『少女ピカレスク』
初主演の椎名ひかり、初の演技指導は
“発作”や“気絶”演技のトレーニング!?
公開となる配信ドラマ『少女ピカレスク』の初日舞台挨拶が都内で行われ、初主演を務めるヒカリ役・椎名ひかり、共演の日菜子役・長澤茉里奈、亜衣役・神門実里(ノーメイクス)、前田役・松永天馬、ユキエ役・上埜すみれ(ノーメイクス)、彩乃役・武田玲奈、そして監督を務める井口昇が登壇した。
本作は、「自撮り配信」を題材に、心の闇に飲み込まれるアイドルたちの物語を描く。自撮り生配信でファンとの濃密なコミュニケーションを取りながら、トップアイドルになることを夢見る新人アイドル・ヒカリが狂気の世界に突き落とされる。
本作で初主演を務める椎名ひかりは「超絶バッドエンドでもあってハッピーエンドでもある物語。観る人の体調やその日の気分や情緒で感想が変わる作品。心が病んでる時に観たらとても好い映画に感じるかもしれない。幸せの時に観たらなんて酷い作品なんだと感じると思います」と作品についての自分の見方をコメント。
共演の長澤茉里奈は「パッと見はホラー作品のように見えますが、登場するアイドルたちのそれぞれのドラマが面白い。生き方や成長過程がSNS配信を通して描かれるところに注目して欲しい」、神門美里は「合間で笑ってしまうくらいの暴力シーンがありますが、最後まで観るとうるっと来る作品、愛の深さが詰まっていて、とくに女性に観てほしい」とそれぞれ見どころを解説した。またアーヴァンギャルドのボーカルを務める松永天馬は「井口監督作品は大ファンで全部観ています。井口監督のどの作品も“乙女”なんですよ。監督自身が女の子になりきって撮影していると思います。“自撮り”をする今の女の子について寄り添っている作品」と絶賛。上埜すみれは「女の子が美しい作品だと思います。スクリーンに映っている女の子が全員美しい。苦しんでいるのに綺麗だなって思いました。眼球を舐めるところとか」独特の“拷問”シーンの中にある美しさを称えた。
武田玲奈は「残酷でもあって切ないお話。私自身は自分のシーンに感情移入出来たと思います」と語り、劇中武田が涙を流すシーンについて監督から「あの涙は台本にはなく、本当に涙を流してくれたシーンなんです」とアドリブ演技について裏話を披露した。井口監督から「スクリーンで今日初めて観ましたが、ラストシーン辺りは涙が出ましたね。いい映画だなと。椎名ひかりさんが初主演・初演技で、色々二人で演技トレーニングしましたね」と演技指導について語り、椎名ひかりから「発作(演技)や気絶(演技)のトレーニングもしましたね(笑)」と初めての演技経験について語った。
舞台挨拶の途中、劇中に登場する新人アイドル・ヒカリのもう一人の人格“ちーちゃん”が突如舞台に登場、自撮りをしながらステージ上に暴れまわる姿に、場内が騒然とする一幕も。また撮影中のエピソードについて「撮影中落ちないはずの照明が突然落ちたり、劇中ヒカリが配信しているときに後ろの壁にかけているものが堕ちるのも実はハプニングで、撮影は止めずにそのまま撮りました」と井口監督から撮影中に起きた“怪奇”現象について語った。
最後に井口監督から「何度も見てもらえると見るたび変わると思います。2回3回と言わず10回観てもらえたら、きっと何か感じてもらえると思います。デートムービーとして向いているから何回も見てほしい」、椎名ひかりから「主題歌の『確認事項:しあわせとかについて』や本作もそうですが、辛いとか苦しいとか悲しいとか生きたくないとか、負の感情をめいっぱい集めて、無理やり開き直って、幸せすぎてもうしょうがない、という気持ちを唄っています。そんな気持ちをこの作品を通して感じてもらえたらと思います」と最後に締めくくった。
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