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初音映莉子と高良健吾、草刈民代ら登壇! キャスト3名から監督へ“月の土地”のプレゼントも! 映画『月と雷』初日舞台挨拶

『八日目の蝉』『紙の月』角田光代原作  
主演・初音映莉子、高良健吾
『海を感じる時』 安藤尋監督&
『人のセックスを笑うな』本調有香がタッグを組む話題作!

映画「月と雷」

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直木賞作家・角田光代の同名小説「月と雷」を、初音映莉子×高良健吾が主演で映画化され、10月7日(土)より、テアトル新宿ほか全国公開中!

「対岸の彼女」「八日目の蝉」「紙の月」など、現代女性の ≪人生の選択≫を描いた小説の数々が多くの女性から絶大な支持を受けてい る直木賞作家・角田光代。本作『月と雷』では、≪人と出会うこと、そして人を受け 入れることで、人生が予想もしない方向に転がっていく様≫を 描き、 「親と子」、「家族」、「生活」の意味を根源から問いかける角田光代文学の真骨頂と評されている!

この名作を、『海を感じる時』の安藤尋監督が、『人のセックスを 笑うな』の本調有香と『blue』以来のタッグを組み、繊細かつ力強くスクリーンに蘇らせる。“家族愛”を知らない主人公・泰子役には、『終戦のエンペ ラー』で華々しくハリウッドデビューし、その後も数々の映画、舞台で活躍する実力派女優・初音映莉子。人懐っこくてなんだか憎めない青年・智を『横道世之介』『きみはいい子』などで日本を代表する俳優の地位を確立した高良健吾。さらに世話をしてくれる男性を見つけては、男から男へと各地を流転する智の母・直子を、『Shall weダン ス?』『終の信託』の草刈民代が、自由奔放のようでいて深い孤独を漂わせる女性として熱演し、新境地を見せている。

『月と雷』 初日舞台挨拶
映画『月と雷』が10月7日(土)に公開を迎え、テアトル新宿にて初回上映後に舞台挨拶が開催。主演の初音映莉子をはじめ、高良健吾、草刈民代、安藤尋監督が登壇した。

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初音さんは、公開初日の初回上映を見終えたばかりの観客からの大きな拍手に迎えられ「みなさん、ひとりひとりとお話ししたい気持ちです」と感激の面持ち。自身が演じたヒロイン・泰子について「脚本を読んだとき、他人事ではないものを感じました。歩んできた道のり違うけど、抱えてきた悩み、子どもの頃の傷とかに共感できました。田園風景や子どもの頃、私は両親が岩手で、田園に思い出がたくさんあったので、そこも似てるなと思いながら演じてました」と振り返る。

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高良さんは、不思議と憎めない屈託のなさを持ち、久々に泰子の前に現れて、彼女の人生を変えていく智について「素直なヤツ」と語る。「智の隙や違和感を大切にやっていけたらと思いました。彼が経験してきた人生は、多分、僕らが言う『普通』ではないけど、彼にとってはそれしか歩んだことのない人生。そこから出る笑顔を意識しました」と述懐した。

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草刈さんは、智の母・直子役で、見た目も含めてこれまでのイメージを大きく覆す姿を見せている この日は普段通りの美しいドレスで登壇したが「初日とか完成披露試写のときは、きれいにしていくぞ!って(笑)。あれは画面の中の私で、普段はこうですよとわかっていただこうと目いっぱいオシャレしてます!」と語り、笑いを誘う。演じる上では「普段の自分が一切出ないようにと。とってもダメな人で、出てきただけでどうしようもない感じがにじみ出るようにと演じました」と語った。

映画の中での智と直子の親子関係が印象的だが、高良さんが「楽しかったです。草刈さんと現場で一緒の機会はそんなになかったけど、お会いたときに話してて、『あぁ、この人たちは親子だな」という感じ、『智のお母さんだな」と感じました」と言えば、草刈さんも「智が、ダメな人に育てられた感じがすごくするんですね(笑)。高良さんと初めて会ったとき『あぁ、こういう感じ』と空気で感じるものがありました。智は見た目だけじゃ、どの程度ダメかわかんないけど(笑)、とてもダメな親子だってことが(高良さんと)共有できたし、2人ともそれに気づいてないところも共有できていたと思います。お互いにそれが面白かったです」と楽しそうに振り返った。

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安藤監督はキャスト陣について「そんなに深く役のことを話した記憶はないです。それぞれ解釈してもらい、どう感じ取ってくれたかが大きかった。杓子定規に『こういう感じで』とプランを立てるのではなく、それぞれが自分のフィルターを通して役を作ってくれた」と称える。

この日は、映画の公開を記念して、タイトルにちなんで月の土地1200坪の権利をキャスト陣から監督にプレゼント! 監督は「どうやって行けばいいのか…(笑)。すごいですね。どう利用したら…? 遺骨か何かを運んでいただければ」とスケールの大きすぎるプレゼントに困惑しつつも笑顔を見せていた。

最後の挨拶で初音さんは「映画館を出た後の、みなさんの新しい人生を応援しています!」と語り、高良さんも「そういう映画なのかなと思います。僕も映画を見て、智や登場人物たちが前に進むきっかけを得て、彼らの力で進んでいくのを見て、強さをもらえました」とうなずく。

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安藤監督は「“普通に生きる”ってどういうことなのか? 人生、いろんなことがあるけど、どういう生き方をしても、“普通”は自分で決めたらいいと思うし、そう感じてもらえたら」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。

月と雷メイン

『月と雷』
初音映莉子 高良健吾
藤井武美 黒田大輔 市川由衣 / 村上 淳 木場勝己
草刈民代

原作 角田光代(中公文庫) 監督 安藤 尋
脚本 本調有香 音楽 大友良英 製作 東映ビデオ 博報堂DYミュージック&ピクチャーズ エー・チーム 日本出版販売 パラダイス・カフェ
制作プロダクション アグン・インク 配給 スールキートス (C) 2012 角田光代/中央公論新社  (C) 2017 「月と雷」製作委員会
公式サイト:http://tsukitokaminari.com/
公式Twitter:@tsukitokaminari
公式Facebook:https://www.facebook.com/tsukitokaminari/

テアトル新宿ほか大ヒット全国公開中