2024年東宝配給作品ラインナップ発表会！豪華作品が勢揃い！三谷幸喜監督最新作『スオミの話をしよう』2024年9月13日（金）公開決定！「長澤まさみの全ての魅力が詰まった作品！」と自信！

in CINEMA, Report(CINEMA) · 2023/12/13

Tags: スオミの話をしよう, 三谷幸喜監督, 東宝, 東宝配給作品にラインナップ, 長澤まさみ

東宝配給の2024年作品ラインナップが、12月13日、東宝シネマズ日比谷にて発表された。発表会は2部構成で行われ、第1部ではラインナップを発表、第2部では三谷幸喜監督の最新作製作報告会が開かれた。

発表会見には東宝（株）取締役専務執行役員、エンタテインメントユニット映画本部長映画本部映画調整、同映画企画各担当・市川南の他4名が出席。市川は「業界全体（邦画と洋画合わせて）として、2023年は、2250億円から2300億円の間の興行収入が見込まれ、その中で東宝は24作品を配給し、12月配給分の見込みをあわせて800億円前後の興収を見込んでおり、OBSと呼ばれる小規模公開の数字を加えると約830億に500億円を超えるのは20年連続で、2016年に続く歴代2位の成績となります」と報告。100億超えた作品は『名探偵コナン黒鉄の魚影』が138.3憶円。他にも『君たちはどう生きるか』が、86.1憶円、『キングダム運命の炎』が56億円と続く成績を残し、ヒットの目安とされる10億円を超える作品が16本となり、昨年の12本を超え、コロナの影響を完全に脱した充実した1年となったことを振り返る。アニメと実写の比率は56%対44％となっており、2019年以降の傾向となっている。

ほかにも、『怪物』や『ゴジラ-1.0』などの海外展開も大きく、『怪物』は、カンヌ映画界で脚本賞を受賞し、『ゴジラ-1.0』は北米での実写記録を塗り替えながら、12月10日までに
約2500万ドル（日本円にして36億円）の興行収入を上げている。

2024年は、本日発表の25本のほか数本追加して30本程度の作品を配給する。特色としては、シリーズアニメーションの安定、オリジナルアニメーションの充実、力強いテレビ局の実写作品、自社制作のバラエティーに富む自社制作の4つを挙げた。

また、オリジナル企画として、新レーベル「TOHO NEXT」を発表。これは従来のOBS配給と呼んでいたものを、これまでの形態にとらわれず、実写・アニメ・音楽・ステージ・ドキュメンタリーなど様々なジャンルの映像作品を届ける、これまでの新しい試みとなり、さらなる展望を期待させた。

さらにこの日は、三谷幸喜監督最新作『スオミの話をしよう』製作報告会も開かれ、三谷監督が登壇。

冒頭で、監督は「映画というのは、こちらが“ミステリー”“恋愛”“アクション”の作品と決めてはいけない。決めるのはお客様です」と論じるも、この作品は「ミステリーです！」と言い、会場の記者たちの笑いを誘う。

次に、「この作品は、コメディーです！」と続け、「なぜなら僕はコメディーしか作らないからです」と言い切る。舞台を軸として活動するも映画は「皆さんに楽しんでもらう、笑ってもらうことが大前提」と理論を展開。さらに「これまで僕の作品に出ていない役者さんも出演します。なので、佐藤浩市や中井喜一は出ません(笑)」と言って場を盛り上げる監督。

3つ目は「恋愛映画です」と「いろんな愛の形が見えてきます。パートナーがいる方もいない方も楽しめるデートムービーとなっています」とアピール。そして、4場面めの顔として、一番大事と豪語するのが、「これは、長澤まさみ作品です」と断言。「僕は長澤まさみさんが大好き。いま一番輝いている彼女の魅力をスクリーンに収めたかったんです！」と力をこめ、「きっと『こんな長澤さんを観たかったんです』と言われると思います」と自信満々。

あらためて、長澤まさみの魅力を問われると、「はっちゃけたイメージもあれば、繊細な部分もある。真面目な方で、自身で役を掘り下げていく。今回とても難しい役をお願いしたが、僕が思っていた以上に演じてくれました。こんな長澤さんを見てほしい！　この作品は長澤まさみの全てが詰まっているといっても過言ではないと思います！」と手応えを見せ、目を輝かせていた。

以下、ラインナップ作品
◆2023年12月公開作品
映画『窓ぎわのトットちゃん』2023年12月8日（金）公開