斎藤工、映画『小さな世界はワンダーランド』初日舞台挨拶に登壇！「僕は犬に育てられた」

in CINEMA, Report(CINEMA) · 2015/05/11

ドラマチック・ドキュメンタリー、映画『小さな世界はワンダーランド』が、5月9日に初日公開を迎え、東京・TOHOシネマズ新宿にて、本作で日本語ナレーションを務める斎藤工が舞台挨拶に登壇。作品を見た直後の子供たちの質問に答える特別授業を開講した。

本作は、ネイチャードキュメンタリーのBBCアースと、『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』で知られるピクサー・スタジオがタッグを組んで生み出した新しいドキュメンタリー作品。神秘的な原生林に住む子シマリスと見渡す限り空っぽな砂漠に流れついたスコーピオンマウスが繰り広げる勇気と冒険の世界を、臨場感あふれる映像で届ける。

ずっと声の仕事は興味があったという斎藤は、「本当は声の仕事と映画だけでやっていきたいんですよ」と本音をチラリ。「ネイチャーものが好き。彼らの日常にハリウッド映画を見ているような凄いスケールを感じました。カッコいい雄叫びでした」と、興奮ぎみに語った。

自身初となるナレーションに挑戦したことについて、「上手い下手というのではなくて、自分がやる意味を生み出して、自分らしさを表現できたらいいなと思いました」と明かした。さらに、「この映画は、44分という今の時代にちょうどいい時間で料金も手頃。映画の未来がどうあるべきかを考えるカギを握っていると思います。ステキな作品とシステムなので、気軽に劇場に足を運んで欲しいですね」と持論を展開。

マーク・ブラウンロウ監督から「とても優しい声でステキ。プロフェッショナルな方」と絶賛のメッセージを受け取ると、「それは僕が書いた台本です。代わりにお寿司をおごりました」と照れ隠しにジョークを飛ばすも、会場の子供たちの顔を見て、「あ、冗談ですよ。ごめんなさい、大人は嘘をつくんです。公共の場で嘘をつきました」と謝り、苦笑い。

この日、「教えて、斎藤工先生！」と題し、子供たちの質問を受けることになった斎藤。「動物は好きですか？」と聞かれると、「すっごく好きです。子供のころは犬や猫に囲まれて育ちました。亀や虫も飼っていました」と答え、「姉から聞いたんですけど、0歳くらいの頃に僕がベランダに落ちそうになった時、飼っていた犬が僕の首元をパクっとくわえて寝床に戻したそうなんです」とエピソードを披露。「僕は犬に育てられました。『もののけ姫』も他人ごとではありません」と言って会場を沸かせた。

「一番好きな動物は何ですか？」の質問には、「昔は犬派だったんだけど、最近は気まぐれな猫にも興味があります。主導権をにぎらせないというか、そんな距離間がいいなと思って」と正直に丁寧に答える。次々と飛び交う質問に、「質問がかわいい」と目尻が下がりっぱなし。「普段はもっとひどい質問をされているからね」と笑い、子供たちとの交流を楽しんでいた。