劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の初日舞台挨拶が、4月28日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、主演の鈴木亮平をはじめ、共演の賀来賢人、中条あやみ、要潤、小手伸也、佐野勇斗、ジェシー(SixTONES)、フォンチー、菜々緒、仲里依紗、石田ゆり子の豪華キャスト陣と、松木彩監督が登壇した。
2021年 7月期に、TBS日曜劇場枠で放送されたドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」。オペ室を搭載した大型車両(ERカー)で事故や災害の現場に駆け付け、“1人も死者を出さない”という使命のもと、自らの危険を顧みず患者のために戦う医療チーム【TOKYO MER】。「新たな救命医療ドラマ」として多くの感動を生み、熱いチームワークや衝撃的なストーリーをさらにパワーアップして映画化。待っているだけじゃ、救えない命がある―。 命の危機に挑む医療従事者たちの、勇気と絆の物語をかつてない大規模で撮影し、劇場版として届ける。
上映終了後の興奮冷めやらぬ観客のもとに、なんと劇中衣装で客席を通って登場したキャストたち。まるでスクリーンから出てきたかのような彼らに会場は大興奮。オープニングの出動命令は危機管理対策室の目黒大知を演じた猪塚健太がこの日のためだけに声を入れたというこだわりよう。
鈴木は「早く観て欲しかったです。ついにこの日が来ました。自信作でした」と観客を見渡すと、会場から大きな拍手が送られ、「この拍手と皆さんの顔を見るだけで胸がいっぱいです」と万感の思いを口にした。
約2年前のドラマから始まり、ついに劇場版の公開を迎え「信じられないです。本当に大変な中撮影が始まり、最後まで撮り切れるだろうかと、毎週コロナ禍と時間の戦いでした。色んな戦いがあった中でこんなにたくさんの方にお集まりいただき、僕たちが役衣装でこの場に立っているということが信じられない。それもこの作品を愛してくださった皆さんのおかげです。ありがとうございます」と感慨深げに話し、深々と頭を下げた。
弦巻比奈を演じた中条は、4月16日に放送されたドラマスペシャル版にも言及し、「比奈先生のセカンドドクターとして頑張っている姿を見ていただけて嬉しいです。スペシャルドラマでも『比奈先生、めっちゃ成長してるじゃん』って言っていただけて嬉しかった」と笑顔を見せる。
菜々緒は「私は包み隠さず(言いますが)、本当に続編が嫌で嫌で・・・。それでも、このメンバーとなら戦友として一緒に乗り切れる、頑張れると思いました。皆さんにお届けできて良かったです」と安堵の顔を見せる。そこに鈴木が「そう?菜々緒さん、現場で楽しそうでしたよ」とツッコみ、菜々緒が「楽しかったけど、でも大変でしたよねー」と返すも、
賀来が「この人に(大変でしたよね?)と聞いても無駄だよ(笑)」と言い、大変なことが大好きな鈴木を見やり、菜々緒も鈴木に「サイコパス気質?」と声をかけていた。
佐野と小手は完成披露イベントでジェシーが披露したギャグを披露するも、今一つ決まりきらない。そこに、ジェシーは「潮見知広役の潮見知広です! え、ジェシーはどこ!?」と挨拶し、会場を沸かす。登壇者から「さすが、芸人さんだね」と誉められ、「アイドルだよ!」とまたボケる。
あらためて、ジェシーは「僕は劇場版から参加させていただきましたが、チームが出来上がっていたので不安でしたが、皆さんが凄く優しく受け入れてくれたので、すんなり入ることができました。皆さんの背中を見て刺激になり、とても素晴らしい作品ができたと思っております」と挨拶した。その姿に佐野は「カッケーすわ!」と羨望の眼差しを向けていた。
いつもド派手で個性的な衣装で舞台挨拶に登場する仲だが、この日は役衣装のため白衣姿。「この白衣で喋ることに違和感を覚えています。大丈夫でしょうか?浮いてないかな?」と心配顔の仲。会場から温かい拍手が送られ「やったー!」と満面の笑みを見せていた。
見どころたくさんの本作だが、思い出に残っているシーン、自身の好きなシーンを問われると、鈴木は「2つあります」と前置きし、「1つは、音羽先生がパーカー姿でうどんを食べてるシーン。音羽先生、物食べるんだ!って」と答え、会場を沸かす。そして「もう1つは、ジェシーくんがヘルメットを落とすところ。その時の顔がすっごく可哀想で。その後のセリフは思い切り優しく言ったつもりです」と明かしていた。
賀来は「冒頭の喜多見チーフが『ヤッベ!』と言って走り出すシーン」を挙げ、「あれ、良き!」とニッコリ。鈴木も「あの“ヤバイ”は凄く現場で監督と話し合いましたね」と、こだわったセリフであることを伝えた。
菜々緒は「空港で爆破に巻き込まれたとき、みんなは爆破なんて起こってなかったかのように手術を再開するんですが、ジェシーくんは一人で呆然としていて。熟練したMERチームと取り残されているジェシーくん、その対極にある感じ、あの潮見さんの表情がよかってです。『え?この人たち怪物なの?』って顔をしていました」と答える。
当のジェシーは「僕が使えなさすぎて・・・。もちろん役ですよ。ジェシーだったらもう少しできるんですけどね(笑)」と苦笑い。「やっぱりチーフがいると安心してしまうんです。つい、僕がセリフを忘れてしまったり」と。ちなみに、ジェシーが思わず涙が出てしまうというシーンは「喜多見チーフが千秋さんの心臓マッサージをするシーンです。痺れましたね」と、見どころを吐露。
さらに、「最近、助けてほしいと思ったこと。助けられたことは?」という質問に、中条は「クランクインで岡山に行って、撮影の前に遊園地に行ったんですが、遊園地についたとたんに、タクシーの中に携帯電話を忘れたことに気付き・・・。タクシーの運転手さんと皆さんに助けられました」と失敗談を話す。
要が「今日、朝から何も食べてなかったんですが、ここに来たら叙々苑の焼肉弁当があって。3分で食べきりました。(TBSの)オールスター感謝祭で(鈴木がアーチェリーで)優勝して獲得してくれて助かりました」と続ける。
何を話しても愚痴大会のようになってしまう登壇者たちだったが、フォンチーは「佐野さんが女子たちだけに美味しいジュースを配ってくださって」と微笑ましい話を始めたが、「でも、菜々緒さんだけ特別扱いなんです。菜々緒さんだけ大きな老いそうなお菓子をあげたり」と暴露。鈴木が「その差は何なの?」とツッコむと「だって、そりゃ菜々緒さまですから・・・」としどろもどろの佐野。「やめてくださいよ。今日は僕のファンだって来てくれているんですから。僕はみんなに平等ですよ!失礼しまーす!」と慌てる姿に会場はほっこり。
最後に鈴木が「僕が代表としてご挨拶させていただきますが、この映画は1人でも欠けたら成立しない映画でした。それだけチームというものは、こんなに素晴らしいものなんだということを、喜多見としても鈴木亮平としても教わった気がします」と真摯に語り、「実は今日、大ヒット祈願ということで神社に行ったんです。それが終わって道に出たら、ちょっと離れたところから『あれ?亮平さん?』と声をかけられて・・・振り向いたら、涼香だったんです。(涼香役の)佐藤栞里ちゃんだったんですよ。この映画は何かあるなと思いました」と言って皆を驚かせる。「毎回死者0で終わる、このストーリーですが、日常ではそうそう上手くはいかない現実もある。この作品でもドラマで死者1となってしまっています。その1という数字に込められた命の重みを劇場版に置いても引き続き、強く強く持ちながら撮影に臨んだつもりです。この物語が、医療従事者の方たちへの、そして毎日を一生懸命頑張っている全ての人たちの賛歌になればいいなと思っています。人間て素晴らしいよなと思ってもらえれば」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。
劇場版概要
タイトル:劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』
キャスト:
鈴木亮平 賀来賢人 中条あやみ 要潤 小手伸也 佐野勇斗 ジェシー(SixTONES) フォンチー/菜々緒
杏/徳重聡 古川雄大 渡辺真起子 橋本さとし 鶴見辰吾 仲里依紗 石田ゆり子
監督:松木 彩(『半沢直樹』『テセウスの船』ほか)
脚本:黒岩 勉(ドラマ『グランメゾン東京』『マイファミリー』『ラストマン』、
映画『キングダム』シリーズ、『ONE PIECE FILM RED』)
配給: 東宝
映画のマルシー: ©2023劇場版『TOKYO MER』製作委員会
公式HP: https://tokyomer-movie.jp/
公式Twitter:tokyo_mer_tbs
公式インスタグラム:tokyo_mer_tbs
公式TikTok: @tokyomer
ドラマ公式サイト:https://www.tbs.co.jp/TokyoMER_tbs/
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