北村匠海、役作りの減量で声がカスカスに！ 森山未來から「とんかつ食べなきゃいけないのにね！」とツッコミも！映画『アンダードッグ』公開記念舞台挨拶

映画『アンダードック』の公開記念舞台挨拶が、11月28日、東京・渋谷のシネクイントにて行われ、森山未來、北村匠海、勝地涼と、武正晴監督が登壇した。

『百円の恋』の監督・武正晴と脚本・足立紳がタッグを組んだ本作は、過去のささやかな栄光が忘れられず〝かませ犬(=アンダードッグ)〟になり果てた今も、ボクシングにしがみつく事しかできない主人公を中心に、人生から見放された三人の男たちの感動のドラマ。森未來がどん底を這いずる“夢見る”燃えカス・晃、北村が過去に秘密を抱える“夢あふれる”若き天才ボクサー・大村龍太、夢も笑いも半人前な“夢さがす”芸人ボクサー・宮木瞬を勝地が演じる。

本作の出演の決め手について、森山は「『百円の恋』と武さんのチームが再集計してボクシング映画を作ると聞いてハードルが上がっているのは理解しながらも、あの世界に飛び込めるのはとても魅力的だった」と語る。

北村も「20代前半の俳優だったら、この挑戦を突き付けられたら、誰でもリングに上がると思う。キャスト、スタッフの皆さんにも揉まれながら、自分はどうなるんだろうという気持ちでゾクゾクしていました。（撮影は）大変でしたが、なんともいえない、味わったことのない世界があった」と本作との出会いと出演できたことを喜んだ。

一方の勝地は「僕は監督と、森山さんと北村くんが出るということだけで出演を決めました。内容は後から知って･･･」と明かし、芸人としてネタを披露することにもなったが、「台本のト書きには『ネタをやる』『面白くない』としか書いてないんです。でも、そのネタが面白かったので大変でした(笑)」と森山と顔を合わせて笑った。

本作の役作りでは、ボクサーとしての体作りは必須。森山は「ちょっとボクシングをかじっただけではごまかせないと思って、本格的に指導を受けました」とし、「自分のダンスパフォーマンスで台湾に行ったときもトレーナーの方に来ていただいて、控室でスパークリングをしていましたね」と言うほどの熱の入りよう。

体重を10kg減量した北村は「食事制限をして、サウナスーツを着てずっとシャドーボクシングをしていました」と話し、「でも野菜ばかり食べていたので、他の仕事に支障が出ていて、歌を歌うには豚肉とか食べたほうがいいんですけどね」とこぼすと、森山が「とんかつ食べなきゃいけないときに、ブロッコリー―だけだったりして？」と北村主演作『とんかつDJアゲ太郎』を引きあいに出し、ツッコミを入れる場面も。そんな苦労の末、最高のシーンが獲れたと満足気。「最後の二日間みっちりと撮りました」と微笑み、続けて「その後に森山さんと食べたカキフライの味が忘れられません」と述べると、森山が「あの店無くなっちゃったんだよ」とポツリ。「え？」と驚き、肩を落としていたが「そうだとしたら、より忘れられないな」と感慨深げに話していた。

ここで、映画の内容にちなみ、「これならチャンピオンと胸を張れる趣味や特技は？」と聞かれると、森山は「キリンジというバンドのファンなんですが、キリンジへの愛は負けないと思う」と答える。北村は「手の大きさ」と回答し、「ギターを弾くときも楽なんですよ」と大きな手を広げてニッコリ。勝地は「森山未來への愛は誰にも負けない！」と息巻くる。「16歳から見てるんですけど、ずっとカッコいい。どこまでも遠くに行く存在。この映画に出て、森山くんから『勝地、良かったよ』と言われたことが一番嬉しかった！」と笑顔を弾けさせた。

最後に森山は「どこかで地べたを這いずり回る生き方をしなければならなかった三人。それでももう一度立ち上がりたい、もう一度何かに立ち向かわなければならない。この映画は今の時世にリンクしているところがあると思う。少しでも立ちあがるきっかけになる作品になったら嬉しいです」とメッセージを伝え、舞台挨拶を締めくくった。

映画『アンダードッグ』
一度は手にしかけたチャンピオンへの道……そこからはずれた今も〝咬ませ犬〟としてリングに上がり、ボクシングにしがみつく日々をおくる崖っぷちボクサー・末永晃(森山)。児童養護施設で育ち、過去にある秘密をもつが、ボクシングの才能が認められ、将来を期待される才能豊かな若きボクサー・大村龍太(北村)。大物俳優の二世タレントで、芸人としても鳴かず飛ばずの芸人ボクサー・宮木瞬(勝地)。リングの上で、人生から見放された三匹の負け犬たちが巡り合う——。
たった一度でもいい・・・人生の輝きを求めて戦う男たちの物語は、観る者の魂を揺さぶる。

出演：森山未來 北村匠海 / 勝地涼
監督：武正晴 「全裸監督」、『百円の恋』
原作・脚本：足立紳 『百円の恋』、『喜劇 愛妻物語』
音楽：海田庄吾 『百円の恋』、『喜劇 愛妻物語』
企画・プロデュース：東映ビデオ
制作プロダクション：スタジオブルー
配給：東映ビデオ
製作：ABEMA 東映ビデオ
公式 HP：https://underdog-movie.jp/
公式 Twitter：@Movie_UNDERDOG #アンダードッグ
ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会

『アンダードッグ』
【前編】【後編】11 月27 日(金)より
ホワイトシネクイント他にて公開中！