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柄本佑 、黒木華に汗だくで翻弄され「自然と不安な気持ちになり身を任せていました」映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』公開記念舞台挨拶

タイトル

TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2018 準グランプリ受賞作品

何を考えているかわからない黒木華に
汗だくで翻弄される柄本佑
「自然と不安な気持ちになり身を任せていました」

0911『先生、私の隣に座っていただけませんか?』公開記念舞台挨拶オフィシャル_(1)

黒木華・柄本佑がダブル主演を務める映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』が9月10日(金)より全国公開した。
本作は、『嘘を愛する女』(18)や『哀愁しんでれら』(21)などクオリティの高い作品を輩出してきたオリジナル作品の企画コンテスト「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2018」の準グランプリ作品を映画化。本作で、漫画家の佐和子役を演じるのは、第44回日本アカデミー賞にて3度目の最優秀助演女優賞を受賞し、唯一無二の輝きを放つ女優・黒木華。佐和子の夫で、同じく漫画家の俊夫役には、『心の傷を癒すということ』(21)、『痛くない死に方』(21)と主演映画の公開が続き、TBSドラマ「天国と地獄」で話題をさらった俳優・柄本佑。佐和子が通う自動車教習所の先生役には、主演映画『猿楽町で会いましょう』(21)、『サマーフィルムにのって』(21)など出演作が続く金子大地、佐和子の担当編集者・千佳役に、ドラマ「あなたの番です」(19)等で多彩な演技が注目を浴びている奈緒、さらに佐和子の母親役に風吹ジュン。映画、ドラマ、舞台と幅広い分野で活躍する実力派俳優陣が集結した。脚本・監督は、シンガーソングライター優里の大ヒットソング『ドライフラワー』と『かくれんぼ』の世界をドラマ化、Huluで独占配信中「ドライフラワー -七月の部屋-」の監督を務め、ドラマ・映画と活躍の場を広げている新進気鋭の映画作家・堀江貴大が務めている。

黒木華・柄本佑がダブル主演を務める、映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』のがついに公開を迎え、11日に公開記念舞台挨拶が新宿ピカデリーで行われ、主演の黒木華、柄本佑、共演の金子大地、奈緒、風吹ジュン、そして堀江貴大監督が揃って登壇した。

0911『先生、私の隣に座っていただけませんか?』公開記念舞台挨拶オフィシャル_(2)

不倫した夫と漫画家の妻の姿をコミカルに描いた本作だが、堀江監督は「脚本を書くとき、まさに二転三転という言葉通り、先読みのできない展開の物語にしたいなと思いました。佐和子(黒木)の描いている漫画が本当なのかウソなのか? 夫の俊夫(柄本)が翻弄されていき、お客さんにも心地よい混乱を生み出せるような物語にしようと思いました」と語る。

黒木は、柄本と結婚5年目の夫婦を演じたが「違和感なく(柄本の)そばにいることができたと思います。『いるな』と思いながら、互いを変に意識せずにいられた」と語り、柄本も「僕も同じ印象で、すんなり夫婦の感じを出せたなと思います。役柄の話とかはほとんどせず、漫画の話とか世間話をする方がお芝居につながっていたのかも」と自然体のままで夫婦でいられたと振り返る。

0911『先生、私の隣に座っていただけませんか?』公開記念舞台挨拶オフィシャル_(3)

柄本が演じる俊夫は、佐和子の担当編集の千佳(奈緒)と不倫をしており、観客に嫌われそうな役どころなのだが、どこか不思議な憎めなさを醸し出している。柄本は「とにかく、俊夫が100%よくないんです。こんな事態を起こしてるから(苦笑)。でも、監督と最初に話をして、ただの悪人じゃなく、観終わった方が『しょうがねぇヤツだな…』と人間的な方向に落とし込めたらと思っていました」と語る。それに対し堀江監督は「俊夫が悪いんですけど、断罪はしたくない。こんな愛すべきキャラになったのは、柄本さんが演じてくださったおかげ」と柄本を称えたが、柄本は「黒木さんのシルエットというか…ホントに何考えてるのかわかんないんです。なので、身を任せて黒木さんを見てれば、こちらが自然と不安になるし、汗がにじむんですね(笑)。引っ張っていただいたのは、黒木さんによる部分が大きいかなと思います」と感謝の気持ちを口にしていた。

一方で、黒木は奈緒が演じる編集者・千佳のパーソナリティに言及。「あっけらかんとしてて『これは、俊夫さんが(千佳の元に)行ってしまうだろうなと思わせる説得力があった」と語り、柄本も「撮影現場でも『結局、一番楽しんでるのは千佳じゃないか?』という話になった」と黒木の指摘に同意し「こんなに健康的に不倫する人いるんだ? 爽やかな不倫だなと思いました(笑)」と感嘆する。

その千佳を演じた奈緒は当初、不倫相手の女性役と聞いて「どういう女の子なのかな?」と思ったそうだが「こんな不倫相手は見たことない! というくらい、違うベクトルで突っ走ってる子でした」と笑う。「(演じていて)すごく楽しかったですけど、楽しめたのは黒木さんと柄本さんに受け止めてもらえて自由にやれたからです。黒木さんとの対面シーンは、本当に佐和子先生が何を考えてるかわかんなくて、俊夫さんは冷や汗かもしれないけど、千佳としては担当編集者として嬉しくなる、ワクワクする感じで、お芝居してて楽しかったです」と振り返った。

金子は自動車教習所の新谷を演じたが「本読みをして、監督に新谷のことを聞いたら『現実にいるかどうかわからない青年をやってくれ」と言われまして…。佐和子が漫画を描いているので『漫画から飛び出したような?』と聞いたら『いや、そうじゃない』と言われ、どういうことなんだろ…? と(苦笑)。でも、ギリギリまで監督が寄り添ってくださって演じられたかなと思います」と充実した表情を見せた。

佐和子の母を演じた風吹は、撮影を振り返り「現場がなごやかで、合宿のようでした。柄本さんの人柄も大きかったと思うけど、畳のところにいると和やかでおうちにいるみたいでした。懐かしいです」と笑顔で振り返った。

コミカルな展開ながらもゾクッとするような物語にちなんで、キャスト陣に「ゾクゾクっとした体験」を尋ねると、様々な“ゾクゾク”エピソードが…。黒木は「子どもの頃、車の後部座席に座っていたら大きいおじいさんの顔が火の玉と一緒に浮かんでいて…」というガチな心霊体験を告白し、これには共演陣も騒然!

柄本は「仕事柄、地方に行くことが多々あって、ホテルに泊まるんですけど、『額縁の後ろは見ない方がいい』とかよく言うじゃないですか? そのときは、魔が差してしまって、額縁の後ろを見てみたら紙が挟まっていて、開けたら『何で見たの?』と書いてあったんです。全部開いてみたら、修学旅行の高校生のイタズラだったんですけど、1時間くらいバクバクしてました」と苦笑交じりに自らの体験を明かした。

金子は「1~2週間ほど、地方に撮影に行って帰ったとき、クーラーがつけっぱなしで…。めっちゃヒヤッとしました、いろんな意味で(笑)」と語り、会場は笑いに包まれる。風吹は最近、入った飲食店で隣のテーブルの客が「食事が終わってもずっとマスクせずにトークをしてて…(苦笑)」とこのご時勢ならではのリアルな“ゾクゾク”体験を明かす。奈緒は、地元・福岡にあるお気に入りの店に関するエピソードを告白。「小さい頃から通っている、地元の大切なお店なんですけど、その店の話をしている時に風吹さんから連絡をいただいて、ちょうど風吹さんがその店にいらしたんです。風吹さん、すごい! とゾクッとして嬉しくなりました」と嬉しい“ゾクッ”を明かしてくれた。

舞台挨拶の最後に柄本は、本作が昨年の緊急事態宣言明けの最初の仕事だったことを明かし「キャスト、スタッフ一丸となって作りました」と力強く語り、黒木も「不安定な状態の中で撮ったこの作品をみなさんに観ていただけるようになったのは感慨深いです。まだまだ不安な中、こうして観ていただけること、本当にありがたく思います。いろんな捉え方ができる作品なので、何度でも見ていただければと思います」と呼びかけ、温かい拍手の中、舞台挨拶は幕を閉じた。

ポスタービジュアル

【ストーリー】
結婚5年目の夏。夫が不倫をした。それはよくある夫婦の出来事、のはずだった・・・
漫画家・佐和子の新作漫画のテーマは・・・「不倫」
そこには、自分たちとよく似た夫婦の姿が描かれ、佐和子の担当編集者・千佳と不倫をしていた俊夫は、「もしかしたらバレたかもしれない!」と精神的に追い詰められていく。さらに物語は、佐和子と自動車教習所の若い先生との淡い恋へ急展開。
この漫画は、完全な創作?ただの妄想?それとも俊夫の不貞に対する、佐和子流の復讐なのか!?恐怖と嫉妬に震える俊夫は、やがて現実と漫画の境界が曖昧になっていく・・・
爽快?嫉妬?絶句!?みる人の数だけ答えがある!夫婦の数だけ、【事件】がある!

出演:黒木華 柄本佑/金子大地 奈緒/風吹ジュン
脚本・監督:堀江貴大
劇中漫画:アラタアキ 鳥飼茜
主題歌:「プラスティック・ラブ」performed by eill
製作:「先生、私の隣に座っていただけませんか?」製作委員会
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2018 準グランプリ受賞作品
©2021『先生、私の隣に座っていただけませんか?』製作委員会
公式サイト:https://www.phantom-film.com/watatona/
公式Twitter・Instagram:@watatona_2021

9月10日(金)より新宿ピカデリー他全国公開