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映画『台湾より愛をこめて』大野拓朗 インタビュー!「たくさんの人に笑顔を与えられる役者になりたい! それが僕の夢であり目標!」

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夢を追う若者達をドキュメンタリータッチで描いた青春ロードムービー『台湾より愛をこめて』が、3月24日(土)より新宿シネマカリテにて公開した。
台湾でYouTubeのオフィシャルチャンネルには約30万人もの台湾のフォロワーがいる程、絶大な人気を誇るユーチューバー三原慧悟が、商業映画としては初監督を務めることでも話題を集めている本作。
台湾を舞台に1人の女性(リン)を探しに、日本を飛び出す雄介と光一。5年前、漫才師として成功することを夢みていた彼ら。またリンも台湾で歌手を目指し、「3人の夢が叶ったら、もう一度この場所淡水「タンスイ」の海辺で再会しよう」という約束をしていのだが・・・。それぞれへの思いをぶつけ、旅での出会いを通して、もう一度人生を見つめ直す様を描き出す。

お笑い芸人の夢を捨てきれずにいる主人公・雄介を演じるのは、NHK連続テレビドラマ小説「わろてんか」に出演し、数々の映画・ドラマなどで活躍中の若手実力派俳優・大野拓朗。「これが僕の本当の姿。やりたかった役です!」と笑顔を見せる彼に話を聞いた。

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― いつも爽やかなイメージの大野さんですが、今作では、もしかしてこれが大野さんの素の姿?と思ってしまうのですが・・・。
はい、その通りです。基本的に僕は三枚目よりなんですよ。でも、これまでちょっと気取ったカッコいい役が多かったので、「天才テレビくん」やバラエティ番組で見せる姿で、やっとこういう役が回ってきたのかなと思います。僕は2.5枚目、3枚目の役のほうが好きだし、自分の素に近くてやりがいを感じますね。

― 出演オファーが来たときのお気持ちは?
撮影は昨年の7月だったんですが、その頃「わろてんか」の撮影も始まっていました。でも、「わろてんか」で“伝説の漫才師”をモチーフにした役で出演することは、まだ発表されていなかったんです。そこに、(本作でも)芸人さんの役という話をいただいて、「立て続けに、それも同時進行で芸人さんの役をやるの??」って凄く驚いたのと同時に芸人さんに縁を感じました。

― 劇中ではとても弾けてますね。
こういう役のお話がくるようになって、少しでも(俳優として)認められてきたのかなと感じ、凄く嬉しかったです。

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― 台湾でのロケはいかがでしたか?
めっちゃ楽しかったです!本当にいい思い出です。暑さと湿気、ゲリラ豪雨はとても大変でした。でもそれ以外は全部楽しくて。朝から晩まで撮影してセリフも現場でプロデューさんや監督と夜遅くまで「ここ、変えようか」「こう変えたほうがいいかもね」と、毎日話合いを重ねました。翌朝その撮影に入る感じでしたので、移動中にセリフ覚えなくてはいけなかったんですが、それも楽しかった(笑)。

― ロードムービーですが、ドキュメンタリータッチな本作。セリフとは思えないほどリアルな感じですね。
バランスが良かったんだと思います。あまりにもドキュメンタリー寄りになってしまうと、それも違う気がするし。ちゃんとセリフとして成立している演技でも、その場のノリというか空気感で、自由に話しているんです。セリフにはない、「あ、そっか」「そういえばさぁ」とか。大筋の流れと決めのセリフがちゃんと合っていれば、細かいニュアンスや語尾は変えてもOKというスタンスでやらせていただきました。さらに光一役のオッチー(落合さん)がハンディーカメラで僕を撮っているシーンがあるんですが、あのシーンは完全に二人だけで街を歩いて撮っているんです。二人で「漢字多いなぁ~」って言いながらわちゃわちゃして撮って、それを監督に渡したんです。ですから、完全にアドリブな部分もあります。コンビニで飲み物を選んでいるところも素なんです。

― そういうところがユーチューバーである三原監督ならではの演出なんでしょうか?
そうかもしれません。あとは、フジテレビでプロデューサーをされていた時代に大きな結果を出されている実力の持ち主であり、若いけれど非常に才能のある方なので、導き方がとても上手だったんだと思います。

― そんな三原監督の印象は?
可愛らしい人です。笑顔とかね。ああ、この人はアイドルだなって(笑)。確かに台湾で人気があるんだろうなという感じを受けました。日本のアイドルというより、台湾で絶大に愛される可愛らしさなんですよ。実際に台湾に行ったら凄い人気で、若者10人中10人(三原監督のことを)知っている感じでした。街中でもキャーキャー言われていたし、空港でも空港職員に写真頼まれていましたから。

― 凄い人気ですね。
本作は京都国際映画祭にも出品されたんですが、映画祭が終わって、京都の台湾料理屋に食事に行ったら、そこにいた台湾の留学生が「え?え?え? サイエン!?」と大騒ぎしていました。

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― 相棒の光一役・落合さんとの初共演はいかがでしたか?
楽しかったですね。台湾に行く前に役作りを含め方向性をしっかり決めて台湾ロケに臨もうと決めていたんです。だから、台湾に行ったときにはすでに二人の関係性はしっかり出来上がっていました。台湾では最初からオッチーと二人で旅行しているところにカメラが付いて来ている感じ。台本も旅のしおりみたいで、「こういう行程で動こう。こういうプランです」というくらいのおおまかなものでした。

― 本作は“夢”をテーマに、夢に向かってもがき苦しんでいる若者、夢をあきらめてしまった人、夢に向かっていいのか悩む女の子など、様々な人が人生でぶつかる岐路を描いていますが、大野さんご自身がこの作品に出演されて改めて感じたことは?
僕は運よく自分の夢が叶ってきた人生だと思います。プロスポーツ選手になりたいという思いもありましたが、それは夢ではなく憧れでしかなかったのかも。人によってそれぞれ“夢”っていろんな形があると思うし、夢と目標の違いを自分の中でよく理解できていないかもしれませんが、僕は「日本を代表する役者に」「たくさんの人に笑顔を与えられる役者になりたい」です。
雄介は夢をあきらめて安定した生活をとり、夢をあきらめた光一に対してジェラシーがある。でも、光一も雄介に対して「こいつは夢をあきらめずに頑張っているんだ」というジェラシーがある。だから誰でも羨む心があるんです。それは、ないものねだりだから、夢というのは納得できずにあきらめたら一生後悔すると思うんです。どんな形であれ、納得するまで精一杯やったほうがいいんじゃないかなと思います。

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― 劇中で雄介が光一との間がらを聞かれたときに「昔は仲間だったけど、今は友達」と言うセリフがありますが、仲間と友達の違いって何だと思いますか?
そのセリフは台湾の現地で撮影前日の夜に出来上がったんです。「仲間」は同じ方向を見て肩並べて壁を乗り越えていくもの。「親友」と「仲間」も違うものだと思いますし、「友達」は慰めあうもの・・・かな。寂しさを紛らわせたり、楽しいことは2倍になるといった、同じものを共有するイメージ。「仲間」は一緒になって二人三脚で進んだり、スクラムを組んで突進していくイメージです。だから、雄介は光一に「お前とはもう一緒に闘えなくなった・・・」という気持ちを持っているんです。

― ところで、台湾には美味しい食べ物がたくさんありますが、特にお気に入りだったものはありますか?
劇中に登場する食堂「打咔生猛活海鮮」の食べ物はすべて美味しかったです! お店も凄く繁盛していました。台湾に行かれる方にぜひお勧めします。あと、定番ですが、西門に行ったときに食べた、マンゴーかき氷とタピオカミルクティーは、めちゃくちゃ美味かったですね。 僕、甘党なんで、もう凄かった(笑)。本当に幸せでした。美味しい!!
あと、夜市で食べたウーローハンが美味しかったなぁ~。

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― 現地の言葉も流暢に話されていましたが、覚えるのは大変だったでしょう?
本当に大変でした。難しかったです。台湾に行く1、2日前に(セリフを)もらって。でも、音声データを入れてくださっている現地の方が早口で・・・(笑)、一生懸命頑張りました。発音が悪いところは現地で直してもらいました。

― いろんな魅力がギューっと詰め込まれた作品ですね。一番の見どころは?
60分で観終わるというところが一番の魅力だと思います。僕はお笑い芸人の役ですから、コンビで即興漫才をしている感覚。気楽に観て笑って楽しめる作品になっています。あとは、夢に向かうという姿に色々なパターンがあって、性別や世代に関わらず誰もが共感できると思います。

― 最後にこれからご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。
この映画を観て改めて、「夢って何だろう」、「この夢って本当に自分の夢でいいのかな」と考えるかもしれませんが、納得しないまま諦めるのは絶対後悔すると思うので、納得するまで頑張ったほうがいい。「今を大切に過ごしているんだ」と胸を張って言えるように精一杯生きてほしいと思います。そんな活力になる作品です。せひ、ご覧ください!

※【打咔生猛活海鮮】
住所:台北市羅斯福路一段43號

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【大野拓朗(おおのたくろう)プロフィール】
1988年11月14日生まれ、東京都出身。2010年、ホリプロ50周年記念事業「キャンパスター☆H50」でグランプリを受賞。同年、映画『インシテミル〜7日間のデス・ゲーム〜』で俳優デビュー。近作では、連続テレビ小説「わろてんか」の芸人キース役がと話題に。主な出演作に、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(17)、「エリザベート」(12/共に、小池修一郎演出)、舞台「ヴェニスの商人」(13/蜷川幸雄演出)、ドラマ「三匹のおっさん」シリーズ(14,15,17/TX)、終戦記念ドラマ「ラストアタック」(16/NHK/主演)、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(16/NHK)、「LOVE理論」(15/TX/初主演)、大河ドラマ「花燃ゆ」(15/NHK)「美咲ナンバーワン!!」(11/NTV)、情報バラエティ「Let’s天才てれびくん」(14,15,16,17/NHK/主演)、映画『猫忍』(17/主演)『サバイバルファミリー』(17)『高台家の人々』(16)『セーラー服と機関銃―卒業―』(16)などがある。待機作に、舞台「シラノ・ド・ベルジュラック」(2018年5月15日~/日生劇場)、映画『Bの戦場』など多数控える。

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映画『台湾より愛をこめて』
<ストーリー>
5年前、雄介(大野拓朗)と光一(落合モトキ)は漫才師として成功することを夢みており、またリンも台湾で歌手になるという夢を目指し、「3人の夢が叶ったら、もう一度この場所(基隆「ジーロン」の海辺)で再会しよう」という約束をしていた。ところが雄介と光一は3年前にコンビを解散しており、すでに光一はお笑いの道をあきらめ会社員に、雄介はピン芸人を続けるも売れない日々に悩んでいた。そんな雄介の心情を知り、光一がいまから台湾に行こうと言い出す。明後日は5年前の約束の日であり、何かをふっきるために、旅に出る二人。道中ではくだらない話で盛り上がったり、些細なことでケンカしたり、夢を追う少女メイ(岡本夏美)と出会ったりしながら、20代半ばの男2人がもう一度人生を見つめ直すのであった・・・。

主演:大野拓朗 落合モトキ 岡本夏美
広橋佳苗 梁鈺杰 陳宏亮 /宇宙 長谷川忍(シソンヌ)
監督:三原慧悟 脚本:三浦駿斗 音楽:Nagacho
エグゼクティブプロデューサー:伊藤久美子
プロデューサー:たちばな やすひと 長田安正
製作:イトーカンパニー
宣伝・配給:ユナイテッド エンタテインメント
宣伝協力:ボダパカ
2017年/日本/61分/カラー/HD/ステレオ/デジタル上映
公式ホームページ:http://www.taiwan-movie.com/
©「台湾より愛をこめて」製作委員会

3月24日(土)より新宿シネマカリテほか順次公開中

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