映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』の初日舞台挨拶が、7月19日、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、主演の窪田正孝をはじめ、共演の山本舞香、松田翔太、小笠原海(超特急)、白石隼也、木竜麻生、桜田ひより、村井國夫と、川崎拓也監督、平牧和彦監督が登壇した。
石田スイの同名超人気コミックスを原作に実写映画化された、「東京喰種トーキョーグール」の続編となる本作は、不慮の事故により、人を喰らわないと生きられない喰種と人間のハーフ【半喰種】になってしまった金木研(カネキ ケン)が、悩み葛藤しながらも人間と喰種の「共存」に向けて闘う姿を描くバトルアクションエンタテイメント。金木研役に窪田、カネキの最大の宿敵となる、美食家・喰種の月山習(ツキヤマ シュウ)役を松田翔太、ヒロインの霧嶋董香(キリシマ トーカ)役を山本が演じる。
シリーズ第二弾の公開を迎え、窪田は「2年前に『1』が公開され、前作でやったことが新しいスタッフ、キャストに引き継がれ、形を変えて新しいスパイスが加わって『東京喰種 トーキョーグール【S】』になりました。作品が続いていくのは役者としてうれしいなと純粋に思います」と感無量の面持ちで挨拶。
日本のみならず、世界各国でも人気が高い本作。松田は「パリ(プレミア)の盛り上がりが凄かった。コスプレをしている方もたくさんいたし、『ボンジュール』と言うだけで会場が湧いた(笑)。すごい熱気で嬉しかったですね」としみじみ。
今作の宣伝のため、18本のテレビ番組に出演したという山本は「もっともっと盛り上げていけたらと思います。お力添えお願します」と観客に声をかける。
この日は、本作のタイトルにある【S】が意味するものは・・・についてトークを展開。
すかさず窪田が「翔太さんのS・・・が濃厚じゃないですか?」と言うが、プロデューサーの思惑によると「Second」「Super」「Special」「Shu(月山習)」などさまざまな意味を内包しているとのこと。そこで、喰種は自らの正体を隠し人間の世界で生きている「Secret」な存在ということにちなみ、「自分だけが知っている東京喰種【S】にまつわる「Secret」=「秘密」は?」という問いかけが。
平牧監督は、「月山のトレーニングシーンは松田さんがガチでやっているんです」と告白。「吊り輪」は松田のアイデアだったそうで、松田は「月山にはこういうトレーニングも合っているのかなと思って」と、自身がプライベートでも実践しているトレーニングを取り入れたことを明かし、会場からは感嘆の声が上がった。
さらに、松田は「(劇中に出てくる)目ん玉はヨーグルト味です」とニッコリ。カネキの肩に噛み付く山本も「カネキはイチゴ味。美味しかった」と微笑むと、松田も「僕はお腹。血のりにはシロップが入っているんだよね」とノリノリに暴露。
「東京喰種」の大ファンだというカネキの親友ヒデ役小笠原は、自身が出演していないシーンの見学に行ったことを明かす。「クライマックスの教会のシーンを観に、朝イチの新幹線で富士宮まで行きました」と楽しそうに話すも、窪田は「『何しに来たの?』って言っちゃったよね(笑)」と大笑い。「スタッフさんたちにも『なんでいる?』って言われました(笑)。プロデューサーさんと廃墟ツアーをして、めちゃくちゃ楽しかったです」と嬉しそうに振り返っていた。
カネキが身を寄せる喫茶店「あんていく」の店長・芳村役の村井が、「前作より『あんていく』の店員が減って、景気が悪くなりました(笑)」とジョークを飛ばし会場を沸かす場面も。
続いて、川崎監督と平牧監督から、これまで「Secret」にしてきたキャストを発表することに。ピエロ集団の宗太役は、新田真剣佑が演じていたことが明らかとなった。窪田は「わかっていた人も多かったんじゃない?」と客席に声をかけながら、「ポスターやパンフレットで(宗太役キャストの)名前が加工されてたけど、5文字で『田』の部分が『これは“田”じゃない?』って想像できるくらいの加工だったし(笑)」と苦笑いしていた。
さらに舞台挨拶終盤には、主題歌「Introduction」を歌う女王蜂のアヴちゃんがサプライズ登場! 窪田、松田、山本と初対面のアヴちゃんは花束を贈って挨拶。そんな中、アヴちゃんが小笠原に「この前ライブ来とったよね?」と声をかけると、窪田から「どこにでもいるな、海(笑)」とツッコミが入る。
主題歌を担当することになった経緯について、アヴちゃんは「原作者の石田スイ先生と私はマブダチで。(『Introduction』の)音源を録ってミュージックビデオを撮って、全部やり終えた後に今回の主題歌のお話をいただいたので、運命だなと思って受けさせていただきました」と述べた。
最後に窪田は「『東京喰種』ってちょっと怖いイメージをもっている人もいるかもしれませんが、ふたを開けてみると、すごく人間味にあふれていて、誰よりも喰種が人間らしかったりします。生きることってすごく難しいけれど、彼らをいろんな人に置き換えられるし、いろんな見方ができると思います。何度でも観ていただいて、ぜひ続編ができるように、皆さまのお力添えをいただけると嬉しいです」とメッセージを伝え、舞台挨拶を終了した。
<STORY>
不慮の事故により、人を喰らわないと生きられない【喰種】と人間のハーフになってしまったカネキは、2つの世界の狭間で葛藤しながらも、いまは喰種たちの駆け込み寺でもある喫茶店「あんていく」に身を寄せており、トーカらとともに生活をしている。そんな最中、「美食家(グルメ)」と呼ばれる喰種・月山が「あんていく」を訪れる。月山を厄介者だと言い露骨に嫌な顔をするトーカは、カネキに「あいつとは関わらない方がいい」と釘を刺す。だが、月山は人間と喰種のハーフであるカネキの特殊な「におい」に目をつけ、カネキを「喰種レストラン」へ招き入れる。カネキVS月山…それぞれの【正義】がぶつかり合い、人間と喰種の共存を賭けた闘いがいま始まる―。
『東京喰種 トーキョーグール【S】』
原作:石田スイ「東京喰種トーキョーグール」 (集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
監督:川崎拓也 平牧和彦
脚本:御笠ノ忠次
出演:窪田正孝 山本舞香 鈴木伸之 小笠原海 白石隼也 木竜麻生 森七菜 桜田ひより 村井國夫/知英 マギー ダンカン 栁俊太郎 坂東巳之助/松田翔太
配給:松竹
コピーライト:©2019「東京喰種【S】」製作委員会 ©石田スイ/集英社
公式サイト:http://tokyoghoul.jp/
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