綾野剛主演作である『そこのみにて光輝く』が、 世界四大映画祭の一つであるモントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門へ出品し、見事、グランプリに次ぐ最優秀監督賞を受賞!
授賞式での監督のスピーチ、出演者のコメントが届いた。
<呉美保監督>
賞の名前は「監督賞」という名前ですが、ひとりでとれるものではなくて、みんなの力があってこそのものだと思います。みんなでここまでこれたし、本当に良かったなと思います。この映画の原作を書かれた作家・佐藤泰志さんは芥川賞候補に何度もノミネートしながらも賞に恵まれず、不遇の死をとげました。この賞を獲得し佐藤さんが報われたかなと感じています。佐藤泰志さんにおめでとうございます!!
<綾野剛さん コメント>
風が吹いたなって感じです。佐藤泰志さんに届けられたかなと思います。この監督賞をきっかけに日本でも多くの人に届くことを願っています。国と文化を超えてコミュニケーションをとれた実感があり、映画は改めて世界共通語だと思いました。
<池脇千鶴さん コメント>
がらにもなく興奮してしまいました。監督すごくがんばったと思うのでいいご褒美ですね。私もすごく嬉しいです。
函館の短い夏を舞台に紡ぎ出す、運命の出会いと家族の物語
本作は、函館の短い夏を舞台に紡ぎ出す、運命の出逢いと家族の物語です。何度も芥川賞候補に挙げられながらも賞に恵まれなかった不遇の作家・佐藤泰志の最高傑作の待望の映画化となります。
主演は、綾野剛。旬の俳優が、これまでにも増してソリッドで、けれども儚げな「ゆらぎ」のある存在感で、ひとりの女を愛しぬく主人公のインナーワールドを豊かに体現。ヒロインを演じたのは池脇千鶴。名作『ジョゼと虎と魚たち』で見せた破格の人物造形に匹敵する情感あふれる演技で、さらに一歩踏み込んだ「女の芯」をかたちにしています。ヒロインの弟を『共喰い』の菅田将暉が演じています。前科者だが、どこまでも無垢なその精神の行方を、快活と刹那が交錯する天使のようなたたずまいで見せます。旬な俳優たちが、全身全霊で挑み傑作の呼び声高い仕上がりです。
出演:綾野剛 池脇千鶴 菅田将暉 高橋和也 火野正平
監督:呉美保
脚本:高田亮
原作:佐藤泰志(河出書房新社刊)
音楽:田中拓人
製作:「そこのみにて光輝く」製作委員会
配給:東京テアトル+函館シネマアイリス(北海道地区)
助成:文化芸術振興費助成金
2014年/日本/シネマスコープ/DCP5.1ch/120分
©2014 佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会
http://hikarikagayaku.jp/
『そこのみにて光輝く』
テアトル新宿にてアンコール上映中!
DVD&Blu-ray 11月14日発売
(c)2014佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会