映画『SING/シング』ジャパンプレミアが3月8日、東京東京国際フォーラムにて行われ、日本語吹替版キャストが大集結。主人公のバスター・ムーン(コアラ)役の内村光良をはじめ、大地真央、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、宮野真守、木村昴、重本ことり、佐倉綾音、河口恭吾と、本作の日本版楽曲のプロデュースを務めた蔦谷好位置氏、ユニバーサル・ピクチャーズ フィルム・ミュージック&パブリッシング部門社長のマイク・ノブロック氏が出席した。
映画に登場するムーン劇場をイメージした会場にレッドカーペットが引かれ、キャストたちが次々と登場。マスコミのインタビューやファンの声援を受けて、レッドカーペット中央に勢揃いすると一段と大きな歓声が会場を包み込んだ。
劇中で、主人公・コアラのバスターは、劇場が閉鎖されるまで追い詰められた時でも、上を向き、”どん底まで落ちたら、上がるだけ!”とみんなの背中が押す。そんなバスターにかけて、「これまでの人生で最もどん底だったときはいつどんな時?」という問いに、登壇者たちがそれぞれ答えた。
蔦谷氏は「26歳の時にバンドを解散して、仕事もなくなり、貯金残高が2,000になった時もありました。ずっとパンの耳ばかり食べながら2年くらい曲を作り続けてました。コンペに誘ってもらってもずっと門前払いだったのに、ある日、”10年待っていた曲です”と言ってもらえたのがYUKIさんの”JOY”という曲でした。それが転機で今ではこんなレッドカーペットの立たせてもらって・・・。人生何があるかわかんないですね」としみじみ。
キリンのダニエル役を演じた河口は「僕もヒット曲が出るまでは、当時お世話になっていた事務所の経するお寿司屋さんでずっとアルバイトしていました。僕は配達専門で、真冬のなかスーパーカブ(バイク)に乗って、ガチの出前をしていていました。本当に寒くて辛かったです。それで10年ぐらいはトラウマでお寿司が食べられなかったです…」と苦笑い。
ウサギ役を演じた佐倉は「10代後半の時に、全く声が出なくなったことがありました。声を武器に仕事をしなければいけないわけですから、声優としてどん底だと感じました。なので、資格を取ってつぶしが利くようにしていました(笑)。1、2年で声が戻ったので良かったです」と屈託ない笑顔でコメント。
同じくウサギ役を演じた重本は「私は生放送で転んでしまったことです(笑)。穴があったら入りたいくらい恥ずかしかったんですけど、しっかりその場で立ち上がりました」とキュートな笑顔をみせた。
カエルのリッキー役を演じた木村は「父親がドイツ人で、ドイツで育って、7歳の時に日本へ来たんですが、いきなり母親に公立の学校に入れさせられたんです。日本語が全くわからなくてどん底だと想いました」と明かし、「それでも、友達を作っていくことでどん底から上がっていきました」と、どん底から這い上がっていった様子を伝えた。
バスターの親友・ヒツジのエディ役を演じた宮野は「僕にとってのどん底は子役時代ですね。エキストラで、よくわからない砂利道を走ったり、集合したのに仕事がなくてそのまま解散させられたり、子どもながらに辛かった。でも、18歳のとき声優のお仕事をいただきてから、世界が広がっていきました。続けていて良かったと思っています」と諦めず続けてきたことで成功したことに胸を張った。
ブタのグンター役を 演じたトレンディエンジェルの斎藤は「僕はこう見えて人見知りなんです。友達がいなくて、高校を直行直帰していたのは唯一僕だけかと・・・。それで、自分から話しかけなくてもいいようにと、芸能人になろうと思って。芸人で成功したので良かったです。ありがとうございます!」と、晴れ晴れとした表情をのぞかせた。
ゴリラのジョニー役を演じたスキマスイッチの大橋は「僕は18歳で愛知県から上京して、16年間なにも仕事がなかった。インスタントラーメンを4分割して食べていました。そんな中、冬にギターを抱えて原付で運転していたとき、道が凍結しててスリップして・・・。バイクもギターも僕もバラバラに飛ばされてしまって、道路で大の字になりながらどん底だ!と思いましたね」とコメント。
ヒツジのナナ役を演じた大地は「宝塚時代、初めて銀鏡を渡らせていただけるというのに歌詞が全部飛んでめちゃくちゃな作詞で歌ったり、袴の片方に両足を入れて出てしまった りとか、言い出すときりがないです」と話し、「そんな時はあえて気が滅入るような 曲を聴いて落ち込むだけ落ち込むんです。そうするとバスターが言うように、”もう上がっていくしかないや”って思えるんですね。そうやって 気持ちを切り替えて、いつもどん底から這い上がっています」と、大地なりの這い上がりかたを吐露した。
バスターを演じた内村は「”お笑いスター誕生!!”でチャンピオンになって喜んだのもつかのま、番組も打ちきりになりまして・・・(笑)。営業の日々が始まったのですが、とある商店街のお店の前で南原(清隆)と一つのビールケースに一緒に立った時はどん底だと思いましたね。そしたら、お店の人に”そんなこと聞いてない!”と言われ、今度は路地裏に連れていかれて、そこでまたビールケースの上に立って子供たちとじゃんけん大会をしたときは”もう俺消えるな”と思いましたね」と、ジョーク混じりにどん底エピソードを披露した。
すると、以前”ハリウッドデビューに一歩近づけた “と豪語していた斎藤が、ユニバーサル・音楽部門のトップのマイク・ノブロック氏にコンテストを直談判し、「今日は実はマイクに会えるということで緊張して朝から眠れなくて…。映画も夢を掴んで羽ばたいていく動物たちの物語ですし、この機会なのでマイクにぜひ僕の歌を聴いてほしくて…」「Give me a chance?」とガチに依頼。マイク氏も「Yes!You should show me!(是非見せてよ!)」と笑顔で了承。内村も「すげえな!ハリウッドちけえな!」と苦笑する始末。
ピカピカに輝くジャケットとハットを身に付け、音楽スタート!
登壇者と観客が”I♥斎藤”のうちわやペンライトを手に応援。斎藤はKin ki Kidsの「硝子の少年」を熱唱し会場はさながら斎藤のワンマンショーに。
マイク氏は「可能性はありますよ。ポテンシャルを感じます。ハリウッドに来るときは連絡ください」と絶賛。それを受け調子づいた斎藤は「I will go tomorrow!(明日にでも行きます!)」と即答し、会場を沸かせた。
最後に内村が「この映画は全編に歌が流れます。テンポが良くて、最後まで飽きずに楽しめます。みんなどん底に落ちちゃうけれど、そこから這い上がって夢を掴むサクセス・ストーリーはどの世代の方にも楽しんでいただけると思います。是非、劇場へ足を運んでください!」とメッセージを伝え、登壇者たちは約3500名が待つイベントホールへ向かった。
舞台挨拶では、それぞれの作品への熱い思いを語り、ライブショーへの期待をあおる。
その後、本編上映が終了すると、いよいよスペシャルライブショーがスタート!!
斎藤がレディー・ガガの「バッド・ロマンス」に合わせてグ ンターさんさながらの踊りを披露した後、蔦谷バンドとコラボして、恋ダンスならぬ濃いダンスを観客に 伝授&ダンスし、大盛り上がり!
さらに、ジャズ・ミュージシャンでネズミのマイク役を演じた山寺 宏一が、フランク・シナトラの「マイ・ウェイ」披露しながら、サプライズ登場!!!
山寺は「ネズミのマイクを演じた山寺宏一です。ここで初めての登壇だったので、みんなにがっかりされたらどうしようかと心配でしたが、登場したときに歓声が聞こえて嬉しかったです!」とコメント。続けて「すごく緊張してしまって歌詞を間違えてしまいました」とお茶目に暴露し、「僕は(マイクのように)自己チューではありませんが、”山寺が良かった”と感想を発信してくれると嬉しいです…。是非、もう一度映画館へ来てくださいね!」とメッセージを寄せた。
最後に大橋がザ・ビートルズの「ゴールデン・スランバー」と 、エルトン・ジョンの「アイム・スティル・スタンディング」の生歌で観客を魅了し、会場のボルテージはMAXに!
鳴りやまない歓声と、煌びやかに輝くペンライトの光に包まれたスペシャルライブショーは、劇中で描かれるムーン劇場にふさわしい大喝采のイベントとなった。
『SING/シング』
<ストーリー>
動物だけが暮らすどこか人間世界と似た世界――
取り壊し寸前の劇場支配人バスター(コアラ)は、かつての栄光を 取り戻すため世界最高の歌のオーディションを開催することに。主要候補は5名 。
極度のアガリ症のシャイなティーンエイジャーのミーナ(ゾウ)、ギャングファミリーを抜け出し歌手を夢見るジョニー(ゴリラ)、我が道を貫くパンクロックなティーンエイジャーのアッシュ(ヤマ アラシ)、25匹の子ブタ達の育児に追われる主婦のロジータ(ブタ)、貪欲で高慢な自己チューのマイク(ハツカネズミ)、常にパーティー気分の陽気なグンター(ブタ)。人生を変えるチャンスを掴むため、彼らはオーディションに参加する!
劇中にはレディ・ガガの「バッド・ロマンス」やビートルズの「ゴ ールデン・スランバー」など誰もが聴いたことがあるヒットソングや名曲が60曲以上も登場!
監督/脚本:ガース・ジェニングス
製作:クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー
キャスト:マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、セ ス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン、
ジョン・C・ライリー、タロン・エガートン、トリー・ケリー、ニ ック・クロール、ジェニファー・サンダース、ピーター・セラフィノーウィッチュ、レスリー・ジョーンズ、ジ ェイ・ファロア、ニック・オファーマン、ベック・ベネット
吹替え版/演出:三間雅文
日本語吹替え版音楽プロデューサー:蔦谷好位置
日本語歌詞監修:いしわたり淳治
出演(吹替版):内村光良、MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥( スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、山寺宏一、坂本真綾、田中真弓、宮野真守、谷山紀章、水樹奈々 、大地真央
配給:東宝東和
コピーライト:(C)Universal Studios.
■公式サイト:http://sing-movie.jp/
■公式Facebook:https://www.facebook.com/sing.movie.jp/
■公式Twitter: https://twitter.com/SingMovieJP
3月17日(金)全国ロードショー!