第25回上海国際映画祭 正式出品作品
第13回小説現代新人賞に輝いた
注目の女性作家・神津凛子による衝撃のデビュー作
待望の映像化!
齊藤工監督「yamaさんでなければならなかった」
主題歌にyamaの楽曲(作詞・作曲 尾崎世界観)が決定!
映画やドラマで俳優として活躍する一方、監督やプロデュース業でも多彩な才能を発揮している齊藤工が監督を務める、映画『スイート・マイホーム』。この度、yamaが歌唱する「返光(Movie Edition)」が主題歌に決定した。
今年だけでも、ジェニーハイ(川谷絵音、小籔千豊、くっきー!、中嶋イッキュウ)とのコラボや、TVアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」Season2のオープニングテーマを手掛け、難病の啓発プロジェクト「Raising Awareness of NMOSD with yama」を立ち上げるなど、活動の場をさらに広げているyamaが、映画『スイート・マイホーム』の主題歌を担当する。
主題歌「返光(Movie Edition)」は、衝撃のラストを迎える本作のエンドロールに流れる、どこか狂気と懐かしさを孕んだ世界観の中にも切なさに溢れた珠玉のバラード。祈りにも通ずるyamaの歌声が感情に訴えかけてくる楽曲となっている。
作詞・作曲は尾崎世界観によるもの。齊藤工監督が「人間の本質的なエグみにあふれた映画『スイート・マイホーム』の主題歌はyamaさんでなければならなかった」と話し、「映画を完成させて下さったのは、エンドロールにおけるyamaさんのが楽曲でした」とyamaが歌う主題歌への思いを寄せている。
また、yama自身も「脚本を読んで、できることを全力でさせていただきました。読みはじめてすぐに続きが読みたくなるほど引き込まれました。ずっと手に汗握るサスペンス・ホラーの怖さの一方で、映像になった時の期待がありました」と、今回のオファーが届いた時を振り返る。
尾崎世界観が書き下ろした楽曲を聴いて、「尾崎さんの書かれる歌詞が、熱量があって人間らしくてすごく好きで、尾崎さんがこの作品を観て書かれるものに信頼があったので、お任せする形でした。馴染みやすいメロディにも関わらず、えぐってくるような狂気性もあって、初めて聴いた時に素晴らしい曲だと思いました。すごく悲しいというストレートな表現より、ちょっと明るいけれど怖いというアンバランスさを音楽に落とし込みました。温かな家庭の情景から何かに追い詰められていく様子と、子供たちを守りたいという感情のグラテーションを意識しました」というyama。
レコーディング時も「バラードは感情の波の調整が難しいし、それが顕著に出ると思っています。不穏さや狂気さを表現したかったので、スローテンポだけれども、ただ優しく歌うことではない、いつもと違うアプローチをしました」と挑戦の連続だったようだ。
また、「怖くて目を逸らしたくなるほどの緊張感や、人間の恐ろしさを感じました。主人公がただの被害者ではなく、過去に痛みや罪を抱えているからこそ、誰も責められない。(主題歌も)歌詞からして、母親目線の楽曲だと自分は感じていて、我が子に対する愛情、守りたい気持ちが切ないなと思いました。(エンドロールで自身が歌う主題歌が流れた時は)曲とリンクするものがたくさんあったので、劇中で語られなかった母親の気持ちをエンドロールで知るようで、自分の曲だけれど、切なくなりました」と本作の感想も語った。
齊藤工監督コメント
yamaさんの表現の、秘めたる部分にこそ映し出される、リスナー自身の本質。
そんな人間の本質的なエグみに溢れた映画『スイート・マイホーム』の主題歌はyamaさんでなければならなかったと思いますし、映画を完成させて下さったのは、エンドロールにおけるyamaさんの楽曲でした。
中村陽介プロデューサーコメント
この作品の準備をしていた一昨年の秋だったのですが、yamaさんがED曲をやられていたTVアニメを好きで見ておりまして。普段聴く曲のプレイリストに入れていたのですが、駅のホームで聴いていた際にふと涙がボロボロ流れてきて、傍から見たら完全にヤバい人だと思いつつ、映画の主題歌はyamaさんにお願いしようと決めてしまいました。すぐさま齊藤監督に提案したところ、yamaさんの歌うレクイエム(鎮魂歌)の様な曲になると良いですねという事でそこから話が具体になりました。楽曲を尾崎世界観さんに書き下ろして頂き、上がってきた完成音源を初めて耳にした際は、不覚にもまた落涙してしまいました。映画を結ぶ主題歌として早く皆さんにお届けするのが楽しみです。
映画『スイート・マイホーム』
<イントロダクション>
本作は、2018年、「第13回小説現代長編新人賞」を受賞した注目の女性作家・神津凛子(かみづ・りんこ)のデビュー作「スイート・マイホーム」を映画化した作品となる。また、来月開催される第25回上海国際映画祭へ正式出品されることも決定している。
メガホンを取るのは、俳優業の傍らで20代から映像製作にも積極的に携わり、齊藤工名義での初長編監督作『blank13』(18)では国内外の映画祭で8冠を獲得した齊藤工。(俳優「斎藤 工」は、自身の監督する作品については監督名を「齊藤 工」と表記。)『フードフロア:Life in a Box』(20)では、AACA2020(アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード)にて、日本人初の最優秀監督賞を受賞した他、劇場体験が難しい被災地や途上国の子供たちに映画を届ける移動映画館「cinéma bird」の主宰や全国のミニシアターを俳優主導で支援するプラットフォーム「ミニシアターパーク」を立ち上げるなどマルチに活動している。
齊藤監督とタッグを組み主演を務めるのは、連続ドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』(16)でバディ役としても共演した窪田正孝。『劇場版ラジエーションハウス』(22)『決戦は日曜日』(22)などの話題作で主役を演じ、『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』で主演を務めることも話題になっている窪田が奇妙な事件に巻き込まれていく主人公・清沢賢二を演じる。『火村英生の推理』以降、いつか共に作品を作ることを約束してきた二人が監督と俳優として相まみえ、これまでに見たことのない化学反応を創出していく。
映画やドラマの話題作への出演が続く蓮佛美沙子が演じるのは、窪田正孝演じる本作の主人公・清沢賢二の妻、ひとみ。幼い子供を育てながら、暖かい新居への引っ越しを夢見ている女性を演じている。賢二とひとみの新居「まほうの家」の営業担当で住宅会社の社員・本田を『マイ・ブロークンマリコ』や『余命10年』での好演が記憶に新しい奈緒が演じ、18年ぶりに『Sin Clock』で邦画長編映画単独主演を務めた窪塚洋介が、賢二の兄・聡(さとる)役を務める。
さらに、『ラーゲリより愛を込めて』の中島歩が清沢家の周辺で起きた事件の捜査をしている長野県警の警察官・柏原を演じ、賢二が働くスポーツジムのインストラクター・原友梨絵に、近年女優として活躍が目覚ましい里々佳が演じている。舞台、ドラマ、映画と幅広く活躍する松角洋平が、賢二たち家族に何らかの執着を見せる住宅会社社員・甘利役を務め、日本映画界に欠かせない名優・根岸季衣が聡と賢二の母、清沢美子を演じている。個性的な実力派俳優が集結し、新居購入をきっかけに主人公家族が遭遇していく恐怖の連鎖を描いた本作『スイート・マイホーム』に是非ご期待ください。
<ストーリー>
極寒の地・長野県に住むスポーツインストラクターの清沢賢二は、愛する妻と幼い娘のために念願の一軒家を購入する。“まほうの家”と謳われたその住宅の地下には、巨大な暖房設備があり、家全体を温めてくれるという。理想のマイホームを手に入れ、充実を噛みしめながら新居生活をスタートさせた清沢一家。だが、その温かい幸せは、ある不可解な出来事をきっかけに身の毛立つ恐怖へと転じていく。
差出人不明の脅迫メール、地下に魅せられる娘、赤ん坊の瞳に映り込んだ「何か」に戦慄する妻、監視の目に怯えて暮らす実家の兄、周囲で起きる関係者たちの変死事件。そして蘇る、賢二の隠された記憶。その「家」には何があるのか、それとも何者かの思惑なのか。最後に一家が辿り着いた驚愕の真相とは?
出演:窪田正孝
蓮佛美沙子 奈緒
中島 歩 里々佳 吉田健悟 磯村アメリ
松角洋平 岩谷健司 根岸季衣
窪塚洋介
監督:齊藤 工
原作:神津凛子「スイート・マイホーム」(講談社文庫)
脚本:倉持 裕
音楽:南方裕里衣
製作幹事・配給:日活 東京テアトル
制作プロダクション:日活 ジャンゴフィルム
企画協力:フラミンゴ
©2023『スイート・マイホーム』製作委員会 ©神津凛子/講談社
公式サイト:sweetmyhome.jp
公式Twitter:@sweetmyhome_jp
9月1日(金)全国公開