映画『不死身ラヴァーズ』の公開記念舞台挨拶が、5月8日、東京・テアトル新宿にて行われ、主演の見上愛をはじめ、共演の佐藤寛太、青木柚と松居大悟監督、今作の劇伴を担当したスカート・澤部渡が舞台挨拶に登壇した。
高木ユーナ著の漫画「不死身ラヴァーズ」を原作に、映画『ちょっと思い出しただけ』の松居大吾監督が映画化。松居監督が映像化を諦めることができず10年以上に渡り温め続けてきた本作は、“好き”を全肯定する無防備なラブストーリー。
主人公・長谷部りのを本作が初の映画単独主演となる見上愛、りのの運命の相手・甲野じゅんを佐藤寛太、りのの親友を青木柚が演じる他、前田敦子、神野美鈴らが脇を固める。
昨日公開を迎え、多くの反響を受けているという見上は「私のヘアメイクさんが昨日観に行ってくださったんですが、帰りにルンルンで帰っている方がいたらしくて・・・凄く嬉しい話だなと思いました」と、笑顔を見せる。
佐藤と監督は、初日にこの会場に現れ、直に観客の反応を体感したとのこと。佐藤は「観終わった方って、こういう顔をしているんだなと思った」と感慨深げ。作品がどのように届いているか気になってしょうがないという監督は「もうどうしていいかわからなくなっちゃって、ソワソワして、エゴサしてます(笑)」と吐露。「特殊というか、けっこう独特な強い映画だから、お客さんの解釈もけっこう強くて。でも、そうやって映画が育ってくれていて嬉しい」と満足気。
佐藤は何度も変わる甲野じゅんを演じたが、「演じるたびに感情が変わって、そのバランスを保つのが大変でした。でも、それがスクリーンに映っていると思います」と、演じるごとに感情が変わる状況に苦労もあったという。そんな佐藤を近くで見ていた見上が「動物みたいに警戒しているときもありましたね」と振り返ると、監督も「いくら台本があっても、そこは二人のお芝居でしか共有できないから、凄く面白しろかった」と述懐する。
りのとじゅんの二人を知るのが、青木演じる田中。「ちょっとミステリー要素が作品の中にあるなと思って。それを僕が意味深に見る・・・というシーンのときに、『なんかちょっと目が死にがち』って言われてしまって。まるで全てを知っている感じに見えるのが怖かったんですが、松居さんが上手く調整してくれてよかったです」と明かした青木だった。
りのと田中の関係は、実際の見上と青木そのもの。見上が「共演5回してますから、もう腐れ縁です」と笑う、青木が「(劇中の関係値と)まったく同じです。僕がいつも相談に乗ってあげて。『悩んでるの?』って(笑)」と見上をからかうと、見上は「そんなことない!アドバイスなんてされたこともないです(笑)」と全否定し、笑い飛ばしていた。
イベントでは澤部が主題歌「君はきっとずっと知らない」を生歌唱し、会場を感動の渦に。澤部は「最初に、劇半がそのまま主題歌でもいいと考えたのですが、監督とも話してバラードはちょっと違うかと思って。ちょっとビートの効いた曲になりました」とコメント。
観客とともに澤部の生歌を聴いた監督は「この時代に、この国にいてよかった」、佐藤は「今日、映画館にいてよかったと思います」、見上は「撮影(の現場に)いらっしゃらないはずなのに、そのときの気持ちを思いだされる曲。キャラクターたちの感情のすべてを知っているんじゃないかと恐ろしくなりました。泣きそうになりました」と感動を隠せない。
さらに今作が単独初主演作となる見上愛へ、松居監督からサプライズで手紙も! 「10年以上眠っていたこの作品は、見上さんがオーディションに来てくれたときから動きだしたんだと思います。見上さんがいなかったら、きっとこの作品は作れてないし、この場所にたっていないし、いまこのお客さんたちとも会えなかったと思います・・・」と監督が手紙を読み上げると、見上は「ありがとうございます」と、大粒の涙をこぼし感激していた。
映画『不死身ラヴァーズ』
<STORY>
「消えたっていいよ、私が消さないから」
長谷部りのが“運命の相手”と信じて追いかけるのは、両想いになった瞬間、この世界から忽然と消えてしてしまう甲野じゅん。二人は人生の中で何度も出逢い、その度にりのは「好き」と伝え、両想いになり、じゅんが《消える》という出来事を繰り返していく。それでも諦めないりののどこまでも真っすぐな「好き」が起こす奇跡の結末とは――。
見上愛 / 佐藤寛太
落合モトキ 大関れいか 平井珠生 米良まさひろ 本折最強さとし 岩本晟夢 アダム
青木柚 前田敦子 神野三鈴
監督:松居大悟
原作:高木ユーナ『不死身ラヴァーズ』(講談社「別冊少年マガジン」所載)
脚本:大野敏哉 松居大悟
音楽:澤部 渡(スカート)
主題歌:「君はきっとずっと知らない」スカート(PONYCANYON / IRORI Records)
製作幹事:メ~テレ ポニーキャニオン
配給:ポニーキャニオン
製作プロダクション:ダブ
©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 ©️高木ユーナ/講談社
2024|日本|カラー|103分|5.1ch|ヨーロピアンビスタ|映倫区分:G
公式サイト:https://undead-lovers.com
公式X、Instagram:@undeadlovers_m #不死身ラヴァーズ
5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー!