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甲斐翔真 インタビュー!!「俳優人生初めての作品! 本当に素敵な作品に出会うことができた!」 映画『写真甲子園 0.5秒の夏』

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映画『写真甲子園 0.5秒の夏』が11月18日より(北海道では11月11日先行公開)公開され、高い評価を得ている。
北海道・東川町で毎年開催されている、全国高校写真部日本一を決める大会「全国高等学校写真選手権大会」(通称:写真甲子園)が、2018年に25周年を迎えることを記念して制作された本作。大阪の関西学園写真部と、東京の進学校・桜ヶ丘学園写真部のメンバーが、写真甲子園で闘い、仲間との絆や挫折を経験し成長していく姿を描き出す。

菅原浩志監督がメガホンをとり、脚本も監督自ら実際に起きた出来事をモチーフに書き上げ、青春真っ只中の高校生たちをリアルに映し出している。その中で、一際輝きを放っているのが、本作で俳優デビューを果たした甲斐翔真だ。『仮面ライダーエグゼイド』のパラド役や、ドラマ等でも活躍し人気急上昇中の彼が、初めて芝居に向き合い、東京桜ヶ丘学園写真部・椿山翔太役に挑んだ、その熱い思いを語ってくれた。

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― 第30回東京国際映画祭ではレッドカーペットを歩かれましたが、いかがでしたか?
映画の初出演で、初の映画祭、初のレッドカーペット・・・という初づくしでした。緊張しましたが、とても嬉しかったです。

― 映画を拝見すると、甲斐さんが『仮面ライダーエグゼイド』のパラド役のときよりフレッシュな感じですね。
それはリアル・フレッシュです(笑)。実は、『仮面ライダー・エグゼイド』のほうが公開は先だったんですが、その撮影より前にこの作品を撮ったんです。だから、凄く緊張して演技しています。

― そうだったんですか? 緊張しているといえば、プレゼンテーションのシーンは、とても緊張しているようでした。
あれはまさにリアルです(笑)。本当に自分で文章を書いて発表しているんです。

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― 出演のオファーを受けて、初めて台本を手にしたときの印象は?
この台本は僕の俳優人生で初めていただいた台本なんです。始めは何から取り掛かったらいいのか分からず、とにかく台詞を覚えました。でも、台詞を覚えただけではお芝居にはならない。演じるその人にはバックグラウンドがあるんだと。例えば趣味や家族構成だったり、学校ではどんな立場なのか・・・など、台詞やト書きにもないところから作らなくてはいけない。そこからそのキャラクターを読み解いていくんだ、ということをこの作品で学びました。とにかく右も左もわからない状態だったので、周りの方々に頼って勉強しながら役に向き合っていきました。今回、出演者に新人の俳優が多かったこともあって、リハーサルにもたくさん時間を割いてもらったので本当に助かりました。リハーサルを入念にできなかったら、僕は北海道のロケが1か月で終わらなかったかもしれません(笑)。
今も俳優の基盤を作っていっている最中ですが、『写真甲子園』で俳優のベースの作りかたを学ぶことができました。

― 俳優人生、初めてのお芝居で、とてもステキな作品に出会うことができましたね。
本当にそう思います。北海道に泊まり込みで1か月間のロケは、実家にも帰れず甘える隙もない。撮影のことだけを考える期間であり、監督やスタッフさんが常に近くにいていつでも相談できる状況という、まさに芝居の英才教育だと思いました。撮影の最中は辛くて大変なこともありましたが、終わって振り返ってみると、本当に楽しくていい現場だったんだなとつくづく感じます。

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― 初めてのお芝居で、過酷な環境に耐えられず挫折してしまう人もいるかもしれませんが、甲斐さんにとってはいい経験だったということですね。
僕は12年間サッカーをやってきたということもあって、けっこうメンタル面は強いつもりです。いつも志は高く持っていようと心がけています。役に向き合っているときは色々悩むことがありましたが、椿山翔太という人間も悩みながら前に進んでいったので、そのまま役作りになっていて、すべてがいい結果に繋がりました。椿山翔太と甲斐翔真がリンクしていたのかなと思います。
今になって映像を観てみると、僕のあのときの演技は、初めてだったからこその演技で、その初々しさが椿山翔太のキャラだったんだなと、客観的にそう思えるんです。

― それでは、役作りのアプローチを考えるということはなかった?
結果的にそうなったんですが、それも監督が導いたことかもしれません。僕が悩んで監督に相談すると、「甲斐翔真だったらどうする?」と返ってくるんです。だから、僕は等身大でやっていいんだなと思って、伸び伸びと演じることができました。

― 演じた椿山翔太とご自身が似ていると思ったところ、似ていないと思ったところはありますか?
椿山翔太は、けっして明るいキャラではないんですが、内に秘めているものは他の誰よりも熱い。写真甲子園に出場するために、写真部に自分1人しかいなかったのに、なんとかして写真経験の全くない後輩の女の子と、彼女を好きな幼なじみをチームに入れる・・・という信念の強さ。信念というか、燃えたぎるものを持っているというところでは僕も少し似ているかも。でも、土下座までは僕はできないかなぁ(笑)

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― ところで、カメラを扱うのは初めてだったのですか?
はい、初めてでした。クランクインの4ヶ月くらい前にカメラを渡されて、ほぼ毎日撮っていました。動きも写真の出来も実際に写真甲子園に出ている生徒たちと同じくらいのレベルにしてほしいと言われました。もちろん、写真甲子園に出ている生徒たちは何年もやっていている経験豊かな人たちなので、そこまで到達することは難しいのですが、目標にして頑張りました。
フォトグラファーの方の写真を見て、「こんな撮り方があるんだ」と研究したり、キレイな景色や人物の撮り方、色味の変え方など本当に色々勉強しました。演技の勉強より、カメラの勉強のほうが熱心だったかもしれません(笑)。

― では、いつもは被写体(撮られる側)ですが、カメラを勉強して撮られる意識が変わったりしましたか?
まず、自分のSNSにアップする写真のこだわりが強くなりました(笑)。構図や色味も気になっちゃって。あと、写真を撮るかたの気持ちもわかるようになったので、どうやって撮ってもらったらいいか、ということも考えるようになりました。

― 映画の中で出てくる作品も、実際に甲斐さんたちが撮られた写真が使われているのですか?
劇中でも、僕らが撮った写真が使われています。プレゼンテーションも全て自分たちで作ったんです。半ドキュメンタリーみたいな映画です。自分たちが撮った写真で、自分たちが考えた文章を、何百人の前でスピーチする。それを立木義浩先生や、竹田津実先生に講評していただくのですから、緊張しまくりでした。

― 写真部に対する見方も変わった?
最初は、写真部=文化部というイメージだけでした。でも、この一瞬の写真を撮るためには、体も動かさなくてはいけないし、忍耐力も必要だったりするので、これも一種のスポーツなんじゃないかなと、この映画を撮って思うようになりました。

― サッカーをやっていた精神力も役立ったんですね。
はい、もちろん。あと、僕は小学生のときに絵を習っていたので、感性を反映するようなことが好きなのかもしれません。写真も気持ちよくスパッと撮れたときは凄く楽しいですね。

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― 北海道ロケは楽しかったですか?
僕はずっと東京に住んでいますから、もうあの景色はたまらなかったですね。360度自然に囲まれて、家畜もいて、田畑がずっと広がっていたり・・・本当にステキな景色で、心が浄化されたような気がしました。

― 映画制作ではたくさんのボランティアの方々も参加されたようですが。
本当にたくさんのボランティアの方にお世話になりました。実際の「写真甲子園」でも参加者はホテルなどに宿泊するのではなくて、現地のボランティアの方のお宅に泊まり込むんです。それって凄いですよね。東京だったらなかなかできないこと。生徒たちを受け止めてくれる人の温かさは、北海道の広大な自然に囲まれているからこそなんじゃないかな。町の皆さんがとてもフレンドリーなんです。

― 物語では、秋野暢子さんや千葉真一さんなどベテランの俳優さんが脇を固めていらっしゃいます。特に千葉真一とのシーンが印象深いですが、共演されていかがでしたか?
いや~、緊張しました。あの、有名な千葉真一さん!どんな方なんだろう・・・って。でも、実際にお会いしたら凄く優しくて。(役柄の)普通の工房のおじさんという感じでした。味のある演技をされる方で、テストする度に毎回テイストが変わるんです。演技を拝見して、とても勉強になりました。

― この作品に出演したことで得たものは大きかったですか?
本当にゼロからのスタートだったので、乾ききったスポンジが少し湿ったかなって感じです(笑)。

― そのほか、若い俳優の皆さんとの共演はいかがでしたか?撮影現場の雰囲気は?
当時、僕は18歳でしたが、みんな僕より若い・・・という現場で。本当に高校生が集まっている感じでした。役柄もありますが、僕はあまり賑やかにするタイプではないので、萩原くんと中川さんが騒いでいるのを傍観してました。映画のまんまです(笑)。

― 甲斐さんの好きなシーン、印象に残っているシーンは?
尾山夢叶役の笠菜月さんと二人並んで夕日をパシャって撮るシーンが好きです。この映画は全体的に凄く画がキレイなんです。その中でも、東川町も一望できる場所で撮った夕日の写真もいいし、二人が立っているシーンの画もキレイです。彼らの心情が表れている温かくて素敵なシーンだと思います。

― では、甲斐さんのこれからの目標は?
目標は今を頑張る事。先を考えることも大事ですが、一番大事なのは今。今をしっかりやらないと先も見えてこないと思うので。

― 映画をご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。
夢を追っている人、挫折しそうで心が揺らいでいたり、何か一歩前に進めない人、そして夢を諦めてしまった人にぜひ、この作品を観ていただきたいです。この映画は勇気と希望が詰まっています。今は辛いかもしれないけど、もうちょっと頑張ってみるともっと凄いいいことがあるよ! という、挑戦する楽しさを感じてもらえたら嬉しいです。

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【甲斐翔真(かいしょうま)】プロフィール
1997年11月14日生(20歳) 東京都出身 身長185cm
2016年『仮面ライダーエグゼイド』のパラド役でドラマデビュー。2017年11月公開の『写真甲子園 0.5秒の夏』は役者をスタートさせた作品であり映画デビューとなる。現在はdTV×FOD共同制作ドラマ『花にけだもの』に出演中。今年、注目度急上昇中の若手俳優。

<「写真甲子園」とは>
高校写真部の日本一を決める全国大会「全国高等学校写真選手権大会」、通称「写真甲子園」。
毎年夏、北海道東川町で本戦大会が開催される。1994年の第1回大会に始まり、今年(2017年)で第24回目を迎える。3人でひとチームを構成。毎年500校を超える応募数から、「初戦審査会」に続き、「ブロック別審査会」を勝ち抜いた18校(原則)のみが本戦大会へのキップを手にする。東川町での本戦は、3ステージで争われ、ステージ毎に「作品テーマ」が与えられる。最終的に、3ステージの合計ポイントにより、全国高校日本一の写真部が決定する。

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映画『写真甲子園 0.5秒の夏』
今を切り撮れ、一撃必撮!
「写真甲子園に行くのに、楽しいことなんかひとつもあらへん。でもな、行ったらほんま人生変わるで」熱く語る大阪、関西学園写真部の顧問、久華栄子(秋野暢子)。写真部員の尾山夢叶(笠 菜月)、山本さくら(白波瀬海来)、そして伊藤未来(中田青渚)の3人は、高校写真部日本一を決める大会「全国高等学校写真選手権大会」、通称「写真甲子園」に出場し、「挑戦した人だけが見える世界」を体験したいと願っていた。
一方、東京の進学校である桜ヶ丘学園3年生の椿山翔太(甲斐翔真)は、たったひとりの写真部員。大学進学に写真は役に立たないと他の部員は辞め、廊下の隅で活動している状態だった。受験勉強に専念するよう執拗に校長(緒形幹太)に反対されながらも、今年の夏が最後のチャンスとなる写真甲子園に、翔太はどうしても出場したいと思っていた。唯一の理解者は、写真部顧問、高島 晃(河相我聞)だけ。しかし、写真甲子園は3人がひとチーム。翔太は、受験勉強に必死な幼なじみの中野大輝(萩原利久)と、ボランティア部に所属している後輩の霧島絢香(中川梨花)に頼み込み、なんとかチームを結成する。

「写真甲子園」は、年に一度、夏の北海道東川町で開催され、全国から毎年500校以上の応募があり、その中から初戦、ブロック別審査会を勝ち抜いた精鋭18校のみが本戦に参加できる。選抜18校が東川町に集結し、遂に全国高校写真部の頂点を争う熱き戦いの幕が切って落とされた。大会中、夢叶や翔太のチームを次々と襲うトラブル。挫折や葛藤に心折れそうになったときに気づく仲間との絆。青春のすべてを賭けて必死にシャッターを切る選手たちは、「挑戦した人だけが見える世界」を目にすることができるのか、そして高校写真部日本一の行方は・・・。

出演:笠 菜月 白波瀬海来 中田青渚 甲斐翔真 萩原利久 中川梨花
河相我聞 緒形幹太 平 祐奈
中西良太 金山一彦 小柳友貴美 宮崎秋人 北見敏之
立木義浩 竹田津実
千葉真一 秋野暢子
監督・脚本:菅原浩志
主題歌:大黒摩季「latitude ~明日が来るから~」(ビーイング)
挿入歌:大黒摩季 with Booooze「Zoom Up★」(ビーイング)
製作:シネボイス
製作賛助:写真文化首都「写真の町」東川町/東川町写真甲子園実行委員会/東川町 写真甲子園映画化 支援協議会
配給:BS-TBS/宣伝:ニチホランド
(C)シネボイス
公式サイト:https://town.higashikawa.hokkaido.jp/syakoumovie/

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