野村康太、少ないセリフの演技に苦労も充実感！「撮影現場がまさに青春でした」映画『ただ、あなたを理解したい』インタビュー！

in CINEMA, INTERVIEW, Interview(CINEMA) · 2024/02/23

映画『ただ、あなたを理解したい』が2月23日より公開する。本作は、東京での生活に行き詰った青年が故郷に帰省して昔の仲間と再会し、それぞれの問題や葛藤を抱えながら、現実と夢、友情と愛に向き合い、成長する姿を描く青春群像劇。
“THE RAMPAGE”で活躍する鈴木昂秀が初の映画主演を務め、野村康太、新谷ゆづみ、森高愛、比嘉秀海、伊藤千由李、山本愛香ら若手有望株の俳優が顔を揃えた。監督は自身も俳優として活躍する碓井将大。本作が初の劇場映画監督。MA55IVE THE RAMPAGEが担当した主題歌「ガーベラ」にも注目が集まっている。

このたび、主人公の祐也（鈴木昂秀）の幼馴染・春樹を演じる野村康太にインタビューを遂行！撮影現場を振り返りながら、作品への思いや俳優としての夢を語ってくれた。

― 最初に出演が決まったときのお気持ちと、この台本を読んだときの感想をお聞かせください。

撮影は昨年の2月～3月頃でしたが、俳優というお仕事を始めて1年も経っていなかった頃で、もちろん不安はありましたが、オーディションで選んで頂けて、出演が決まったことは凄く嬉しかったです。

ただ、台本を見て一番衝撃的だったのが、そのシーンには登場しているのに（自分の役の）セリフがほとんどないっていうことです。春樹をどう演じればいいんだろうと思いました。

― そのシーンはト書きで「春樹、○○する」みたいな感じですか？

あと「･･･」とか(笑)。

― そんな春樹をどのように捉えて演じたのでしょうか？

春樹は、凄く僕自身に近いなと感じました。僕はプライベートではけっこう静かでニコニコしていることが多いので、春樹と似ていると思いました。なので、すんなりと役に入ることができました。特別な役作りをするわけでもなく、すぐに現場にも溶け込むことができたので、難しく考えることなく自然体のまま演じることができました。

― セリフが少ない分、表情で演技しないといけないことになりますね。

そうなんです。そこは監督とよく話ながら演じていきました。監督に「ちょっと表情に出すぎ。ちょっと抑えて」とか言われることもありました(笑)。

― 今回、共演者の皆さんも年齢が近い方が多かったと思いますが、現場の雰囲気はいかがでしたか？

凄く楽しかったです！撮影期間は東京で他の仕事もあったので、撮影場所の愛知県と５・６往復くらいしていました。東京の仕事が終わったらすぐに愛知に戻って、撮影がなくてもすぐ愛知に戻っていました。とにかくみんなと一緒にいたかったんです。そのくらい現場の雰囲気が温かくて良かったです。みんな仲良くて、男性キャストの方たちとは毎日一緒にホテルの大浴場に行ってくだらない話をしていました。部屋では昂秀くんがゲーム機をもってきていたので、みんなでゲームをしたりしていました。

― 監督を務められた碓井将大さんは、ご自身も俳優として活躍されていて、年齢的にも皆さんに近い感じだったかと思いますが、監督の印象は？

1人1人のキャラクターへの熱が凄かったです。作品に対しての愛、役への愛や理解が深いので、本当に監督に助けていただきました。

― 主演の鈴木昂秀さんとは初共演されていかがでしたか？

僕は昂秀さんがほとんど演技経験がないということを知らなかったのですが、途中で聞かされてびっくりしました。昂秀さんご自身が祐也の性格と近いと思えるところもあるからか、僕が演技を始めたての頃とは全然違いました。いつも大きなステージでパフォーマンスされているからかもしれませんが、表現も豊かで祐也のまんまでした。

― 鈴木さんとはどんなお話をされたのですか？

現場では演技の話はあまりしなかったです。「好きな音楽は？」とか「好きなタイプは？」とか(笑)。本当に他愛もない話をしていました。

― 映画の現場そのものが青春みたいですね。

本当にそうです。撮影中もたくさん思い出がありますし、まさに青春でした。

― 撮影を通して特に好きなシーンや印象に残っているシーンがあったら教えていただけますか？

後半に裕也と春樹が二人で話をするシーンがあって、そのシーンは、撮影の時もそうでしたが、完成作品を観たときも特に印象に残っています。お互いの感情がぶつかって、春樹も凄く感情が動いているので好きな場面です。

― 劇中で祐也が「みんな、俺と会ってラッキーだったね」と言いますが、野村さんはこの作品に出会ってラッキーだったなと思ったことはありますか？

共演者のみんなと出会えたことは本当にラッキーでした。今でもみんな仲良くてご飯に行ったりしています。昂秀くんとはもう何回も！僕のことを凄く可愛がってくださって、この前も洋服をいただきました！

― とても仲良くなったんですね。それでは、この作品の出会い以外にこれまでラッキーだと思ったことは？

僕は小学生の頃からずっとバスケットボールをやっていて、団体競技なので時には人とぶつかることもあるし、みんなで協力してできることも多々ありました。バスケを通して人間関係の在り方を学ぶことができたと思っています。この職業でも色々な方と出会うので、コミュニケーションを取ったり、みんなで作り上げていく映画の現場でも、その経験が活きているのでラッキーだと思います。

― デビューから出演作品が途切れることなく活躍されている野村さんですが、今後やってみたい役はありますか？

色々やってみたいです･･･。学園ものに凄く出たいなって思います。キラキラした青春作品や、恋愛映画とかも出てみたいですし、ずっとスポーツをやっていて体を動かすことも好きなので、アクションやスポーツ系の作品にも出てみたいです。

― お父様は俳優の沢村一樹さんですが、演技に対してアドバイスなどを受けたりされますか？

それが、あまりないんです。僕から「出演作品をちょっと一緒に見てよ」と言うことはありますが、「お前が感じたことを大事にしよう。お前の感性を大事にしてほしい」というように言われています。もちろん、父の演技を見ると本当に尊敬できる部分がたくさんあります。

― どんな俳優になっていきたいですか？

「3年A組-今から皆さんは、人質です-」というドラマを観たことが、僕が俳優を始めようと思ったきっかけの1つでもあって、菅田将暉さんのお芝居に感動して影響を受けました。僕も絶対に誰かにプラスの影響を与えられるような役者になりたいと思いました。年齢や性別問わず、いろんな方に愛される俳優になりたいです。

― 話は変わりますが、プライベートで何かハマっていることはありますか？

僕は猫と遊ぶのが凄く大好きで、前からしょっちゅう遊んでいたんですけど、最近になって向こう(猫)から甘えてくるようになってきて、家ではずっと一緒にいます。映画見ていてもここに（膝の上）に来たり、猫にずっとハマっています。本当に可愛いんですよ(笑)。

― 野村さんに可愛がられて、猫ちゃんも幸せですね。それでは最後に、この映画を楽しみにされている皆さんにメッセージをお願いします。

この作品を通して、友情や愛、家族を想い、故郷を懐かしく感じていただけたら嬉しいです。ぜひ劇場でご覧ください。

【野村康太 Kouta Nomura】
2003年11月30日生まれ、東京都出身。メンズノンノ専属モデル。
2022年ドラマ「新・信長公記～クラスメイトは戦国武将～」で俳優デビュー。その後、ドラマ「silent」「ホスト相続しちゃいました」「SHUT UP」など多くの話題作に出演。FODドラマ「パーフェクトプロポーズ」（W主演）が現在配信中。

◆予告編

映画『ただ、あなたを理解したい』
＜物語＞
東京での生活に行き詰まった祐也は、恋人の葵を伴い久しぶりに故郷に帰省し、昔の仲間と過ごした秘密基地を訪れる。
かつては春樹、由衣香、ななみ、康二たち幼馴染と大切な時間を共有する特別な場所だったが、時が経ち、それぞれの問題や葛藤に向き合う中で、今は現実逃避の場所となっていく・・・。現実と夢、友情と愛に向き合いながら成長する若者たちの青春群像劇。

出演：鈴木昂秀（THE RAMPAGE）野村康太　新谷ゆづみ
森高愛　比嘉秀海　伊藤千由李　山本愛香
吉田晴登　城夢叶
高橋ひとみ
監督：碓井将大
脚本：鈴木裕那　渋谷未来
音楽：鈴木ヤスヨシ
撮影：曽根剛
特別協力：蒲郡市幸田町　ガマゴリラ　幸田町商工会
製作プロダクション：The icon/PIW.inc
企画：BOKURANO FILM
配給：ギグリーボックス
©︎BOKURANOFILM
主題歌：「ガーベラ」 MA55IVE THE RAMPAGE
rhythm zone
公式HP： https://tadaanata-movie.com/
公式SNS：X、Instagram：bokura_monogata