映画『そして僕は途方に暮れる』
彷徨うフリーター役・藤ヶ谷太輔
逃げて、逃げて、逃げまくる!
舞台から、映画へ 再タッグが実現!
脚本・監督:三浦大輔
映画化決定!
2018年にシアターコクーンで上演され、各所から絶賛された舞台「そして僕は途方に暮れる」(作・演出/三浦大輔 主演/藤ヶ谷太輔)を舞台と同じく監督・三浦大輔×主演・藤ヶ谷太輔の二人が再びタッグを組んで映画化されることが決定した。本作は藤ヶ谷太輔演じる主人公のフリーター・菅原裕一がほんの小さなことの積み重ねで自ら人間関係を断っていく逃亡劇。舞台とは違い映像でしか表現できない世界に挑戦していく。
【イントロダクション】
本作の原作となる舞台は、藤ヶ谷太輔主演に迎え、劇作家・三浦大輔によるシアターコクーンへの初の書き下ろし作品として2018年に上演された。上演されるやいなや「忘れがたい感覚を植え付けていく作品」「藤ヶ谷太輔の憂いある表情、声、すべてがよかった」など絶賛の声があがり、多くの観客から熱い支持を獲得。この度、満を持して映画化となる。
メガホンをとる三浦大輔は、『愛の渦』『裏切りの街』『娼年』など、毎回賛否が渦巻く衝撃作を世に送り出し、舞台から映画へと表現の幅を確実に広げながら、唯一無二の世界観を表現してきた。本作では、あることをきっかけに、家族・友達・恋人などあらゆる人間関係を断ち、逃げ続ける若者の逃亡劇を描く。主演をKis-My-Ft2のメンバーとして活躍しながら、TBSのトーク番組「A-Studio+」では、笑福亭鶴瓶氏とともにMCをつとめ、ドラマ・映画・舞台と活躍の場を広げている藤ヶ谷太輔が務める。実は舞台をきっかけに次は映画でタッグをと三浦監督×藤ヶ谷主演で様々な企画が候補に挙がっていた。しかし、最終的に舞台の映画化に至った経緯には昨年来のコロナ禍も大きく影響している。小西啓介プロデューサーは「SNSツールの普及とコロナ禍の影響で、人と人が直接会って対話する機会が極端に少なくなり、コミュニケーションの考え方自体が変わってきた。このままだと人間関係を構築することが、面倒なことになってしまう。だからこそ今この作品を映画化する意義があると監督に改めて提案した。」と語り、映画「そして僕は途方に暮れる」はあらゆる人間関係を壊したまま、街の片隅で呆然と立ち尽くすひとりの平凡な現代の若者の姿を、リアリティある会話と確かな演技力で、表現していく。
【物語】
自堕落な生活を送っているフリーターの菅原裕一には、長年同棲している鈴木里美という恋人がいる。しかし、とあることをきっかけに、里美を裏切ってしまった裕一は、話し合うこともせず家を飛び出してしまう。それから、親友・今井伸二、バイト先の先輩・田村修、学生時代の後輩・加藤、姉・香、母・智子のもとを渡り歩き、ばつが悪くなるとその場を離れ、あらゆる人間関係から逃げ続けていく。しかし、偶然にも家族から逃げていった父・浩二に出会い、裕一の中で、何かが少しずつ変わり始めていくのだが・・・
●菅原裕一役:藤ヶ谷太輔
1987年6月25日生まれ、神奈川県出身。2011年にKis-My-Ft2として「Everybody Go」でCDデビュー。アーティストとして精力的に活動するほか、「A-Studio+」(TBS)、「キスマイ超BUSAIKU!?」「もしもツアーズ」(CX)、「10万円でできるかな」(EX)等多くのバラエティ番組やCMなど幅広く活躍。役者としてもドラマ・映画・舞台など多数出演している。近年の主な出演作に、ドラマ「ミラー・ツインズ」(東海テレビ・WOWOW/19)、「やめるときも、すこやかなるときも」(NTV/20)、「華麗なる一族」(WOWOW/21)、ドラマ・映画「信長協奏曲」(14/CX、16)、「MARS~ただ、君を愛してる~」(16/NTV、16)などがある。
【コメント】
僕自身、一度演じた作品をまたやらせていただくという機会が初めての経験なので、オファーを頂いて素直にすごく嬉しかったです。とても信頼している三浦さんと、また作品つくりが出来ることをとても嬉しく思います。楽しみでワクワクしている反面、あのシーンはどうなるんだろう、このセリフの間合いはどうなんだろうという気になる部分も多く、早く準備をして撮影に挑みたいなという気持ちです。舞台とは異なり順撮りではないので、壁にぶち当たるのではないかと感じていますが、監督はじめチームを信じて、「菅原裕一」という人物に集中して挑みたいと思っています。舞台で演じさせていただいた3年前と現在では全く状況が変わってしまいました。だからこそ、人と人との繋がりとは何なのか、改めて考えさせられるのではないでしょうか。何事からも逃げてばかりの裕一のことを、クズだな、よく言い訳をする男だな、と感じると思うのですが、誰にでも時には「逃げたい」という願望はあると思います。なので、自分もこんなこと思ったことあるなと共感したり、応援したい気持ちになったり、その先がどうなるのかと知りたい欲にも駆られたり・・・様々な感情が沸く作品だと思います。是非、公開を楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。
photo by Atsushi Nishimura
●脚本・監督:三浦大輔
1975年生まれ。演劇ユニット「ポツドール」を主宰し、センセーショナルな作風で演劇界の話題をさらう。2006年『愛の渦』で第50回岸田國士戯曲賞を受賞。『愛の渦』はフランス最高峰の演劇フェスティバル「フェスティバル・ドートンヌ」で上演され、大絶賛を浴びた。2010年パルコ・プロデュース『裏切りの街』(作・演出)、2013年『ストリッパー物語』(原作:つかこうへい、構成・演出)、2015年4月シアターコクーン・オンレパートリーでブラジルの巨匠ネルソン・ロドリゲスの戯曲で映画化もされた『禁断の裸体』を演出し、高評価を得、2016年の舞台『娼年』で演出家としての地位を確固たるものとし、2018年『そして僕は途方に暮れる』(主演:藤ヶ谷太輔)がBunkamuraシアターコクーンで上演された。
映画監督としては、2003年『はつこい』で第25回ぴあフィルムフェスティバル審査員特別賞を受賞。2010年『ボーイズ・オン・ザ・ラン』で商業映画監督デビューを飾り、2014年自作を映画化した『愛の渦』、2016年『何者』(原作:朝井リョウ)、2018年『娼年』(原作:石田衣良)監督・脚本を務め、その高い演出力、表現力が評価を受けた。また、パルコプロデュース公演の自作『裏切りの街』(16)をdTVで配信ドラマ化し、この作品は、異例の劇場公開も果たした。
【コメント】
舞台の公演が終わってからずっと、いつか、この作品を映像化したいという想いは持ち続けていました。こうして念願叶い、とても嬉しく思っています。そして、舞台と同じく、主人公の菅原裕一は、藤ヶ谷太輔くんが演じてくれます。藤ヶ谷くんと一緒に、また新たな「そして僕は途方に暮れる」をつくれることに、喜びしかありません。自分のオリジナルである本作が、舞台を経て、映画化されることによって、さらに多くの人に届けられることに、感謝の気持ちでいっぱいです。皆様、期待してお待ちください。
【舞台情報】
公演タイトル:シアターコクーンオンレパートリー2018「そして僕は途方に暮れる」
公演時期:東京 Bunkamuraシアターコクーン 2018/3/6~4/1、大阪2018/4/9~4/15 森ノ宮ピロティホール
【クレジット】
原作:シアターコクーン「そして僕は途方に暮れる」(作・演出 三浦大輔)
脚本・監督:三浦大輔
出演:藤ヶ谷太輔
製作:映画「そして僕は途方に暮れる」製作委員会
製作幹事・配給:ファントム・フィルム
公式サイト:https://www.phantom-film.com/soshiboku/
2022年全国ロードショー