スウェーデンで50万人以上の動員を記録し、国内のアカデミー賞≪ゴールデン・ビートル賞≫にて4部門受賞(監督賞、主演女優賞、助演男優賞、衣装賞)、世界的ピアニスト、ビル・エヴァンスとの共演「ワルツ・フォー・デビー」により世界的ジャズシンガーとなったモニカ・ゼタールンドの半生を描いた作品『ストックホルムでワルツを』が、新宿武蔵野館・ヒューマントラストシネマ有楽町他にて公開中。12月19日、モニカ役を演じた主演のエッダ・マグナソンが、急遽新宿武蔵野館にて舞台挨拶を行った。
映画『ストックホルムでワルツを』の大ヒットを記念しての今回の来日について、主演を務めたエッダ・マグナソンは、「今回、初めて日本に来ることができて、とても嬉しいです。」と笑顔で挨拶した。そして、ブルーノート東京での公演のため、一緒に来日したピアニストのニルス・ラン・ドーキーは、「実は1988年から何回か日本に来ているのですが、今回エッダと来日することが出来てとても嬉しく思います。」と、二人とも今回の来日を喜んでいた。
今回は、実在したスウェーデンの伝説のジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドを演じたことについて、エッダは「スウェーデンで、モニカを知らない人ないないくらい有名。そのような人を演じるなんて、よく考えたら自殺行為みたいなものね(笑)でも、モニカの真似をするのではなく、自分らしいモニカを演じようと意識していました。それが皆さんに伝わって、映画のモニカを気に入って頂けたんだと思います。」と振り返った。1997年~98年頃、当時実際にモニカと共演したことのあるニルスは、「エッダとモニカの似ているところは、映画を観てもらえばわかりますが、何と言っても“声”!スカンジナビア地方独特の声質があって、とても懐かしく思いました。そして、“個性”があるところ。自分らしいモニカを演じたと言っていたけど、その通り。エッダらしい個性を持っているからこそ、よりモニカのような雰囲気を出せたのでしょう。」とエッダとモニカの共通点を語った。
エッダは、本作で女優デビューを果たしたことについて、「普段から、アーティストとして舞台で歌っているので、そういう意味では自然に演じられたと思う。でも、私が普段歌っている歌は、ジャズとは全く雰囲気の違う曲です。なので、モニカを演じるにあたって、彼女の声や歌詞の解釈などをかなり研究しました。」と語った。モニカに対しては、「大好き。彼女の歌はビタースウィートであり、強さと弱さがミックスされていてとても素敵です。」と言い、好きな歌を聞かれると「ウィーキン・マイ・ベイビー・バック・ホーム」(邦題:歩いて帰ろう)と答え、その場で生歌も披露!会場からは拍手が沸き起こった。
最後に映画の見どころについて、ニルスは「とにかく音楽をたっぷり楽しんで。実在したミュージシャンたちが登場するし、ジャズの空気が感じられる。」、エッダは「当時のストックホルムには、多くのアメリカのジャズミュージシャンたちが来ていました。その中でモニカは本当に重要な役割を果たしていた。たくさんの素晴らしい音楽を遺してくれたモニカを感じて欲しいです。」と語り、舞台挨拶を締めくくった。
【エッダ・マグナソン プロフィール】
1984年生まれ。歌手、ピアニスト、ソングライターとしてスウェーデンを拠点に活動している。2004年~2005年にゴットランド・スクール・オブ・ミュージック・コンポジションの作曲科に在籍。10年にカプリス・レコードから初のソロアルバム『Edda Magnason』をリリースし、翌年にはエイドリアン・レコーディングスよりアルバム『Goods』をリリース。現在は14年冬にワーナーよりリリース予定のアルバムに取り組んでいる。ストックホルムのソードラ・シアターでコンサートをしていた時、モニカ役に抜擢され、本作で映画デビュー。ゴールデン・ビートル賞の主演女優賞を受賞した。
♪12/20(土)、21(日)ブルーノート東京にて来日公演決定!
「エッダ・マグナソン with ニルス・ラン・ドーキートリオ“オマージュ・トゥ・モニカ・ゼタールンド”」
♪『ストックホルムでワルツを』オリジナル・サウンドトラック発売中!
「ワルツ・フォー・デビイ」他、モニカ・ゼタールンドのオリジナル作品5タイトルも同時発売!(発売元:ユニバーサルミュージック合同会社)
映画『ストックホルムでワルツを』
シングルマザーの電話交換手から世界有数のジャズシンガーに―!北欧中を温かな涙で包んだ感動の実話。
スウェーデンのアカデミー賞にあたるゴールデン・ビートル賞で11部門にノミネートされ、監督賞、主演女優賞など4部門を受賞。人口約950万人のスウェーデンで50万人以上の観客を虜にし、熱い感動の涙を流させた話題作がやって来た。主人公のモニカ・ゼタールンドは、スウェーデンが生んだ世界的なジャズシンガー。モダンジャズ全盛期の1961年に、英語ではなく母国語でジャズを歌う画期的な試みによってスターダムにのし上がり、巨匠ビル・エヴァンスとの共演により国際的な名声を築いた世界有数の歌姫だ。本作は、そのモニカが歌手として頂点を極めるまでの波乱に富む数年間に焦点を当てたサクセス・ストーリー。
<監督> ペール・フライ
<脚本> ペーター・ビッロ
<衣装> キッキ・イランダー
<音楽> ペーター・ノーダール
<キャスト> エッダ・マグナソン、スベリル・グドナソン、シェル・ベリィクヴィスト
2013年/スウェーデン/スウェーデン語、英語/カラー/シネマスコープ/111分/原題:Monica Z/字幕翻訳:伊藤美和子
Carlo Bosco © StellaNova Filmproduktion AB, AB Svensk Filmindustri, Film i Vast, Sveriges Television AB, Eyeworks Fine & Mellow ApS. All rights reserved.
配給:ブロードメディア・スタジオ
新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次公開中!