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三谷幸喜「作品の発想は長澤まさみさんと西島さんの笑顔」西島秀俊&松坂桃李、三谷組初参加に充実感を滲ませるも「ミュージカルシーンは聞いてなかった・・・」映画『スオミの話をしよう』完成披露報告会見

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映画『スオミの話をしよう』の完成披露報告会見が、8月29日、リッツ・カールトン東京にて行われ、主演の長澤まさみをはじめ、共演の西島秀俊、松坂桃李、瀬戸康史、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、戸塚純貴、宮澤エマと、三谷幸喜監督が登壇した。

三谷幸喜の映画最新作『スオミの話をしよう』は、三谷が脚本と監督を務め、前作『記憶にございません!』以来5年ぶりで、映画監督作品としては9作目となるミステリー・コメディ。

主演の行方不明となった大富豪の妻・スオミを長澤まさみが演じ、行方不明を知り、夫が住む豪邸に集結したのは、スオミを愛した一癖も二癖もある5人の男たち。①血の気の多い庭師・魚山(遠藤憲一)、②怪しげなYouTuber・十勝(松坂桃李)、③情に厚い警察官・宇賀神(小林隆)、④神経質な警察官・草野(西島秀俊)、⑤身勝手な芸術家で大富豪の現夫・寒川(坂東彌十郎)。しかし、彼らが語るスオミは、見た目も、性格も、まるで別人で…。さらに、草野の有能な部下・小磯杜夫(瀬戸康史)、スオミの近くにいる神出鬼没な女・薊(宮澤エマ)、富豪の世話役・乙骨直虎(戸塚純貴)と個性豊かな実力派俳優陣が顔を揃えた。

この日は「『スオミの話をしよう』の話をしよう」ということで集まったキャスト陣と監督は、映画の主要舞台である“寒川邸”のパネルをバックに勢ぞろいした。

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長澤は「5人も夫がいるという・・・皆さん、想像もつかないと思いますが、“スオミ”という女性です。よく、“スミオ”と間違えられるんですが、“スオミ”です」と挨拶。 「なぜスオミという名前なのかは劇場の方で確かめてもらいたいと思います。スオミという役を通していろんなキャラクターを演じて難しいこともたくさんありましたが、皆さんと助け合い、楽しく演じることができました」と充実感を滲ませた。三谷は「作品の出発点は長澤まさみで発想。あとは西島秀俊さんの笑顔!」と言い切る。

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西島は「僕が演じた草野という役は、 とにかく非常に神経質で細かい人間でして、細かいからこそ、その事件解決の糸口を見つけられるという、ちょっと変わった感じですが、とても楽しく演じる時間を作っていただきました。この映画は本当にお子さんんからご年配の方まで、あらゆる世代の方に楽しんでいただける映画なので、ぜひ家族そろって劇場に足を運んでほしいです」とアピールした。

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松坂は「この名前をいただいたとき、凄い名前だなぁと思って(笑)、十勝という男は自信をスーツでまとったような男で、ほかの人たちに対してマウントを取りにポンポン会話に入っていくような役で。自分の中ではあまり演じたことがない役だったので、こういう役を三谷さんからいただけたことは本当に嬉しかったです」と満足気。「撮影期間中も三谷さんの演出が凄く楽しくて、終始笑いながら撮影をしていい時間を過ごすことができました。その空気感がスクリーンに伝わってもの凄い面白い作品になっています」と回顧し、三谷組初参戦を喜んでいた。

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三谷組常連の瀬戸は「僕の中では難しい役でしたが、その軽さみたいなものを大切にしながら演じました」と話し、「今回、初めてワイヤーアクションに挑戦させていただいて、凄く楽しかったです」と笑顔を見せる。現場の様子を聞かれると「三谷さんがコソコソ話をされてそれを戸惑いながらやっているのが印象的でしたね」とほくそ笑んだ。

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三谷は瀬戸と宮澤については「このお二人は舞台でもいっぱい一緒にやっているので、もう何も言わなくてもやってくれるので」と信頼感を寄せるも、宮澤は「演出が雑じゃないですか? ダンスシーンは私たちに丸投げですから(笑)」とプチクレームを放ち、会場の笑いを誘う場面も。

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遠藤は「初めに台本をいただいたとき、連続して面白いものを書けるわけがなちと思いながら読んでみたら、もう、なんでこんなに面白いものを書けるんだろうと不思議でした。それで、現場ではコロコロコロコロ変えていくという
向こうが連続して面白いものを書けるわけないと思いながら、すいませんね、皆さん。そう思いながら 台本読んでって、これが台本読んだらもう大荒れしちゃっ、 なんでこんな現場で面白い面白いものを書けるんだろうっていうので不思議でした。それで現場ではそのコロコロコロコロ変えてくっていう・・・。結局全部観終わったときになんとも言えない不思議な作品が出来上がっていて。今回も呼んでいただいて感謝しています。また呼んでください(笑)」と三谷の手腕を絶賛。

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西島と松坂と同じく、三谷組初参加となった戸塚は「僕も三谷さんの作品のデビュー時が来たんだ。やっと僕もここまで来たんだと非常に嬉しく思っております。素敵な先輩方に囲まれて、撮影は本当に刺激的で毎日楽しかったです」と目を輝かせる。

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三谷監督の遊びもふんだんに取り入れられている本作で、特にミュージカルシーンは圧巻の一言。しかし、西島と松坂はミュージカルシーンがあることを事前に知らされたなかったようで、「本当にびっくりしました」と松坂。練習を重ね、苦労もあったようだが、西島は「稽古を終えて早く帰ろうとするんですが、みんな同じところで間違えるんですよ~」と愚痴り、松坂と顔を見合わせて笑った。

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三谷は「俺も(ミュージカルシーンを)やるつもりはなかったんですよ。キャストメンバーの顔を見たとこいに、この人たちと一緒に踊ってみたいな・・・なんかそんな感じがあったので急きょ最後のシーンを作らせていただきました」と裏話を明かし、「多幸感にあふれたシーンになったので成功かなと思います」と笑い飛ばしていた。

【スオミの話をしよう】ポスタービジュアル(WEB媒体用)※RGB

▼ストーリー
その日、刑事が訪れたのは著名な詩人の豪邸。
≪スオミ≫が昨日から行方不明だという。スオミとは詩人の妻で、そして刑事の元妻。
刑事は、すぐに正式な捜査を開始すべきだと主張するが詩人は「大ごとにするな」と言って聞かない。
やがて屋敷に続々と集まってくる、スオミの過去を知る男たち。

誰が一番スオミを愛していたのか。誰が一番スオミに愛されていたのか。

スオミの安否そっちのけで、男たちは熱く語り合う。だが不思議なことに、
彼らの思い出の中のスオミは、見た目も、性格も、まるで別人・・・。

スオミはどこへ消えたのか。スオミとは一体、何者なのか。

この秋、三谷幸喜真骨頂!極上ミステリー・コメディの幕が上がる―!

『スオミの話をしよう』
脚本と監督:三谷幸喜
製作:フジテレビ 東宝
制作プロダクション:エピスコープ
配給:東宝
公開 :2024年9月13日(金) 全国公開
撮影期間:2023年8月~9月
コピーライト:©2024「スオミの話をしよう」製作委員会

<キャスト>
長澤まさみ
西島秀俊 松坂桃李 瀬戸康史 遠藤憲一 小林隆 坂東彌十郎
戸塚純貴 阿南健治 梶原善 宮澤エマ

▼映画公式サイト https://suomi-movie.jp/
映画公式X https://twitter.com/suomi_movie
映画公式Instagram  https://www.instagram.com/suomi_movie/

©2024「スオミの話をしよう」製作委員会

9月13日(金)極上ミステリー・コメディの幕が上がる―!