023 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.

公式サイト:silent-service.jp
公式Twitter:@silent_KANTAI

2023年9月29日(金)、全国劇場にて公開!