映画『旅猫リポート』の完成披露カーペットセレモニーが、9月25日に行われ、主演の福士蒼汰をはじめ、共演の高畑充希、ナナ(猫)、竹内結子、広瀬アリス、大野拓朗、山本涼介、三木康一郎監督が登壇した。
有川浩の同名小説を実写化した本作は、家族として愛し、仲良く暮らしていた愛猫・ナナと青年・悟(サトル)。悟が、とある事情から飼えなくなってしまったナナと一緒に、新しい飼い主を探して旅に出るハートフルブービー。主人公・悟を福士、愛猫・ナナの声を高畑充希が務め、『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』などで知られる三木監督がメガホンを握った。
菜の花をイメージした黄色いカーペットにナナを抱いた福士が登場すると、会場に集結したファンの大歓声が響き渡った。その声に驚いたのか、ナナは落ち着かない様子で福士の袖下に顔を隠そうとモゾモゾ。少し戸惑いながらも優しくナナを抱き終始穏やかな笑顔をみせた福士。
三木監督は、原作者の有川氏から「猫を中心とした撮影にしてほしい」と言われていたそうで、「撮影は基本的に猫シフトです。ナナがどういう風に動けるかをみんなで考えて、撮影していました」と明かす。
福士も「ナナは本能で動くので、僕も本能でお芝居を返していました」と述べ、「(完成作品を観て)初めて自分の出演している作品で泣きました。お芝居をしていても泣いてる、それを観ている自分も泣いているという不思議な体験をさせていただきました。普通は客観的に見れないんですが、今回は感情移入しました」と、作品への思いを口にする。
一人一人、挨拶をしていくと最後はナナの番に。隣に立つ竹内がナナにマイクを向けると「我輩はナナである。今日はみんな最後まで楽しんでってくれよ」と声が聞こえ、高畑が登場。高畑は「ちょっとセンチメンタルで悲しくなるような部分もありますが、ナナだけはあまり感情的ではなくさっぱりと良い感じにドライに演じられたらと思いながら演じました。ナナちゃんがとても魅力的な顔をしてくれるので、できるだけナナちゃんの顔に声を合わせられたらと思いながらやっていました」と演じた上で意識したことを明かした。
ちょっとセンチメンタルな部分もある映画。でもナナだけはあまり感情的でなく、いい感じで少しドライでいられたらいいなと思いながら演じました」と演技のこだわりを吐露。
悟を優しく見守る叔母・法子役を演じた竹内は「良い意味で猫らしくて、予測がつかないんです。ゆっくり待ちながら本番に臨む姿をみんなで見守っていて。そういう雰囲気があったので、ギスギスもしない、ひりつかない現場で楽しかったです」と振り返った。
愛犬を溺愛している広瀬が「この映画を観て、より一層愛情を注いでいます!毎日毎日『世界一だよ』って言ってます」と笑顔を見せると、大野は、「その動画、(現場で)毎日見せられたよ」と、苦笑い。広瀬は「朝のドラマで10ヶ月くらい一緒だったので、本当に毎日動画と写真を見せてました(笑)」と嬉しそうに語った。また、大野は「台本を読んでも涙して、映画を見ても涙して、バスタオルが必須な作品」と作品をアピール。
悟の旧友・幸介役の山本は「僕も生まれた時からずっと家に猫がいる環境で育ったので、猫が何を考えてるかわかってるつもりではいるんです」とニッコリ。「僕が現場に入ったときは、もう蒼汰くんとナナが信頼しあっているように見えました。ナナもリラックスしていて、いいコンビだなって思いました。いいな~と思いました」と福士とナナの関係を羨ましがっていた。
『旅猫リポート』
<ストーリー>
元野良猫のナナは、交通事故にあったところを心優しい猫好きの青年・悟に助けられ、5年間、飼い猫として幸せに暮らしてきた。
とある事情でナナを手放さなくてはならなくなった悟は、新しい飼い主を探す旅に出る。
「さあ行こう。これは僕らの最後の旅だ」
悟とナナは、悟の小学校時代の親友、高校時代の初恋の人など悟がこれまでの人生で出会った大切な人たちを、順に訪ねていく。それは図らずも悟の人生をふりかえる旅となる。強い絆で結ばれた一人と一匹のおかしく、切なく、あたたかい物語。
旅の終わりに明かされる、悟の「秘密」とは――
■原作:有川浩 『旅猫リポート』(講談社文庫)
■出演:福士蒼汰、高畑充希(声の出演)、ナナ
広瀬アリス、大野拓朗、山本涼介
前野朋哉 田口翔大 二宮慶多 中村靖日/戸田菜穂
橋本じゅん 木村多江 田中壮太郎 笛木優子
竹内結子
■監督:三木康一郎
■脚 本:有川浩 平松恵美子
■音楽:コトリンゴ
■企画・配給:松竹
■公式HP:http://tabineko-movie.jp/
■公式twitter:https://twitter.com/tabineko_movie
■ナナのInstagram:https://www.instagram.com/nana_tabineko/
■©表記:©2018「旅猫リポート」製作委員会 ©有川浩/講談社
10月26日(金) 全国ロードショー