映画『トラさん~僕が猫になったワケ~』の御礼舞台挨拶が、3月5日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、主演の北山宏光(Kis-My-Ft2)と共演の多部未華子、監督の筧昌也が登壇した。
板羽皆による同名マンガを実写映画化した本作は、ある日突然死んだ男が猫の姿で家族の元に戻ってくるという、家族の愛を描いたファンタジーな物語。トラ猫の“トラさん”としてよみがえったマンガ家・高畑寿々男役を北山、寿々男の妻・奈津子役を多部、寿々男の娘・実優役を平澤宏々路が演じる。
「トラ泣き感謝!御礼舞台挨拶」と題されたこの日のイベント。“感動の涙を流した”との声が多くあがるなか、周囲の反応について北山は「筋肉ムキムキの元マネージャーから『すごく泣いた!』と聞かされまして(笑)。泣きそうにない方も泣いてくださっているようです」と明かすと、筧監督も「ハリウッドリメイクしないのか?と言われた」と驚きの反応があったそう。MCから北山に「ハリウッド進出はどうですか?」と聞かれて、「What?」と英語で応え、まんざらでもない様子。
猫役に挑戦したことについて、北山は「1シーン1シーン楽しみながらやらせていただきました。猫の動画を見て研究もしましたが、猫すぎず、猫と人間のバランスを取っていくのが難しかったですね」と振り返る。そんな北山の姿に、多部は「寿々男のときのほうが違和感があるくらいで・・・そのくらい馴染んでました」とコメント。すかさず「Understand!」と英語で返事をする北山に会場からも笑いが漏れる。続けて「猫姿だとちやほやしてくれるんですけど、帰りの私服のときはまったく構ってくれなかったです」と、微妙な対応に苦笑いした。
それでも座長として務めた北山の存在は大きかったようで、多部は「いつも現場を盛り上げようとしてくださっていました。私もこーちゃん(平澤)もすごく楽しかったです!楽しい撮影を経て、映画が公開を迎えることができたのも、北山さんのおかげです!」と、北山を褒めちぎった。
そして、作品公式twitterで一般応募された、鑑賞者の「#トラさんイチオシシーン」の発表も行われ、最も反響の大きかったのは、“寿々男と奈津子が最後に笑い合うシーン”。北山は「僕の感覚ですけど、寿々男と奈津子のどっちが先に笑い出すかという駆け引きみたいな空気が撮影中には漂っていたんです。多部さんから先に笑い出してくれたんですが、大事なシーンだったのでよく覚えています」と現場の様子を伝えた。
ほかにも“トラさんが、スーパーに向かう途中で歌う、【アブリサーモンの唄】”も反響が多く、筧監督は「僕が前半部分にラップを入れて提唱して、後半は北山さんが考えてくださって、2人の共作で生まれました」と誕生のエピソードを披露した。
イベントでは、本作のヒットを祝しトラさんを再現したケーキが登場し、北山と多部は驚きつつも興味深々にケーキを覗き込む。
また、今回、番組出演や取材等で100媒体を超えるメディアに出演、公開後には、筧監督とともに2日間で2,372kmもの距離を横断し、全国5カ所計10回の舞台挨拶に登壇した北山に対し、筧監督がサプライズの手紙を披露する場面も。
「手紙はちょっとずるいですよ…!」と照れながらも、真剣に耳を傾ける北山にさらなるサプライズが。監督自らが書き下ろした、トラさん姿の寿々男(北山)、奈津子(多部)、娘の実優(平澤)ら“高畑家”が描かれた、イラストがプレゼントされると、北山は「可愛い!これは家のリビングで飾ります」と感激し、満面の笑みを浮かべていた。
【STORY】
売れないマンガ家の高畑寿々男(北山)は、妻・奈津子(多部)がパートで稼いだお金をギャンブルに使い、お気楽な生活を送っていたが、ある日突然、交通事故であっけなく死んでしまう。そんな寿々男に“あの世の関所”が下した判決は、「執行猶予1ヶ月、過去の愚かな人生を挽回せよ。但し、猫の姿でー」。トラ猫の姿で奈津子と娘・実優(平澤)のもとに戻った寿々男は、「トラさん」と名付けられて高畑家で飼われることに。愛する家族のために何かしたいと思うトラさん=寿々男だが、猫だから言葉さえ通じない。限られた時間の中で、トラさん=寿々男は、家族に何ができるのか―?
出演:北山宏光、多部未華子、平澤宏々路、飯豊まりえ、富山えり子、要 潤、バカリズム
原作:「トラさん」板羽 皆(集英社マーガレットコミックス刊)
監督:筧 昌也
脚本:大野敏哉
音楽:渡邊 崇 主題歌:Kis-My-Ft2「君を大好きだ」(avex trax)
配給:ショウゲート
公式サイト:http://torasan-movie.jp
©板羽皆/集英社・2019「トラさん」製作委員会
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