昨日22日より開幕となった、第28回東京国際映画祭のオープニングレッドカーペットへクロージング作品に選ばれた『起終点駅 ターミナル』から、主演・佐藤浩市とヒロイン・本田翼が登場した。
今回でTIFFへの参加が6回目となる佐藤は、黒のタキシード姿で登場。TIFFレッドカーペットが初となる本田は、青海波、草花や吉祥文などが描かれ、グリーンの帯には日本の国花でもある菊が大きく散りばめられた、華やかでおめでたい印象のお着物に身を包みながら、緊張した面持ちで佐藤にエスコートされながらレッドカーペットを歩きました。
本作で本田は、今までの明るく可愛いイメージとは一変、暗い過去を背負った女性を演じています。そのため、和装で日本ならでは美しさを漂わせ、大人の魅力を披露。シックな装いの佐藤と並んで歩く姿は、今までのイメージとは異なり、多くの人々を魅了しました。
また、ファンの人々から「本田さん!」と声を掛けられると、いつもの変わらぬ満面の笑顔でファンサービス。佐藤さんもファンからの黄色い歓声に、照れ笑いながらもレッドカーペット上のファンの呼び掛けに笑顔で応えていました。
ステージでは、初のレッドカーペットを振り返り、佐藤は「久しぶりに華やかなところに来ました。華やかさは映画にとって必要なことだし、こうゆうかたちでどんどん盛り上がっていくことでホッとしますね」と感想を語り、本田は「とても大盛り上がりで緊張していたんですが、ほぐれました」と笑顔でコメントしました。
また、本田は着物について尋ねられると「身の引き締まる思いです」と答え、着物の感想を求められた佐藤さんは「素敵ですよ」と棒読み。本田から「もっとっ気持ち込めてくださいよ!(笑)」とツッコミを入れると、佐藤からすかさず「あー素敵だ素敵だ」と返され、「ひどい~」と悲しむ本田ですが、先日の会見と同様、言葉とは裏腹に笑顔でやり取りする2人の仲睦まじい様子が、今回もまた垣間見れました。
最後に、佐藤は「この映画自体は老若男女に関わらず、再生の物語です。自分の経験を通して、いろんなことが見えてきます。ぜひ劇場でご覧いただきたいです」と作品をアピール、本田は「私自身、こうゆう役は初めてでした。今回、敦子役を演じて、敦子自身が避けていた、逃げていたことに向き合う、勇気をもらう作品です」と、2人とも祭典の雰囲気を満喫した様子で会場を後にしました。
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『起終点駅 ターミナル』
■出演:佐藤浩市 本田翼
中村獅童 和田正人 音尾琢真 泉谷しげる 尾野真千子
■原作:桜木紫乃「起終点駅 ターミナル」(小学館刊)
■脚本:長谷川康夫
■監督:篠原哲雄
■主題歌/「ターミナル」My Little Lover(TOYSFACTORY)
■配給:東映
©2015桜木紫乃・小学館/「起終点駅 ターミナル」製作委員会
11月7日(土)全国ロードショー