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青木玄徳&山田裕貴、観客の反応に確かな手応え!映画『闇金ドッグス5』初日舞台挨拶

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映画『闇金ドッグス5』の初日舞台挨拶が、1月14日、東京・シネマート新宿にて行われ、主演の青木玄徳をはじめ、共演の山田裕貴、荒木宏文、菅原大吉、副島淳と、元木隆史監督が登壇した。

金×暴力×欲望を鋭くえぐる、裏金融人気シリーズ『闇金ドッグス』新作第5弾の本作。実際に起きた事件にインスパイアーされたストーリーをもとに、闇金業者のラストファイナンスで働く元ホスト・須藤司(青木)と、社長の安藤忠臣(山田)と、彼らを取り巻く金と暴力と欲望にまみれた人間の姿を赤裸々に描く。R15+指定作品。

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この日は、上演後の舞台挨拶となり、登壇者たちは緊張の面持ちで、「どうでしたか?」と観客に声をかける。かなりハードな内容に、観客の反応が気になる様子。それでも静まり返った会場。「今までの作品では拍手をいただいていたんですけど・・・。今回はぶち込みましたからね」と、苦笑いの青木。

そんな反応に納得しているかの菅原は、「この3人(青木、山田、荒木)を見ると怖いんだよね。何かされるんじゃないかと思う・・・」と吐露。「台本を読んだ時点で泣いてましたね」と明かした。

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今作に特別な思いで臨んだという山田は、「今回の安藤は厳しく教えるというか自分が生きてきた姿を見せようとしていて、『5』でそれを教えるという形でできて、忠臣も成長してきたなと思いました」としみじみ。「そして今回、作品がこの衝撃度のある作品で現実にこういうことがあるんだというのを知ることができた。『闇金ドッグス』は社会派というか、いろんなところを切り込んでいきたいと思っていたので、そういう部分が出ていたと思います」と胸を張った。

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悪徳NPO法人としてビジネスを営む役を演じた荒木は、「悪人じゃないと思って臨みました」とし、「援助を受けられない状態で、まったく受け取ることができなかったお金を渡していて、弁護士に手数料も取られ、それで少しでも返しているんだから、俺、別に悪人じゃない!と思った。まったくブレずにできたと思います。」と力を込め、「この会場の空気感で、重い作品をできたと思って満足感があります」と、手応えを感じた様子。

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そんな会場の重い雰囲気を一蹴させたのは、副島淳の存在。青木に身長を聞かれ「195センチです。このアフロヘアーを入れたら210センチになります」と答え、観客たちを驚かせる。さらに「重たい作品の中で、僕は箸休め的なほっこりする役どころでした」とコメントすると、山田がアフロヘアーを指差し「もっこりしてますけど(笑)」とすかさずジョークを。すると青木が「あ~!それ、俺も言いたかったぁ~。 まったく同じこと考えてた~」と悔しがり、「イェーイ!さすがバディ!」と山田も嬉しそうに笑った。

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最後に青木が「(シリーズの)1~4までの須藤のコミカルな感じが、ここで生きたんじゃなかな。現実にあった話をモチーフにしていているので、フィクションよりも現実のほうがつらいなと感じました。でも、観客のみなさんの反応がいつもと違い、自分の中に別の価値がつけられたと思います。役者冥利に尽きます」と目を輝かせ、舞台挨拶を締めくくった。

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映画『闇金ドッグス5』
<ストーリー>
女性債務者から、絶大の信頼を得ているラストファイナンスの須藤司(青木玄徳)は、かつて、街金から金を騙し取る為に、結婚離婚を繰り返していた。そんな折、銀行系のローン会社から、妻となっている女性の借金支払いを求める連絡が入り、困り果てていた。一方、須藤の客の沼岸光夫(菅原大吉)は、認知症の母親のため給料の安いブラック企業へ勤務していたが理不尽な理由で解雇されてしまう。そんな沼岸の元へ悪徳NPO法人で貧困ビジネスを営む五条礼(荒木宏文)が現れる。沼岸は五条に騙され、申請が通った生活保護費を不正に搾取されてしまう。母の病も進行が速くなり、生活が困窮する中、藁にもすがる思いで再びラストファイナンスを訪れるのであった・・・。

出演:青木玄徳
菅原大吉 美谷和枝 牧野ステテコ 蒲生純一 副島淳 / 荒木宏文
山田裕貴
監督:元木隆史
脚本:池谷雅夫
企画・配給:AMGエンタテインメント
2016年/日本/80分/カラー/シネマスコープ
(C)2016「闇金ドッグス4&5」製作委員会
公式HP http://yamikin-dogs.com/

シネマート新宿ほか公開中!