綾野剛&舘ひろし初共演×『新聞記者』スタッフ再集結
変わりゆく3つの時代を描く壮大なクロニクル(年代記)
『ヤクザと家族 The Family 』
第43回日本アカデミー賞において、最優秀作品賞をはじめとする主要部門三冠受賞(最優秀男優賞、最優秀女優賞)に輝いた『新聞記者』の藤井道人監督とスターサンズのタッグが新たに描く新作『ヤクザと家族 The Family』が 2021 年に公開する。
1999年、2005年、2019年ー。
変わりゆく時代の中で生きた者たちを【家族・ファミリー】の視点で描くヒューマンストーリー
日本アカデミー賞三冠に輝く『新聞記者』のプロデューサー陣と、自身も優秀監督賞を受賞した藤井道人監督が挑む最新作のテーマは「ヤクザ」。「変わりゆく時代の中で排除されていく「ヤクザ」という存在を、抗争という目線からではなく、家族の目線から描い た作品です。」 と自身が脚本も担当した藤井監督は語る。
これは、ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたるヒューマンストーリー。自暴自棄になっていた少年期に地元の親分から手を差し伸べられたことで心の救いを得、父子の契りを結んだ男・山本。時が経ち、組の中で“男をあげて”行く山本にも愛する 自分の家族ができます。ところが、暴対法の施行によりヤクザの有り様は一変させられます。因縁の敵との戦いの中、ヤクザであることを貫くことは、一方でかけがえのないものを失うという状況を突きつけられていくー。
様々な問題をはらんだ「ヤクザ」というテーマを、1999 年、2005 年、2019 年、変わりゆく3つの時代の価値観で切り取ることで、男たちの生き様を描く本作。時間の流れの中で【家族・ファミリー】の存在が浮かび上がってくる壮大なクロニクル(年代記)でありつつ、俳優たちの熱演に心奪われる一級のスタイリッシュ・エンタテインメント作品となっている。
少年期に柴咲組組長の危機を救ったことからヤクザの世界へ足を踏み入れた男・山本賢治役に今回初のヤクザ役となる綾野剛。綾野演じる身寄りのない孤独な少年・山本に手を差し伸べ、“家族”という居場所を与えた柴咲組組長・柴咲博を、ヤクザ役は43年ぶりとなる舘ひろしが演じる。
新たな傑作誕生への期待高まる、心揺さぶられる特報映像が遂に解禁!
この度、本作の本編映像が初披露される特報を解禁いたします。藤井監督曰く、「新しいヤクザ映画」を目指し「家族の目線から描いた作品」ということで、これまでのヤクザ映画とは一線を画し、血生臭さを感じるものではないスタイリッシュな映像の中、【家族】というキーワードが突き刺さる予告 に仕上がっています。時代と共に揺れ動く一介のヤクザ・山本の機微を全 身全力で演じる綾野、ヤクザの組長の貫録を見せつけながらも、懐の深さ を魅せる柴咲を演じた舘。最後に二人が交わす抱擁と柴咲が流す涙の意味とは?
前半は、1999年代の綾野演じる山本と、舘演じる柴咲との出会いを断片的に見せ、後半は、2005 年代のヤクザとして男をあげていく山本の激動の人生が映し出される。綾野剛自身が「渾身の作品」と語ったことが思い出される、思わず心揺さぶられる映像に注目だ。そして今回初解禁と なる豪華キャストらも登場し、映画の世界観を彩る。また併せて、スタイリッシュな特報映像に呼応するかのような、ティザーポスタービジュアルも解禁された。
綾野剛、舘ひろし─柴咲組を取り巻く家族&敵対する豪華キャスト一挙解禁!
学費を払う為に山本のクラブで働き、後に山本の恋人となる工藤由香役に尾野真千子 。山本の兄貴分にして柴咲組の若頭・中村努役は、『新聞記者』に続き 藤井組への出演を果たした 北村有起哉 。 同じく柴咲組の組員で、少年期から 山本とつるんでいた悪友の一人で、共にヤクザの世界へ足を踏み入れる 細野竜太役 を 市原隼人。柴咲組のシノギを手伝い、特に山本を羨望の眼差しでみている 愛子の息子・木村翼役に磯村勇斗。その他柴咲組の組員の竹田誠役に、ベテラン俳優名バイプレーヤーで絶大なる安定感を誇る菅田俊と、豊島徹也役に康すおん。山本や細野と共に組に入る大原幸平役に二ノ宮隆太郎。 更には、昔から柴咲組と抗争を繰り返す侠葉会の組長で、時代と共に経済ヤクザとして台頭する加藤雅敏役には豊原功補。 侠葉会・加藤の下で若頭補佐として、何かにつけ山本につっかかる川山礼二役に 駿河太郎。組同士の抗争に目を光らせているようで、裏で侠葉会と癒着する 静岡県警組織犯罪対策本部の刑事・大迫和彦役には岩松了。そして柴咲組の元頭・木村の妻で、親を亡くした山本を 温かい目で見守る 木村愛子役を寺島しのぶが演じる。
工藤由香役 尾野真千子
1981年11月4日生まれ、奈良県出身。主演作『萌の朱雀』(97/河瀨直美監督)でデビュー。同作で第10回シンガポール国際映画祭主演女優賞を受賞。主な出演作品に連続テレビ小説「カーネーション」(11~12/NHK)、「十月十日の進化論」(15/6WOWOW)、映画では『殯の森』(07)、『クライマーズハイ』(08)、『そして父になる』(13)では、日本アカデミー賞・主演女優賞を受賞。近年の出演作は、『ミュージアム』(16)、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(17)、『クソ野郎と美しき世界』(18)、『台風家族』(19)など。
単なるヤクザ映画というわけではなく、色んな家族がある中で、こういった家族の描きかたをするんだなと撮影前から楽しみで、撮影中は心穏やかにいることが出来ました。年の近い若いチームだけれども、チームワークがすごく良くて、藤井監督の人柄なんだ ろうなと思いました。監督というリーダーと頼れるお兄さんになっていた綾野さんと本当に楽しい現場でした。ぜひ楽しみに待っていてください。
中村努役 北村有起哉
1974年4月29日生まれ、東京都出身。専門学校や俳優養成所で演技を学び、98 年に映画『カンゾー先生』と舞台「春のめざめ」でデビュー。その後、ジャンルを
問わない表現力と独特の存在感で注目を集める。近年の舞台では「風の又三郎」(19)、「願いがかなうぐつぐつカクテル」(20)、映画では『新聞記者』(19)、『乱反射』
(19)に出演、待機作に『浅田家』(20/10 月)、『生きちゃった』(20/10 月)、『本気のしるし 劇場版』(20/10 月)、『すばらしき世界』(21/2 月)がある。
このたび藤井監督にふたたびお招きいただきました。本当に素直に嬉しかったです。新聞記者の次はヤクザなんですね、役者冥利に つきます。これまでに星の数ほどの任侠映画がありましたが、このヤクザ映画はタイトル通り、家族のお話です。怒鳴りあったり暴力シーンもあります。しかし、もがいてあがいていく時代おくれの登場人物達に少しでも愛着を抱き、そして束の間任侠映画というジャンルを忘れていただければ、この映画の本質が浮き彫りになると信じてます。
細野竜太役 市原隼人
1987年2月6日生まれ、神奈川県出身。 2001 年、岩井俊二監督作品『リリイ・シュシュのすべて』で鮮烈な主演デビューを飾る。『偶然にも最悪な少年』(04)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。ドラマ「ROOKIES」(08/TBS)では高視聴率を獲得。主な出演作品として、ドラマ「WATER BOYS2」(04/CX)、「カラマーゾフの兄弟」(13/CX)、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(17/NHK)、映画『ぼくたちと駐在さんの700 日戦争』(08)、『無限の住人』(17)、『空母いぶき』(19)、『3 人の信長』(19)、『夏の夜空と秋の夕日と冬の朝と春の風』(19)、『喝風太郎!!』(19)、『劇場版 おいしい給食 The Final Battle』 などがある。待機作に『太陽は動かない』(21)がある。
役者として自分と向き合う中でこの作品に出会えてよかったです。映画ってこうあるべきなんだなと。今回の現場に自分が求めてい たものがありました。役者だけでは作れない環境と技術だけではなしえないものが、映像に必ず残っていると思います。自然と気負 うことなくあふれ出てくる現場は後にも先にもないと思いますし、濃い充実した日々が送れました。生涯輝き続ける色褪せることのない作品ですので、楽しみにしていてください。
木村翼役 磯村勇斗
1992年9月11日生まれ、静岡県出身。「仮面ライダーゴースト」(15/EX)に出演。連続テレビ小説「ひよっこ」(17/NHK)でヒロインの相手役を演じ注目を集める。
主な出演作に、ドラマでは、「今日から俺は!!」(18/NTV)、「SUITS」(18/CX)、「きのう何食べた?」(19/TX)、「サ道」(19/TX)、「TWO WEEKS」(19/CX)、「ケイジとケンジ 所轄と地検の 24 時」(20/EX)、映画では、『覆面ノイズ』(17)、『恋は雨上がりのように』(18)、『ういらぶ。』(18)、『春待つ僕ら』(18)、『今日から俺は!!劇場版』(20)などに出演。待機作に『東京リベンジャーズ』(20)、『きのう何食べた?』(21)がある。
出演が決まった時、嬉しさと同時に目の前に一枚の壁が立ちはだかった感覚でした。この壁を乗り越えなければならない。そんな燃 え上がる思いで挑みました。翼の役と向き合っていく中で、監督はシンクロする瞬間を大事にしていたと思います。役、相手、空気感と。だから毎シーン気が抜けない。でも気持ちのいい緊張感がありました。そして何より綾野剛さんが正面から向き合って下さったこ とで翼という人間が作れたと思います。映画の世界はこんなにも素敵な場所なんだと肌で感じました。俳優とは?お芝居とは?をも う一度考える機会を頂けた大切な作品です。
木村愛子役 寺島しのぶ
1972年12月28日生まれ、京都府出身。高校在学中に TV ドラマ「詩城の旅人」で女優デビュー。大学在学中に文芸座の研究生となり、93 年に西川信廣演出の「恋と仮面とカーニバル」で初舞台を踏む。文学座を退団した 96 年には「華岡青洲の妻」で文化庁芸術祭賞新人賞を受賞。映画では、荒戸源次郎監督の『赤目四十八瀧心中未遂』(03)と廣木隆一監督の『ヴァイブレータ』で国内外の映画賞の女優賞を数多く受賞し、若松孝二監督の『キャタピラー』(10)ではベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)を獲得した。その他の出演作に『愛の流刑地』(07)、『人間失格』(10)、『ヘルタースケルター』(12)などがある。待機作に、『さくら』(20/秋)がある。
3つの時代の中で変わりゆくオモニ食堂で撮影し、この場所にすごく愛着がわきました。時代ごとにセットや色も変わって、時を重ねる中で演じることができました。毎日監督と一緒に過ごして何とか監督の思っているように演じたいと思いました。難しいと感じながら演じていた日々でしたので、完成した映像でうまく表現されていたら嬉しいです。
竹田誠役 菅田俊
1955 年 2 月 17 日生まれ、山梨県出身。大学卒業後、俳優の道を志し、東映の門を叩く。その後、唐十郎率いる劇団状況劇場に入団、活動の中心を舞台へと移す。
劇団唐組の創立に参加した後、映画『あぶない刑事』(87)の屈強な傭兵・貌藤幸次郎役で映像の世界へカムバック。 以後、テレビ・映画・オリジナルビデオなどで、コワモテのヤクザや刑事からコミカルな役柄まで幅広く活躍。ハリウッド映画『キル・ビル vol.1』 (03)、『ラストサムライ』(03)、『BUNRAKU』(12) 、『CUT」』(11)など海外映画へ次々出演し国際派男優としても活躍。近年では、『64 ロクヨン』(16)、『沈黙 サイレンス』(17)、「アウトサイダー」(18/Netflix)に出演。待機作に、『モルエラニの霧の中』(21)、『ねばぎば 新世界』(21)がある。
豊島徹也役 康すおん
1959年7月24日生まれ、大阪府出身。舞台や実験即興などのパフォーマンスを経て、40歳の時に『金融腐蝕列島(呪縛)』(99)で映画デビュー。主な出演作は、テレビでは「ウロボロス~この愛こそ、正義。」(15/TBS)、「重版出来!」(16/TBS)、「60 誤判対策室」(18/WOWOW)などがある。映画では、『東京マリーゴールド』 (01)、『HAZAN』(04)、『もらとりあむタマ子』(13)、『私の男』(14)、『味園ユニバース』(15)、『十字架』(16)、『ひと夏のファンタジア』(16)、『ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS』(16)、『永い言い訳』(16)、『武曲 MUKOKU』(17)、『ハード・コア』(18)、『ソワレ』(2020 年8月 28 日公開)がある。
大原幸平役 二ノ宮隆太郎
1986年8月18日生まれ、神奈川県出身。2012 年、初の長編作品『魅力の人間』が第 34 回ぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞し、海外映画祭でも好評を博す。2017 年、監督、主演を務めた長編第二作『枝葉のこと』が第 70 回ロカルノ国際映画祭に日本映画から長編部門に選出される。2019 年には「お嬢ちゃん」の脚本、監督を務める。映画監督、脚本家、俳優として活動する。公開待機作に、『蒲田前奏曲』(20/9月)がある。
川山礼二役 駿河太郎
1978年6月5日生まれ、兵庫県出身。音楽活動を経て30歳を機に俳優へ転身し、映画『デトロイト・メタル・シティ』(08)に出演。NHK 連続テレビ小説「カーネーション」(11)でヒロインの夫役に抜てきされ注目を浴び、連続ドラマ「荒川アンダー ザ ブリッジ」(11/MBS)や「半沢直樹」(13/TBS)でも活躍する。画家・竹久夢二の生涯を描いた『夢二 愛のとばしり』(16)で映画初主演を務める。近年の出演作に、『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)、『サニー』(18)、『孤狼の血』(18)、『散り椿』(18)、『人魚の眠る家』(19)、『浅田家!』(20/10 月)などがある。
大迫和彦役 岩松了
1952年3月26日生まれ 長崎県出身。自由劇場、東京乾電池を経て、劇作家・演出家・俳優として幅広く活躍。東京乾電池在籍中に「蒲団と達磨」(89)で第 33
回岸田国士戯曲賞、「こわれゆく男」「鳩を飼う姉妹」(94)で第 28 回紀伊國屋演劇賞個人賞、「テレビ・デイズ」(98)で第 49 回読売文学賞を受賞するなど、演劇界の鬼才として名を馳せる。97 年には映画『東京日和』で第 21 回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。2018 年「薄い桃色のかたまり」で第 21 回鶴屋南北戯曲賞を受賞。2008 年映画『たみおのしあわせ』で監督・脚本を手掛ける。俳優としてもドラマ・映画・舞台で活躍。2013 年には『ペコロスの母に会いに行く』で主演を務める。今後の公開待機作に『シン・ウルトラマン』(21)がある。
加藤雅敏役 豊原功補
1965年9月25日生まれ、東京都出身。1982 年にデビュー以降、映画、TV ドラマ、舞台など数多くの作品で活躍。2003年、「センセイの鞄」でギャラクシー賞を、2007年『受験のシンデレラ』で第 5 回モナコ国際映画祭の最優秀主演男優賞を受賞。主な出演作に、『WiLd LIFe』(97)、『突入せよ!あさま山荘事件』(02)、『亡国のイージス』(05)、『南極料理人』(09)、『おかえり、はやぶさ』(12)、『新宿スワン』(15&17)がある。2017 年より舞台演出にも活動の幅を広げ、「芝居噺・名人長二」企画/脚本/演出/主演(17)、「またここか」演出(18)、「芝居噺二席目・後家安とその妹」脚本/演出(19)と発表を続ける。2019 年に映画制作会社「新世界」を設立し、初プロデュース作『ソワレ』が 2020年8月28日に公開される。
【ストーリー】
ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー。
1999年、父親を覚せい剤で失い、その日暮しの生活を送っている時に、柴咲組組長の危機を救った男・山本賢治(綾野剛)。自暴自棄になっていた自分に手を差し伸べてくれた柴崎博(舘ひろし)に心の救いを得て、二人は父子の契りを結ぶ。
2005年、短気な面もあるが一本気さのある山本は、ヤクザの世界で男をあげていく。激化する因縁の相手・侠葉会との争い、自分と同じような境遇で育った女性との出会い、大切な家族である仲間を失ってしまうなど、人生を大きく揺り動かす激動の瞬間に愚直なまでに向き合って生きる山本、そして彼は自分の【家族・ファミリー】を守るために、ある決断をするー。
2019年、14年もの年月を犠牲にした山本が出所後目の当たりにしたのは、暴対法の影響でかつての隆盛の影もなく、存続していくのもギリギリな状態に一変していた柴咲組の姿。時代の流れによる大きな変化に戸惑いながらも、愛する家族との生活を望み、新たな人生を歩もうとする山本に、状況を根底から揺るがす事件がー。
綾野剛
尾野真千子 北村有起哉 市原隼人 磯村勇斗 菅田俊 康すおん 二ノ宮龍太郎 駿河太郎
岩松了 豊原功補 / 寺島しのぶ 舘ひろし
監督・脚本:藤井道人
音楽:岩代太郎
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
プロデューサー:佐藤順子 角田道明 岡本圭三
配給:スターサンズ/KADOKAWA
製作:2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
公式サイト:https://yakuzatokazoku.com/
2021年全国公開