映画『ただ、あなたを理解したい』の完成披露上映イベントが、2月13日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて行われ、主演の鈴木昂秀（THE RAMPAGE）をはじめ、共演の野村康太、新谷ゆづみ、森高愛、伊藤千由李、比嘉秀海と、碓井将大監督が登壇。さらに本作の主題歌を務めたMA55IVE THE RAMPAGEの神谷健太、山本彰吾、LIKIYAが本作完成を祝って駆け付けた。
本作は、東京での生活に行き詰った青年が故郷に帰省して昔の仲間と再会し、それぞれの問題や葛藤を抱えながら、現実と夢、友情と愛に向き合い、成長する姿を描く青春群像劇。
THE RAMPAGEのパフォーマーであり、その中から派生した5人組ヒップホップユニットMA55IVE THE RAMPAGEとしても活躍する鈴木昂秀が、主人公の祐也を演じ、祐也の彼女・葵を新谷ゆづみ、祐也の幼馴染や同級生に野村康太、伊藤千由李、森高愛、比嘉秀海ら若手俳優が顔を揃えた。そして、自身も俳優として活躍する碓井将大が、初の劇場映画監督としてメガホンを取った。
本作が俳優としての初主演作となる鈴木は、本作出演が決まった時を振り返り「（THE RAMPAGEの）メンバーからイジられましたね･･･」と照れながらも、「みんなから『すごいね』『本当に頑張ってほしい』といった言葉をもらったので、みんな応援してくれていると思います」と笑顔を見せた。
また、同世代のキャストが多い現場を振り返り、野村は「本当に楽しすぎました」と報告。「本当に笑顔の絶えない現場でした。撮影は愛知だったのですが、僕は東京の仕事もあったので、愛知と東京を行ったり来たりしていました。東京の撮影が終わったら、また愛知に秒速で戻ってくるくらいで(笑)。それくらい楽しい撮影でした」と回顧する。
撮影時の苦労を聞かれた新谷は、「大変だったことはあまりなくて」とし、「むしろ共感できる部分が大きかったので、演じやすかったです」と自然体で演じたことを吐露。
一方で、森高が「みんなが幼なじみの役だったので、私はみんなのことを千由ちゃん（伊藤）とか、下の名前で呼んでいたんですけど、昂秀くんだけ、私のことを“森高さん”って呼ぶんですよ。なんで私だけ森高さんなんですか？」と不思議がると、鈴木は「それは僕も分からないです」とストレートに返し、会場の笑いを誘う。「私が怖いわけではないんですよね？」と念を押す森高に、鈴木は「そ、そ、そうです」とおどけながらも、「特に深い意味はないですよ。なんとなく、みんなでそう呼んでいただけ。今後とも“森高さん”、よろしくお願いします」と笑顔で声をかけ、和気あいあい。
「撮影現場は合宿のようだった」という鈴木たち。女性陣たちも仲を深めていったようで、伊藤は「温泉旅行みたいな感じ」と例える。「旅館に泊まっての撮影だったので、みんなで一緒に大浴場に行って、お風呂に入って楽しかったよね」と伊藤が語りかけると、新谷と森高も「楽しかったよね」と楽しそうに同調。撮影当時を懐かしむキャスト陣だった。
比嘉は、「撮影中もそうですけど、撮影が終わって自分が休みの時でも現場に行ってました。みんなとコミュニケーションをとるようにしていたら、仲良くなりますよね。監督もスタッフの皆さんとも近い距離感で撮影ができたので、それが映像に出ていると思います」と、チーム力の高さに胸を張る。
そんなキャストたちに目を細めてほほ笑む碓井監督は、「この映画は構想を含めて2年くらいかかっているんです。普段は俳優として出演することもあるんですが、こっち側（スタッフ側）にまわってみて、映画が1本出来上がるまでには、いろんなプロセスがあるんだなと。そのありがたさをあらためて感じました」と感慨深げ。
ここで、スペシャルゲストとして、主題歌「ガーベラ」を担当するMA55IVE THE RAMPAGEのLIKIYA、神谷健太、山本彰吾たちが登壇し、キャスト陣と監督に主題歌にあわせた“ガーベラ”の花束を手渡した。
LIKIYAは、楽曲の「ガーベラ」について「青春あふれる内容になっているので。僕たちも自分たちの青春を思い出しながら書かせていただきました。今までやったことがないような楽曲だったので新鮮でしたし、凄くほっこりする感じの作品だったので、僕らもやっていて楽しかったです」と語る。LIKIYAの口から出た“青春”という言葉に、なぜか会場からクスクスと笑いが起こり、「僕にだって青春はありましたよ」と返したLIKIYAに観客は大受け。
神谷は「THE RAMPAGEの昂秀が真剣にこういう青春ものを演じているのを見て、変な気持ちはありました(笑)」としながら、「今回『ガーベラ』という主題歌を担当させていただきました。昂秀が作詞も作曲も関わっていたんですが、すごく才能にあふれたメンバーを持ったなと思って、感無量で泣きそうになりました」と冗談めかしてコメントすると、鈴木が「絶対にウソだ！」とツッコミを入れ、会場を沸かす。
山本も「昂秀も、THE RAMPAGEの活動と並行しながら（の撮影）で、すごく忙しい時期だったんですが、作品には集中していて。THE RAMPAGEに戻った時はしっかりとパフォーマーの昂秀としているし、鈴木昂秀として撮影現場に行った時は役者としてしっかり頑張っていたと聞いていました。その中で、しっかりと主役を努めて、主題歌も自分でプロデュースして、昂秀の新しい道が見えた気がしました」と鈴木を絶賛し、会場から温かい拍手が送られる。MA55IVE THE RAMPAGEのメンバーの応援も鈴木の背中を押していたに違いない。鈴木の初主演作の公開を共に喜ぶ様子がうかがえた。
その後、司会者に促され、会場に「ガーベラ」の曲が流れだす。鈴木たちも思わず曲にあわせて口ずさみ、映画の世界観に会場をいざなっていた。
最後に鈴木が「この映画は青春物語ですが、この映画でしか感じられない世界観、気持ちやメッセージがたくさんあります。1度だけでなく、ぜひ何度でも観ていただけたら嬉しいです」と声をかけ、舞台挨拶を終了した。
映画『ただ、あなたを理解したい』
＜物語＞
東京での生活に行き詰まった祐也は、恋人の葵を伴い久しぶりに故郷に帰省し、昔の仲間と過ごした秘密基地を訪れる。
かつては春樹、由衣香、ななみ、康二たち幼馴染と大切な時間を共有する特別な場所だったが、時が経ち、それぞれの問題や葛藤に向き合う中で、今は現実逃避の場所となっていく・・・。現実と夢、友情と愛に向き合いながら成長する若者たちの青春群像劇。
■出演：鈴木昂秀（THE RAMPAGE） 野村康太 新谷ゆづみ
森高愛 比嘉秀海 伊藤千由李 山本愛香
吉田晴登 城夢叶
高橋ひとみ
■監督：碓井将大
■脚：鈴木裕那 渋谷未来
■音楽：鈴木ヤスヨシ
■撮影：曽根剛
■特別協力：蒲郡市幸田町 ガマゴリラ 幸田町商工会
■製作プロダクション：The icon/PIW.inc
■企画：BOKURANO FILM
■配給：ギグリーボックス
©︎BOKURANOFILM
◆主題歌：「ガーベラ」 MA55IVE THE RAMPAGE
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公式HP： https://tadaanata-movie.com/
公式SNS：X、Instagram：bokura_monogata
２月２３日（金）ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開
