織田信長と濃姫 30年の激動の人生を
かつてないスケールで描く感動超大作!!
映画『レジェンド&バタフライ』
《明智光秀》宮沢氷魚&《監督》大友啓史
学生からの鋭すぎる質問に思わずびっくり!?
業界を志す学生と、映画の未来を語る
東映70周年記念を冠し、日本映画史上最高峰のキャスト・スタッフが集結して製作された映画『レジェンド&バタフライ』。壮大なスケールで、誰もが知る日本史上の“レジェンド”織田信長と、謎に包まれたその正室・濃姫(別名“帰蝶”)の知られざる物語を描く感動超大作が、1月27日に公開した。
主人公・織田信長役を演じるのは木村拓哉。信長の正室・濃姫役を綾瀬はるかが務めます。脚本には古沢良太、監督には大友啓史という日本映画界を牽引するスタッフたちが名を連ね、企画発表と同時に大きな話題を呼びました。また、共演キャストとして、宮沢氷魚、市川染五郎、音尾琢真、斎藤 工、北大路欣也、伊藤英明、中谷美紀といった豪華俳優陣が顔を揃えた。
<イベントレポート>
東映創立70周年記念作品として、日本映画史上最高峰のキャスト・スタッフが集結して製作された映画『レジェンド&バタフライ』。壮大なスケールで、誰もが知る日本史上の“レジェンド”織田信長と、謎に包まれたその正室・濃姫(別名“帰蝶”)の知られざる物語を描いている本作。1月27日に全国の映画館で公開を迎えると、公開33日間で動員171万人、興行収入は22億円突破する大ヒットとなり、公開から一ヶ月が経った今日でも、“レジェバタ旋風”の勢いはまだまだ留まることを知らない…!そんな本作は、3月4日(土)に学生向けティーチインイベントを行った。
春の訪れを感じさせる心地よい気温で迎えたこの日、ステージに登壇したのは、本作で明智光秀を演じた宮沢氷魚、監督の大友啓史、プロデューサーの井元隆佑の三名。劇中で見せる野心に燃えた表情とは打って変わって、爽やかな笑顔で登場した宮沢は、「なかなかない機会なので、ざっくばらんに色々とお話ができたら」と挨拶した。続いて、監督の大友は、映像業界を目指す学生が沢山来場していることから「有益な話ができると良いなと思います」と、意気込みを語った。
まず、オファーをもらった時の感想について、宮沢は「これまで若い人が明智光秀を演じた作品がなかったので、ハードルがあった」という一方で、「大友監督の作品ということもあり、新しい解釈がされて、素晴らしい明智になるのではと前向きな気持ちになりました。」と当時を振り返った。そして、自身の身長が184cmあることから「時代劇に出られるとは思っていなかった」そうで、それに対して大友も「リアルに再現しようと思うとできないことが多い」「“温故知新”、真似をするのではなく、取り入れたものを違うものとして吐き出すことが大事」と大友ならではの考えを打ち明けた。そして、「“見目麗しい光秀”という脚本を読んだ時に、宮沢さんしか思い浮かばなかった」と、熱烈なオファーだったと、宮沢に熱い視線を向けた。
本イベントは、「新しい時代劇を若い人にも届けたい」「これからの映像業界の未来を担う若い世代と映画の話がしたい」という大友の強い思いから実現に至ったのだが、その大友の思いが通じたのか、この日は客席には多くの学生が集まった。
早速客席から手が上がると、「監督は本能寺で信長が本当に死んだと思いますか?」と中学生の男の子。大友は、「死んだと思っている」と即答し、「歴史上の人物には色んな説がありますが、それを踏まえたうえでリアルなものを見せた方が良いと思い」本作での結末に至ったという。宮沢は、「方言での台詞など、役作りをする上で気を付けたこと」への質問に対し、事前に準備はしっかりと行った上で「方言指導の方に聞きながら、その場で対応した」ため、気負いせず芝居ができたという。専門学生からは、「日本の映画は国内向けに作られることが多いのが現状だが、今後海外に向けて作品を発信する意味で、どのように働きかけていきたいか」という質問が上がり、宮沢は「クリエイションをしている身としては、日本だけではなく世界的に伝わるものを常に作りたいと思っている」一方で、「遠い人に気を向けていると、一番近い人に届かない」「いいものを作るだけ」と自身の志を述べた。また「配役を決める上で一番重視している点」を聞かれると、「自分を純化できる俳優が好き」と大友。「他人の人生を生きることは大変」「役に対する献身さ」を重視するという自身の考えを明かした。
そしてこの日、客席には、映画を鑑賞しイベントに参加しに来ていた俳優・鈴木福の姿も。「“温故知新”という言葉の通り、色々な名作を勉強しつつ、これから新しい俳優になっていかないといけないということは常に感じています。新しいものを作る上で、取捨選択とその判断基準を教えてください。」という俳優ならではの質問が投げられた。井元は、「やったことのないことに対して、怖いけど向かって行くというのが大事」、大友は「他人からどう見られるのではなく、自分がどう思うかが大事」「今の時代に目を向けて、自分に正直になること」、宮沢は「その瞬間瞬間をその役として生きていれば、自然と評価が追いついてくる」と、それぞれの立場から回答した。
そして最後の質問として、「映画館で映画を観ることのメリット」という鋭いテーマが飛び出すと、「同じ空間で一つの物を体験できることは映画館でしかしえない、それも思い出として残る」と井元。宮沢は、「自分と作品の繋がりだけを楽しむことができるのが映画館」と述べ、大友は「映画が一番人間の感情が見えるメディア。まだ見ぬ感情を大スクリーンを通して“追体験”できるし、訴求力が強い」と、映画館という場所の強みをそれぞれアピールした。
最後に、集まった観客に向けて、宮沢からは、「これからの映像業界はみなさまが担っていくと思うので、楽しんで盛り上げていただけたらと思います。いつか皆さんと一緒にお仕事ができる日が来るのを楽しみにしています。」大友から、「映画は“集団芸術”。観客のみなさんとのコミュニケーションがなければ完成しないメディアです。いろんな可能性がまだまだあるので、是非この世界に飛び込んできてもらって、ご一緒できる日が来れば嬉しいです。」と、メッセージを送った。
映画館で映画を観る意味や、海外に向けて日本の映画を発信する意味など鋭い質問が飛び出し、学生たちとの熱いキャッチボールが行われた本イベントは、これからの映像業界の明るい兆しを感じさせるものとなった。
『レジェンド&バタフライ』
【STORY】
尾張の織田信長は、格好ばかりで「大うつけ」と呼ばれていた。この男の元に嫁いできたのは、「マムシの娘」と呼ばれる男勝りの美濃の濃姫だった。権威を振りかざし尊大な態度で濃姫を迎える信長と、臆さぬ物言いで信長に対抗する濃姫。敵対する隣国同士の政略結婚という最悪の出会いを果たした二人は、性格も真逆で、お互いを出し抜いて寝首をかこうと一触即発状態、まるで水と油のような関係だった。
そんなある時、強敵・今川義元の大軍が攻めて来る。圧倒的戦力差を前に絶望しかけた信長であったが、彼を奮い立たせたのは、濃姫の言葉であった。二人はともに戦術を練り、激論の末に奇跡的勝利を収める。真っ向から対立していた二人はこの日から次第に強い絆で結ばれ、やがて誰も成し遂げたことのない天下統一へと向かっていくのであった──。
脚本:古沢良太
監督:大友啓史
出演:木村拓哉、綾瀬はるか
宮沢氷魚、市川染五郎、音尾琢真、斎藤 工、北大路欣也、伊藤英明、中谷美紀
配給:東映
コピーライト:©2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会
公式HP:http://legend-butterfly.com/
公式Twitter:@lb_toei70th
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