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佐藤玲、「予告編大賞からここまでこぎつけられて嬉しい!」 萩原利久は「エネルギーが有り余ってます!」 映画『高崎グラフィティ。』完成披露試写会

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映画『高崎グラフィティ。』の完成披露試写会が、8月9日、東京・渋谷ユーロライブにて行われ、キャストの佐藤玲、萩原利久、岡野真也、中島広稀、三河悠冴と、川島直人監督が舞台挨拶に登壇した。

「未完成映画予告編大賞」=「MI-CAN」の第1回グランプリを受賞した「高崎グラフィティ。」「未完成映画予告篇大賞MI-CAN」とは、堤幸彦(映画監督・演出家)を筆頭に大根仁(演出家)、平川雄一朗(演出家)、小原信治(作家)といった、気鋭のクリエイターを輩出する映像制作会社オフィスクレッシェンドが、次代を担うクリエイター発掘・育成を目指して立ち上げた映像コンテスト。「作品の舞台となる地域名をタイトルにすること」を条件に、3分以内で予告編を制作し、グランプリ作品には制作費およそ3,000万円で本編を作るチャンスが与えられる。
本作は、群馬県高崎市を舞台に、高校卒業を迎え未来への夢と不安を抱えて生きる5人の男女の青春群像劇。

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もともと、佐藤が日大芸術学部の同窓だった川島直人監督に声を掛けたことから生まれた企画。佐藤が「卒業間近になって、『何かやりたい!』と思って。それまでほとんどしゃべったことはなかったのですが、Twitterのダイレクトメッセージで、『何か映画を撮りませんか?』と送って。そこから1年半くらい経って企画が進んでいきました」と明かすと、川島監督は「大学で佐藤さんは有名な方だったので、最初に連絡が来たときは新手の詐欺かって思いました(笑)。でも、文面に熱いものを感じたので、一緒に何か作りたいなと思いました」と語った。

完成披露を迎え、コンテスト応募作品から参加した佐藤は「グランプリの時も、本当に?」と驚いたそうだが、「作ることができて、こうしてこの場にこぎつけたことが本当に嬉しいです」と感無量の面持ち。

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萩原ら他のキャストはオーディションにて選出された。オーディション時には、別の役で受けたものの、監督が会って話をし、それぞれに合った役が決まったという。
阿部優斗役を演じた萩原は「最初は直樹役(中島)で受けたんです。自分では直樹に近いものを感じていて、優斗は自分とは違うと思っていました」と、当初戸惑いもあったようだが、「監督に僕の高校時代の話をすると、僕と優斗と近いものがあるんじゃないかと感じたと聞き、そこから役を広げていきました」とコメント。

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一方、関谷直樹役を演じた中島は、当初優斗役で受けていたそうで、「僕も優斗のほうがえ気持ちがわかる部分が多かったんですけど、自分の高校時代を思い返してみて、直樹のバカっぽい感じとか思い出して。監督と話し合いながら作って行きました」と述べた。

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栃木出身の岡野は「(高崎は)県も隣なので、街の雰囲気とか人柄も似ているなと思いました。普段は地方に行くと、休みの日に一人で遊びに行ったりするんですが、あまりにも地元の雰囲気に似ているので、仕事をしている感じがしなかったんです。これではダラけちゃうと思って、あえて撮休の日は東京に帰ったりしていました」と当時を振り返る。

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ムードメーカーだったという三河は、女性陣との距離を縮めるため、撮休の日にゲームセンターで獲った綺麗な石と指輪を佐藤と岡野にプレゼントしたという。岡野は「『目をつぶって』って、仰々しい感じで渡されました(笑)。撮影中はずっと肌身離さず持っていたんですけど、打ち上げの時に丁重にお返ししました」と話すと、三河は「お返しされてない!床に転がってた(苦笑)」と返す。佐藤は「私はきっと部屋の本棚にあると思います。記憶にないけど、たぶん・・・・・・(笑)」とポツリ。女性陣からのコメントにすっかり肩を落としていた三河だった。

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また、劇中に登場する渋川清彦、川瀬陽太ら演技派のベテランが大人役として物語を引き締めている。川島監督は「大人には“壁”として存在してほしかった」と説明し、渋川の娘役を演じた佐藤は「ご一緒したのは1シーンだけでしたが、渋川さんはほぼアドリブで、私は渋川さんに合わせて反応するだけで、とても感動しました」と話す。
川瀬さんと共演した萩原は、「とにかく怖かったです(笑)。あの反応は作ったものじゃなく、リアルです。あの時の僕は5人でいるときとは違う顔が見られると思います」と川瀬の存在感に圧倒されたよう。

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高校卒業の男女という物語にちなみ、「高校時代にやり残したことは?」と問われると、川島監督は「ダイエットしておけばよかった・・・」、三河は「プールに男女数人で泳ぎに行きたかった!」、中島は「僕はちっちゃくて線が細いので、もっと食べておけば良かったなと」、 岡野は「制服を着て他校の文化祭に行ってみたかったです」、佐藤は「女子高だったので、男子と登下校したかった。映画みたいに自転車で2人乗りとか」と語る。

最年少の萩原は「部活がしたかった。僕のこの有り余るエネルギーを部活にぶつけたい。使っても使っても有り余るエネルギーを、どうしたらいいかわからない」と告白。その言葉に監督は「(萩原は)エネルギーがすごいよね。みんなで集まると、すぐ『缶蹴りしよう!』って言ってくる」と言って笑った。萩原は「僕はずっと缶蹴りしたい!って言っていて。でも誰もやってくれなかった・・・」と残念そうに話し、「缶蹴りしたいですッ!」と若さハツラツに笑顔を見せていた。

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最後に川島監督が「みんなの熱い気持ちを全てスクリーンにぶつけたつもりです。完成した映画の5人を見て、大人でも子どもでもない、18歳のあの頃の気持ちを思い出しました。みなさんもぜひ思い出していただければ」と熱い思いを伝え、舞台挨拶を締めくくった。

高崎グラフィティ。ポスター

<STORY>
群馬県高崎市を舞台に高校の卒業式を終えてからはじまる、5人の男女の数日間を描いた青春群像。幼なじみの、美紀、寛子、優斗、直樹、康太の5人は、高校を卒業してそれぞれが未来への夢や不安を抱えていた。そんな中、美紀の父親が進学のための入学金を持ったまま失踪。年上の彼氏との結婚生活を夢見ていた寛子も、彼氏への不信感を募らせる事態が。自動車修理工場を営む父との確執を抱えた優斗は、ふとしたはずみで犯罪に巻き込まれていく。直樹と康太もそれぞれに心に抱えた屈折を持て余していた。クラスメイトなのにそれぞれが抱える夢や悩みも知らなかった5人は、卒業パーティーの一夜をきっかけに衝突しあいながらも友情を育み、自らの人生の新たな一歩を踏み出していく…。

佐藤 玲  萩原 利久  岡野 真也  中島 広稀  三河 悠冴
佐藤 優津季 冨手 麻妙 狩野 健斗 山元 駿 / JOY / 篠原ゆき子 玄覺悠子 戸田昌宏
奥野 瑛太 川瀬 陽太 ・ 渋川 清彦
監督:川島直人
脚本:小山正太
制作プロダクション:オフィスクレッシェンド
配給:エレファントハウス
©2018 オフィスクレッシェンド
HP:http://takasaki-graffiti.com

8月18日(土)シネマテークたかさき、イオンシネマ高崎ににて先行公開
8月25日(土)より アップリンク渋谷、イオンシネマ シアタス調布ほか全国順次公開