映画『トリガール!』の試写会イベントが、8月20日、東京・芝浦工業大学の豊洲キャンパスにて行われ、土屋太鳳、間宮祥太朗、高杉真宙が出席した。
中村航の同名小説を映画化した本作は、大学の人力飛行サークルを舞台に、琵琶湖で行われる年に1度のコンテストに全てを懸ける若者たちの姿を描く青春エンターテイメント。主人公の人力飛行サークルに入部し女子大生・鳥山ゆきなを土屋、ゆきなと犬猿の仲でありながらコンビを組む・坂場大志を間宮、ゆきなが憧れる先輩・高橋圭を高杉が演じる。
芝浦工業大学は、原作者・中村航の母校。イベントでは、作品のモデルとなった芝浦工業大学の人力飛行サークルサークル「Team Birdman Trial(TBT)」代表の池端純一さんと、パイロットを務めた重松諒さんも参加し、会場にはこれから大学生になって理系を目指すフレッシュな高校生たちが集まった。
土屋は「芝浦工業大学はこの映画にとって親鳥みたいな存在です。この大切な場所で、すてきな夏の思い出を作りたいです」とニッコリ。高杉は「僕はオープンキャンパスが初めてなので、大学にいることに違和感を感じています。緊張していますが、よろしくお願いします」とハニカミながら挨拶し、間宮は「今日は大学のオープンキャンパスということなので、これから大学生になるみなさんがどんな夢を叶えるのか楽しみです」と声をかけた。
撮影を前に、昨年の「鳥人間コンテスト2016」を会場の琵琶湖畔で観戦したという土屋は、「番組では飛んでから着水までしか見ることができませんが、着水したあとに精魂込めて作った機体を引き上げるときの表情を見ることができて。みなさんの気持ちを、自分が演技で表現しなければいけないと、身が引き締まりました」と振り返った。
イベントでは実際のTBTの活動や、映画のメイキング映像を披露しトークを展開。密閉された機体の中で自転車を全力でこぎ、撮影後に涙を流した映像が映し出されると、「本当にサウナ状態で。気力と体力の戦いだったので、感極まって涙が出ちゃいました」と明かし、「殴り合った後の分かり合った男の友情みたいな感じ。祥太朗も泣いてたよね」とお茶目な笑顔をみせる。
ゆきなと坂場が自転車で走るシーンでは、撮影時もかなりのスピードで走っており、臨場感いっぱい。間宮のスピードに負けぬよう頑張ったという土屋が「ゆきなとしても、土屋太鳳としても本気で漕いでいました」と胸を張ると、TBTの重松さんが「さすがにあんなに後輩を置いていくことはないですね」と笑い会場を沸かせると、間宮も苦笑い。
ここで、TBTが2008年の「鳥人間コンテスト」で達成した3044mという記録に、高杉、間宮、土屋とバトンをつなぎ、3人でエアロバイクを使って挑戦することに。「俺は訓練してないから戦力外だよ(笑)」と言う高杉だったが、意外とハイペースで好調なスタート。しかし、続く間宮と土屋の椅子の高さが合わず、ペースダウン・・・。結果は2800mと惜しくも記録には届かなかったが、会場のファンから温かい拍手が送られ、土屋は「真宙くんとは一緒に漕ぐシーンがなかったので、みんなでできたのが嬉しかった」と笑顔。
土屋は今年の「鳥人間コンテスト」(8月23日、日本テレビ系にて19:00放送)にも応援にかけつけ、「みなさんの情熱、団結力に鳥肌が立って涙腺が崩壊してしまいました。TBTのみなさんとご一緒できて幸せでした。感謝と尊敬をお伝えしたいです」と素直な気持ちを伝え、最後に「映画もフライトと同じで、今はまだプラットフォームの段階。ここから助走をして全力で走って、みなさんからパワーをいただいて一緒に飛んでいきたいです!」と力を込めてアピールし、イベントを締めくくった。
『トリガール!』
【ストーリー】
流されて流されて、なんとなく生きてきた、鳥山ゆきな。一浪して入った理系大学では入学早々、理系のノリにカルチャーショック! そんな時、一目惚れした高橋圭先輩に「いいカラダしてるね♡」と殺し文句で誘われるまま、フラフラとサークルに入部。そのサークルこそ、毎年、二人乗り人力飛行機で“鳥人間コンテスト”を目指す人力飛行サークル〈TBT〉だった!憧れの圭先輩と二人っきりで大空にはばたくはずが…ヤンキーかぶれのくせに、メンタル最弱の坂場先輩とコンビを組むことに。こうしてゆきなの、恋よりもドキドキする最高の夏が始まる――!
■出演:土屋太鳳、間宮祥太朗、高杉真宙、池田エライザ、ナダル、矢本悠馬ほか
■監督:英勉(『ハンサム★スーツ』『高校デビュー』『ヒロイン失格』ほか)
■原作:中村航(「100回泣くこと」「デビクロくんの恋と魔法」ほか)
■配給・宣伝:ショウゲート
■制作プロダクション:ダブ
■公式HP:http://torigirl-movie.com
(C)2017「トリガール!」製作委員会
9月1日(金)TOHOシネマズ 新宿、他 全国ロードショー!