映画『TANG タング』の初日舞台挨拶が、8月11日、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、主演の二宮和也をはじめ、共演の満島ひかり、市川実日子、小手伸也、奈緒、山内健司・濱家隆一(かまいたち)、景井ひな、武田鉄矢の豪華キャスト陣と、三木孝浩監督が登壇した。
本作は、イギリスの小説で日本国内でもシリーズ累計発行部数38万部を超えるベストセラーの「ロボット・イン・ザ・ガーデン」を原作に三木孝監督の手で実写映画化。ゲーム三昧で妻に捨てられたダメ男・春日井健と記憶をなくした迷子のロボット・タングが大冒険を繰り広げ、その旅路での出会いを通して、健とタングが成長し、絆を育んでいく様子を描く、感動の冒険ファンタジー。2年ぶりの主演映画となる二宮が健を演じ、健の妻で弁護士の絵美を満島ひかり、健とタングの行動を監視しているミステリアスな男・加藤飛鳥に小手伸也、中国在住のロボット歴史学者・大槻凛を奈緒、ロボットやAIに詳しい会社員・林原信二をSixTONESの京本大我、健の姉・桜子に市川実日子、ロボット工学の第一人者・馬場昌彦博士を武田鉄矢が務めるほか、山内健司・濱家隆一(かまいたち)、景井ひなら豪華キャストが顔を揃えた。
二宮は、本作のオファーを受けたときのことを振り返り、「ちょうど”嵐”の活動をしているときだったので『お受けできません・・・』とお返事したんですが、『活動を休止してからでも構わないのでやってほしい』と仰っていただいて・・・『ありがとございます』と。待っていただくなんて、普通はありえませんから」と、自身の活動に考慮してもらったこと、それでも出演してほしいと言う言葉に感謝。監督は「健は二宮さんしかない。いくらでも待ちますと思ったんです」と、絶対的な信頼感を寄せていた。
この日は原作者のデボラ・インストールからメッセージが寄せられ、「感動して号泣しました。二宮さんの演技はパーフェクトでした!」と称賛を贈ると、二宮は「いい酒が飲めそうだな」とニッコリ。
監督と相談しながら作っていったという役の“健”だが、いつも妻に怒られているという、ちょっと情けない役どころ。「演じるうえで苦労はなかったか」を問われるも、二宮は「いつもそのぐらいのゾーンで生きてますから・・・。板前の見習い役とかもやっていたので、慣れてます(笑)」とひょうひょうと語り、会場の笑いを誘う場面も。
今回、初共演となった二宮と満島だが、幼いころから同じ芸能の世界に身を置いており、お互いの事はよく知っていた間がら。自身もアイドルを経験している満島は「小学生の頃から同じ番組に出ていて、画面の中で顔を見ていました。そして、二宮さんは嵐になってデビューすることになって。比べられないですが、似たような経歴を通ってきたので。でも、ファンタジーな作品で共演するとは思わなかったです」としみじみ。
これまで多くの若き俳優たちの成長を見守ってきた武田は、「この青年は才能があると思いました。それを(この映画を観た)皆さんも確認されたと思います」と言い、「気負わずにさらっと演じる。これは俳優としての高い境地を持っていないとできません。さすが、クリント・イーストウッドから認められた俳優はただものじゃない!」と大絶賛。本作の魅力について、武田が「この作品には人間とロボットのことをもう一度考えてみよう・・・というメッセージがある。人間らしさとは何かを、ロボットに語らせるところがこの作品の一番深いところではないかなと思います」と述べると、武田の話を生徒のようにしっかりと耳を傾けていた登壇者たち。やはり、武田の発する言葉には説得力がある。
また、本作での多くの感動シーンの中から、特にグッときたシーンを尋ねられると、市川は「お二人(二宮と満島)のお芝居の心意気に感動しました」、奈緒は「コーヒーのシーン。健とタングが愛おしくて」と。小手と景井はラストシーンについて言及していた。
さらに、本作のテーマにちなみ、「『君となら、きっと大丈夫』と思える存在は?」と聞かれた二宮は、「一緒に仕事をしてくださる方たち」とキッパリ。「若い頃に先輩から『一緒に死んでくれる人を探しなさい』と教わったんです」と、故・いかりや長介さんからの金言を明かし、「この作品の出会いも誇れるもの。出会いに感謝して、次の出会いも良かったらいいなと思っています」とコメントすると、再び武田が「素晴らしい」と言わんばかりに拍手を送る。
同じ質問に、満島は「愛です。弟の(俳優で活躍する)(満島)真之介が生まれたときは『仲間が来た!』と凄く嬉しかった。愛するものがあるから大丈夫だと思うことがいっぱいある」と吐露。
コンビを組んで20年経つというお笑いコンビのかまいたちの濱家は「やっぱり、相方の山内ですね」と答えるも、山内は「ジョニー・デップです」と。MCから「変更しなくて大丈夫ですか?」とフォローされるも、「ジョニー・デップがいれば大丈夫です」と言い切り、会場を沸かせていた。
最後に二宮が「こんなところにもこだわっていたんだなと思うところがたくさんあります。二度三度と観て、隠れているところを探していただければ」と、アピールし舞台挨拶を締めくくった。
映画『TANG タング』
【キャスト】二宮和也
満島ひかり/市川実日子
小手伸也 奈緒 京本大我(SixTONES)
山内健司・濱家隆一(かまいたち) 景井ひな/武田鉄矢
【スタッフ】原作『ロボット・イン・ザ・ガーデン』(デボラ・インストール 作 松原葉子 訳 小学館文庫)
監督:三木孝浩
脚本:金子ありさ
音楽:服部隆之
製作:映画「TANG」製作委員会
制作プロダクション:ツインズジャパン
配給:ワーナー・ブラザース映画
【コピーライト】
©2015 DI ©2022映画「TANG」製作委員会
【映画公式サイト】https://wwws.warnerbros.co.jp/tang-movie/
《原作について》
人間とロボットによるハートウォーミングな物語が絶賛されている小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」(デボラ・インストール作 松原葉子 訳 小学館文庫) 。2016年ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれ、「とにかくタングがかわいい!」と世界中の読者を虜にし、日本国内ではシリーズ累計発行部数28万部を超える、海外の作家のデビュー作としては異例のベストセラーである。映画『TANG タング』は、「ロボット・イン・ザ・ガーデン」を日本版にアレンジを加えての実写化。また、昨年、2020年より劇団四季の16年ぶりの一般オリジナルミュージカルとして舞台化。雑誌「ミュージカル」が発表した「2020年ミュージカル・ベストテン」では作品部門第1位に選出され、高い評価を得ている。
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