THE RAMPAGE 鈴木昂秀「祐也は自分を見ているようだった」主題歌「ガーベラ」は撮影中からイメージ！映画『ただ、あなたを理解したい』インタビュー！

in CINEMA, INTERVIEW, Interview(CINEMA) · 2024/03/01

映画『ただ、あなたを理解したい』は、東京での生活に行き詰った青年が故郷に帰省して昔の仲間と再会し、それぞれの問題や葛藤を抱えながら、現実と夢、友情と愛に向き合い、成長する姿を描く青春群像劇。2月23日より全国順次公開中だ。

“THE RAMPAGE”で活躍する鈴木昂秀が初の映画主演を務め、野村康太、新谷ゆづみ、森高愛、比嘉秀海、伊藤千由李、山本愛香ら若手有望株の俳優が顔を揃えた。監督は自身も俳優として活躍する碓井将大。本作が初の劇場映画監督。MA55IVE THE RAMPAGEが担当した主題歌「ガーベラ」にも注目が集まっている。

このたび、主人公の祐也演じた鈴木昂秀さんに話を聞くことができた。「本当に楽しかった」と笑顔を見せる彼に、撮影現場を振り返りながら、共演者たちとの裏話や作品、主題歌への思いを語ってくれた。

― まず、今作の映画出演が決まったときの気持ちをお聞かせください。

初めて出演のお話を伺ったのは、THE RAMPAGEのツアーリハーサルしていたときでした。マネージャーさんに呼ばれて、「俺、何か悪いことしたっけ？」「何か怒られるのかな？」と思ってドキドキしていたら、「主演のオファーが来てるんだけど」と言われたんです。「え？僕でいいんですか？」と驚いたのですが、本当に信じられなくてずっと「映画やるよ」というドッキリだと思っていました。でも、そのうちに撮影現場を知らされて、他のキャストの皆さんが集まって、撮影が始まってきて、「これ、本当にやるんだな」とだんだん思ってきて(笑)。最近になって、やっと本当に映画として上映されるんだなと実感が湧いてきました。やっぱり素直に出演できて嬉しかったです。

― 台本を読んだときの感想をお聞かせください。

祐也は自分だなと思いました。台本のセリフが入りやすかったし、演じやすかったです。僕はセリフを覚えることがあまり得意ではなかったのですが、今回の役はすんなり入ってきて、楽しかったです。演じながらもちょっと自分を見ているような気がしていました。

― 野村康太さんも「昂秀さんは、祐也そのまんまでした」と仰っていました。演じるうえでどのように捉えて“祐也”と向き合っていったのでしょうか？

裕也の弱い部分を自分と照らし合わせたときに、彼の気持ちが凄く分かったし、今こういうところで葛藤してるんだろうなと考えていました。監督と色々話をしながら、より深く役を理解していきました。“演じるんだ”と特に構えることもなかったです。監督は俳優としても活動されているので、演じる側の気持ちにも寄り添ってアドバイスしてくださいましたし、演じてみて改めて気付かされることも多かったです。

― なるほど。監督とはよく話し合って役を作っていかれたのですね。演出において監督の印象はいかがでしたか？

祐也が地元に帰ってきて、ふと「潮時なのかぁ～」というシーンがあるのですが、監督から「そこはめちゃくちゃふざけて（演じてほしい）」「まず、（新谷ゆづみ演じる）葵が言ってるみたいに想像して、やってみて」と言われました。碓井監督ならではの演出で、あのシーンはとても印象に残っています。気張らない、いい意味でプライドを持たない裕也の人間性が出ている気がします。

― 共演キャストも若い俳優の皆さんが揃っていますが、現場の雰囲気はいかがでしたか？

いつも和気あいあいとしていて、めちゃくちゃ楽しかったです。僕も主演として現場に入るので、ちゃんとみんなと仲良くなれるかなとドキドキしていたんですが、うち（THE RAMPAGE）のボーカルの（川村）壱馬さんが以前『HiGH&LOW THE WORST』で主演を務めていたので、ちょっと相談したんです。そうしたら「とりあえず自分から話しかけることが大事だよ。他愛もない話でもいいから」と言ってくれて。その言葉で1つ不安が消えました。当時、THE RAMPAGEで、Nintendo Switchのゲームが流行っていたので、現場でそれを持って行ったらめちゃくちゃみんなと仲良くなりました。撮影が早く終わった日にはみんなでご飯を食べに行ったりして、どんどん距離が近くなっていきました。
野村くんは、別の撮影で1回東京に帰って、次の日に撮影ないのに愛知に戻って来るんですよ。「今日、一緒に風呂入りましょう」って連絡してきて(笑)。みんなそれくらい仲良くて凄く楽しい現場でした。

― 野村さんが鈴木さんから洋服をいただいたとお聞きしましたが(笑)。

あげました(笑)。野村くんがお酒を飲める歳になって、僕もお酒が好きなので自宅に呼んで飲む機会が何度かあって。セットアップのトレーナーセットの中のパーカーをあげました。いま僕とお揃いです(笑)。

― 今回、映画の主演を務めるということで、THE RAMPAGEのメンバーの方々から何か言葉はありましたか？

最初は面白おかしくみんなにイジられました(笑)。でも、「マジすごいね」とか、「本当におめでとう」という言葉や、「撮影お疲れさま」と声をかけてくれたり、背中を押してくれる言葉が多くて力になりました。試写もみんなが観てくれて嬉しかったです。

―また、本作の主題歌も担当されました。楽曲への思いをお聞かせください。

最初に台本を開いたときに“主題歌”の欄にまだ名前が書いてなかったので、「これ、僕たちのグループ（MA55IVE THE RAMPAGE）でやらせてください」と、監督に直談判したんです。自分の頭の中に作品からくるイメージがすぐに浮かんできました。作品の中には男女の恋愛もありますが、映画の軸となっている青春や仲間にフォーカスして曲が出来ました。撮影中にもずっと曲のイメージを抱いていて、撮影が終わってからすぐに制作しました。出来上がった楽曲を聴いていただいて、監督もキャストの皆さんも、メンバーも「めちゃくちゃいいね」と言ってくれたので、良かったです。

― 撮影の思い出がたくさんあると思いますが、特に印象に残っている、好きなシーンがあったら教えてください。

終盤に春樹と祐也が熱く会話をするシーンが特に印象に残っています。地元の友達にもなかなか言えないことも、幼馴染みには素直に言えることがある。祐也が自分の中で戦っているものが見えてくるシーンですが、そこからこの作品のメッセージが読み取れるのではないかと思っています。

― ところで、劇中で祐也が「自分に会えてラッキーだったね」と、みんなに声をかけるシーンがありますが、鈴木さんにとって最近“ラッキー”だなと思ったことは何かありますか？

たぶん気づいてないだけで、きっとたくさんあるでしょうね。（しばらく考えて･･･）僕はゲームが好きで、配信をながら1日3時間とか余裕でやってしまうんです。先日も10時間やっていて、気づいたら朝になっていました(笑)。それだけやっていたからか、配信のプラットフォームの今月のランキングの10位に上がっていて、ラッキーだと思いました。夢中になってゲームをしていたら配信のコメントに「昂秀くん、ランキングに載ってますよ～」って(笑)。嬉しかったです。

― それでは最後に、本作をご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。

この『ただ、あなたを理解したい』という映画は、監督が「コロナ禍を経て、直接対面して会う機会がなく画面越しで話してる中で、人間として互いが本当に理解できてるのか･･･というところから考えた」と仰っていました。人間同士がどう向き合ったら、しっかりと理解し合ってちゃんと前に進めるか。そんなメッセージが伝わるような作品なっています。1回だけでなく、2回、3回と観ていただくとより深く伝わるとものがあると思います。そして、「MA55IVE THE RAMPAGE」が歌う主題歌「ガーベラ」もとても映画に寄り添った楽曲になっています。こちらも配信中ですので、ぜひ歌詞を噛みしめながら聴いていただけたら嬉しいです。

【鈴木昂秀（Takahide Suzuki）】
1998年10月3日生まれ。神奈川県出身。総勢16名からなるTHE RAMPAGEのパフォーマー。
2014年に開催した「GLOBAL JAPAN CHALLENGE」にて候補メンバーとして選出。
同年9月に開催した新木場STUDIO COASTでの武者修行ファイナルで、正式メンバーとなる。
2017年1月25日、1st SINGLE「Lightning」でメジャーデビュー。
2016年から初の演技にも挑戦し、「HiGH&LOW」シリーズにも出演。
また舞台では、REAL RPG STAGE「ETERNAL」(2021年)や、「PICK☆3」(2023年)にも出演した。
グループ派生ユニット「MA55IVE THE RAMPAGE」としても活動中。

◆予告編

映画『ただ、あなたを理解したい』
＜物語＞
東京での生活に行き詰まった祐也は、恋人の葵を伴い久しぶりに故郷に帰省し、昔の仲間と過ごした秘密基地を訪れる。
かつては春樹、由衣香、ななみ、康二たち幼馴染と大切な時間を共有する特別な場所だったが、時が経ち、それぞれの問題や葛藤に向き合う中で、今は現実逃避の場所となっていく・・・。現実と夢、友情と愛に向き合いながら成長する若者たちの青春群像劇。

出演：鈴木昂秀（THE RAMPAGE）野村康太　新谷ゆづみ
森高愛　比嘉秀海　伊藤千由李　山本愛香
吉田晴登　城夢叶
高橋ひとみ
監督：碓井将大
脚本：鈴木裕那　渋谷未来
音楽：鈴木ヤスヨシ
撮影：曽根剛
特別協力：蒲郡市幸田町　ガマゴリラ　幸田町商工会
製作プロダクション：The icon/PIW.inc
企画：BOKURANO FILM
配給：ギグリーボックス
©︎BOKURANOFILM
主題歌：「ガーベラ」 MA55IVE THE RAMPAGE
rhythm zone
公式HP： https://tadaanata-movie.com/
公式SNS：X、Instagram：bokura_monogata