東野圭吾の同名小説原作の映画『天空の蜂』の初日舞台挨拶が、9発12日、東京・丸の内ピカデリーで行われ、主演の江口洋介をはじめ、共演の本木雅弘、仲間由紀恵、綾野剛、國村隼、佐藤二朗、松島花、永瀬匡、堤幸彦監督が登壇した。
本作は、最新鋭にして日本最大のヘリコプター“ビッグB”を乗っ取り、日本全土の原発廃棄を要求する犯人と、その危機に立ち向かう人々の8時間の攻防を描くサスペンス・アクション。“ビッグB”の設計士・湯原一彰を江口、湯原の同期で原発の設計士・三島幸一を本木が演じ、“ビッグB”を奪う謎の男・雑賀勲に綾野が扮する。
まずは、江口が「シビアな題材だけに気を遣いながら、無事に今日を迎えられたことを大変うれしく思っています」と挨拶。本木も「長い長いプロモーションという陣痛を終え、ようやく出産することができました。あとはたくましく育ってほしいと願うばかりです」とコメント。仲間は、前日の大雨被害に対し、「被害に遭われた方にお悔やみを申し上げますとともに、まだ安否確認をされていない方すべてに連絡が早く付き、復旧が1日も早く行われますようにお祈り申し上げさせて下さい」と見舞いを述べた。
今回の撮影で印象的だった場面に話がおよぶと、江口は、「本木くんから目に拳銃を突きつけられるシーンが凄まじかった。右目が潰れるんじゃなかというくらい力が入っていました」と本木演じる三島と対峙するシーンを挙げた。本木は綾野演じる雑賀をあげ、「雑賀が自分の指を切るというシーンでは、相手に対してのリスペクトがある」と分析。綾野に「指、生えてきたんですね。よかった(笑)」とジョークを飛ばすと、綾野も「はい、ようやく生えました」と答え、会場の笑いを誘った。
本作が初共演となった江口と本木。「本木くんとは同じ時代を生きてきたので、初めてという感じがしなかった。本木くんの名前が挙がっていた時に、これは絶対上手くいくと思っていました。毎日刺激的な芝居バトルを繰り広げて楽しかったです」と江口。
一方の本木は、「江口さんは思っていた以上に繊細な方で、情感が体からあふれて出ていました。主演で背負うことも多く大変だったと思います。僕は助演で自由にやらせてもらったので楽しかったです」と振り返った。さらに、「自分たちで言うのおかしいですが、初めての割にはいい化学反応だったと思います」と明かすと、二人は笑顔で固い握手をかわし公開を喜んだ。
『天空の蜂』
出演:江口洋介 本木雅弘 仲間由紀恵 綾野剛 國村隼 柄本明
光石研 佐藤二朗 やべきょうすけ 手塚とおる 落合モトキ 松島花 向井理 他
監督:堤幸彦
原作:東野圭吾「天空の蜂」(講談社文庫)
企画/配給:松竹
コピーライト:©2015「天空の蜂」製作委員会
公式サイト:www.tenkunohachi.jp
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