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高橋文哉インタビュー!映画『牛首村』初めてのホラー作品に満足感! 「これからも色々な役に挑戦していきたい!」

202201_『牛首村』高橋文哉さん/Astage-(16)

ホラー界の巨匠・清水崇監督が恐怖描写を徹底的に突き詰めて作り上げる「恐怖の村」シリーズ。九州を舞台にした『犬鳴村』、富士の『樹海村』に続き、待望の第3弾『牛首村』がついに公開し、只今大ヒット上映中だ。

本作は、富山県魚津市に実在する北陸最恐心霊スポット・坪野鉱泉を舞台に、都内在住の女子高生・奏音と、富山在住の女子高生・詩音の二人の姉妹が“牛首村”と呼ばれる場所の秘密と風習から不可解な出来事に巻き込まれていく様を描く。
聞いた者は必ず死んでしまうという都市伝説“牛の首”、かつて日本でもあった恐ろしい風習を織り込んだ傑作ホラーが誕生! 映画初主演&女優デビューを果たしたKōki,をはじめ、萩原利久、高橋文哉らフレッシュな顔ぶれが揃った本作。公開するやいなやSNSでも多くのコメントが寄せられ注目を集めている。

今回、AstageはKōki,演じる詩音の恋人で、一途に彼女を守ろうとする将太役を熱演した高橋文哉さんに話を聞くことができた。これまでホラー作品に触れることがなかったという彼が感じたこととは? 役者としての展望と合わせて語ってもらった。

202201_『牛首村』高橋文哉さん/Astage-(13)

― もともとホラー映画は苦手だったそうですが、今回の出演オファーを受けていかがでしたか?

このお仕事をさせていただかなかったらホラー映画と向き合うことがなかったと思うので、とてもありがたい経験をさせていただいたと思っています。台本は「ヒャッ!」とか「ワーッ!」とか言いながら読んでいましたが・・・ (笑)。僕は暗いところやお化けが苦手なんですが、撮影現場ではホラー映画だから怖いということは特にありませんでした。現場の雰囲気がとても明るかったので助かりました。

― 『牛首村』の撮影を終えて、これから他のホラー作品も観ることができそうですか?

観たいと思うようになりました。『牛首村』を観て、これまで感じたことのない感覚、他の作品とは違う満足感があったので、“ホラー作品”という一つのジャンルにまとめられがちですが、一つひとつの作品にそれぞれのしっかりとした軸があって、色んな色があるんだと感じました。これからも様々な作品を観ていきたいです。家族も(ホラーが)苦手なので、一緒に観たいです。

― 将太という役をどのように捉えて演じられましたか? 演じる上で心がけていたことは?

将太を演じる上で一番大切にしていたのは詩音への想いです。詩音のすべてが将太の原動力だと思ったので、その感情のグラデーションを意識しながら演じました。

202201_『牛首村』高橋文哉さん/Astage-(14)

― 清水監督から特に演出を受けたことはありましたか?

清水監督が凄く演者と向き合ってくださるので、一緒に作っていく感覚でした。将太像も監督とたくさん話をしてイメージを固めていきました。

― Kōki,さんと萩原さんの3人で駅のホームで話をするシーンがとても印象的です。

台本を読んだ段階で、将太としてとても重要なシーンだと思っていたので、前日から緊張していました。将太がこれまで行動してきた思いを、奏音と蓮に、そして映画を観てくださっている皆さんにも伝える大事な場面だと。将太の覚悟と詩音を想う強い気持ちを爆発させたところだったと思います。

撮影は順撮りではなかったので、そこに気持ちを持っていくのは大変でしたが、監督が丁寧に説明してくださったので凄く助かりました。「ここは、こうなって、こうなって、こうなるからそうなるんだよね」というように詳しく。とてもイメージしやすいし、だからと言って「こういう芝居をしてくれ!」ということはなく、とてもやりやすかったです。

― 状況は細かく教えてくれるけれど、どう演じるかは役者に任せるという感じですか?

その通りです。

202201_『牛首村』高橋文哉さん/Astage-(62)

― 演じられた将太とご自身が似ていると思う部分や共感するところはありましたか?

(しばらく考えて・・・)たぶんないです。自分が高校生の時に、将太と同じ境遇に置かれたとして、将太のように行動して人と戦い、人を信じることができるのか・・・、そこまでの勇気も覚悟も僕にはないと思いますし、あんなに冷静に物事を見ることはできないかと。将太を演じながら尊敬するところがたくさんありました。

― Kōki,さんと初共演されていかがでしたか?

Kōki,ちゃんは本当に凄いなと思いました。ご本人は、色々なプレッシャーや期待もあって緊張されていたと思いますが、それを全く感じさせることなく現場ではしっかり主演として撮影に臨まれていました。しっかりとした姿を見せていたと思えば、撮影の合間に話をしてるときはとても笑顔が素敵で、魅力あふれる方でした。
奏音と詩音が初めて顔をあわせて自己紹介するときの表情がとても良くて、双子ってこんな感じにずっと会っていなくても通じるものがあるんだなと思わせてくれるんです。それはKōki,ちゃんの演技が素晴らしかったからなんだと思います。

― Kōki,さんとはどんなお話しをされていたのですか?

“体にいい物”の話をしてました。(Kōki,さんが)朝ごはんに何を食べているのか気になりませんか?(笑)。『朝起きて何してから家を出るの?』とか、本当に他愛もないことを話していました。

202201_『牛首村』高橋文哉さん/Astage-(33)

― 清水監督は演者と向き合ってお話しをしてくださる一方で、急にボケを入れてくるそうですね。例えば高橋さんは、よく「変身をしてくれ」と言われたとか? 萩原さんは対応しきれなかったと仰っていましたが、高橋さんはどう対応されていたのですか?

僕も上手く対応できませんでした(笑)。利久くんができていないぐらいですから。僕らは監督に翻弄されながら楽しんでやってました(笑)。真面目に話していると思っていたら、気づいたらボケているので、全然気づかないんですよ。変な間ができたりすることはありましたね(笑)。ボケたと思ったら、シーンや役について凄く真剣に話してくださいますし、つかめなくて(笑)。でもそんな監督がかっこ良かったです。

― とてもいい現場だったようですね。ところで、完成作品をご覧になって、高橋さんが感じた本作の魅力とは?

これまでホラー作品を観る機会がなかったので、僕の中で勝手にホラー作品のイメージを抱いていたのですが、この作品はストーリーがしっかりしていて、そこにホラー要素が入ってきている感じ。とにかく物語が面白いので、のめり込んでしまうんです。そこに驚きが切り込んでくるのでそのときのインパクトがより強いんです。決してわざとらしくない。映画を観たあとに怖くて眠れないというのではなく、いい話だったなと思える満足感と安心感がありました。色んな種類のホラーがあると思うので、違うタイプの作品も観てみたくなりました。

― 見どころ満載の本作ですが、高橋さんが特に印象に残ってるシーンがあったら教えていただけますか。

先ほどもお話しました駅のホームのシーンもそうですが、将太が登場する海に入るシーンも印象的でした。将太が蓮と奏音と出会うシーンでもあるし、自分が初めて登場するところなので、本読み(台本の読み合わせ)の段階からイメージを膨らませていました。
その時に利久くんとたくさんディスカッションすることができて助かりました。本番は1回しかできなかったので緊張感しましたが、細かく話し合いをしつつお互いを信頼して撮影をすることができたので特に思い出に残っています。

202201_『牛首村』高橋文哉さん/Astage-(38)

― それでは、高橋さんが理想にされている俳優像があれば教えてください。

具体的に理想の方がいるわけではないのですが、最近は少しずつ周りの方の事も考えるようにはなってきましたが、お芝居をしているとどうしても自分のことで精一杯になってしまって。自分自身を俯瞰的にとらえる力を磨いて芝居ができるようになりたいと思っています。

― 次に挑戦してみたい役はありますか?

これまでも様々な役を経験してきましたが、その都度役の面白さを感じています。なので、出会ってみないとその役の魅力はわからないと思いますし、実際に演じてみて感じることも多いのではないかと考えています。これからも色々な役に挑戦してたくさんのエキスを自分の中に取り入れていきたいですね。

― 最後に、これからご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。

僕が初めて『牛首村』を観たときに感じた、ホッとする気持ちは物語の軸がしっかりあるからだと思います。人々の絆やそれぞれの人物像や思いが描かれているので、ホラー作品をあまり観たことがない方にも、もちろんホラー好きの方にも楽しんで観ていただける作品です。ぜひ劇場に足を運んでいただければ嬉しいです。

【高橋文哉(Fumiya Takahashi)】
2001年3月12日生まれ、埼玉県出身。2019年に令和初の仮面ライダー「仮面ライダーゼロワン」の主演に抜擢され、以降多数の話題作に出演。2021年にはドラマ「夢中さ、きみに。」(MBS)、「着飾る恋には理由があって」(TBS)、「うきわ-友達以上不倫未満-」(Paravi)、「僕らが殺した、最愛のキミ」(TELASA)、「最愛」(TBS)などに出演し注目を集める。映画『DIVOC-12「死霊軍団 怒りのDIY」』『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル』など。現在、ドラマ「ドクターホワイト」(カンテレ・フジテレビ)に研修医・佐久間新平役で出演中。

撮影:ナカムラヨシノーブ

本ポスタービジュアル

映画『牛首村』
Kōki,
萩原利久 高橋文哉
芋生悠 大谷凜香 莉子
松尾諭 堀内敬子 田中直樹 麿赤兒

監督:清水崇
脚本:保坂大輔 清水崇
音楽:村松崇継
制作プロダクション:ブースタープロジェクト
配給:東映
2022年/115分/カラー/ビスタ/5.1ch
Ⓒ2022「牛首村」製作委員会
公式サイト:https://www.ushikubi-movie.jp/

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202201_『牛首村』高橋文哉さん/Astage-(69)