吉田秋生の人気コミックを、『そして父になる』の是枝裕和監督が実写映画化した『海街diary』が6月13日に公開初日を迎え、4姉妹を演じた綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずと、是枝監督がTOHOシネマズ日劇2にて舞台挨拶を行った。
第68回カンヌ国際映画祭で、コンペティション部門に正式出品された本作は、15年前に家を出て行った父親の死をきっかけに、鎌倉で暮らす3姉妹の家に異母兄弟の妹が引きられ、それぞれの想いを持ちながら本当の家族になっていく様を描く。
初日を祝うにふさわしく4姉妹はそれぞれ白のドレスで登場し爽やかな笑顔を会場に届けた。
監督から「姉、母、女、娘という4つの顔を撮りたい」と言われたという綾瀬は、中でも「お姉ちゃんとして厳しくみんなを律する存在」が一番好きだったと話す。MCから「日頃もそんな感じ?」と問われると、「もちろんです!」と即答し、さっそく会場の笑いを誘った。
長澤は、「日々の撮影の中で台詞も変わったり、新しいシーンが加えられたりしました」と振り返り、「待ち時間にスタッフにマニュキュアを塗ってあげていたら、監督が“いいね”と言って、すずの足にペディキュアを塗るシーンとして採用したんです」とエピソードを披露。
一番印象的なシーンを聞かれた夏帆は、「シーンが変わっても空気感が途切れないので、全部印象的でした。ひとつだけ挙げることはできないですね」としみじみ。広瀬は、「大竹しのぶさんと樹木希林さんが初めて会うシーンが印象的でした」と伝え、「オーラが凄くて、自然にお姉ちゃんたちの後ろに隠れちゃいました(笑)」とコメント。16歳の少女にはその存在感は大きく、圧倒されたようだ。
また、映画公開の6月は、長澤まさみが6月3日、夏帆が6月30日、広瀬すずが6月19日、是枝監督が6月6日と、綾瀬以外の登壇者の誕生月。それを受け、綾瀬が4人に手作りのバースデーケーキをサプライズプレゼント!
ネタばらしを綾瀬の口から明かす予定だったが、MCから振られてもキョトン・・・。天然ぶりを発揮した(?)綾瀬だったが、なんとか仕切り直し、劇中で夏帆演じる三女・千佳と仲良しのスポーツ店店長役を演じたレキシの池田貴史がケーキを運び入れた。
“海辺の朝日”と題したケーキを前に「昨日スポンジの生地を焼いて、今朝クリームを塗って仕上げました。朝早起きしたんですよ。スポンジの中にはイチゴがいっぱい」と自信満々。「本当に作ったの?凄い!」「すごく美味しそう」と感激する登壇者たち。一同がケーキを口に運び「美味しい」と満面の笑顔を見せる中、「自分で作ったケーキの味は?」と聞かれた綾瀬は、「ついさっき歯磨きして、歯磨き粉と混ざっちゃった感じ・・・」とコメント。ここでも会場を沸かせ、終始笑いに包まれた舞台挨拶となった。
しかし最後は、綾瀬が「当たり前の日常の中で、『生きるってこういうことなんだな』と改めて実感する作品です。もがきながらも一生懸命生きている。疲れたときには、ぜひそんな海街の人たちに会いに来てください」と、長女らしくしっかり作品をアピールし、イベントを締めくくった。
『海街diary』
<STORY>
鎌倉で暮らす三姉妹、幸、佳乃、千佳の元に、15年前家を出ていった父の訃報が届いた。長い間会ってもいなかった父の葬儀のため山形に向かった三人はそこで異母妹すずと初めて会う。身寄りのなくなった彼女が、葬儀の場でどうしようもない大人たちの中で毅然とふるまう姿に、長女・幸は別れ際とっさに口にする。「すずちゃん・・・鎌倉にこない?いっしょに暮らさない?4人で」。そうして鎌倉での4姉妹の生活が始まる―。
原作:吉田秋生(小学館「月刊フラワーズ」連載) 監督・脚本:是枝裕和『そして父になる』
出演:綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず 大竹しのぶ 堤真一 加瀬亮 風吹ジュン リリー•フランキー 前田旺志郎 鈴木亮平 池田貴史 坂口健太郎
配給:東宝 ギャガ
(c)2015吉田秋生・小学館/「海街diary」製作委員会
公式サイト:http://umimachi.gaga.ne.jp/
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