波瑠、衣装合わせに9時間！岡田健史は初めての舞台挨拶に緊張！成田凌から「耳、真っ赤だよ(笑)」　映画『弥生、三月－君を愛した30年－』完成披露試写会

in CINEMA, Report(CINEMA) · 2020/02/19

Tags: 小澤征悦, 岡田健史, 弥生、三月－君を愛した30年－, 成田凌, 波瑠, 遊川和彦監督, 黒木瞳

映画『弥生、三月－君を愛した30年－』の完成披露試写会が、2月19日、東京・笹川記念館国際ホールにて行われ、キャストの波瑠、成田凌、岡田健史、小澤征悦、黒木瞳と、遊川和彦監督が舞台挨拶に登壇した。

ドラマ「同期のさくら」など数々のヒットドラマを生み出してきた遊川和彦の第二回目となる監督作品、『弥生、三月－君を愛した30年－』。本作は、遊川の完全オリジナル脚本で、運命的な出逢いから30年、すれ違いながらも運命を信じたふたりの男女の激動のラブストーリー。
高校時代に運命的な出逢いを果たした物語の主人公・結城弥生役を波瑠、弥生の親友・山田太郎役を成田が演じる。互いに惹かれ合いながらも、二人の親友を病気で亡くしたことで想いを伝えられず、遂に二人は別々の人生を歩むが、30年越しに届いた亡き友からのメッセージが届き、二人の運命の歯車が動いていく。

オファーを受けたときのことを振り返った波瑠は「脚本を読んで感動したと同時に、弥生がどれだけ純粋なのか、その強さにハードルを感じました。この役は時間が空いているからお受けするようなものではない。自分には難しいとおもってお断りするために監督に会いに行ったんです。1対1でお話させていただいて。でも、話しているうちに監督の情熱をしり、お仕事を一緒にしたいと思い、こんな機会はないと思って最終的には『やらせていただきます』とお受けすることになりました」と出演にあたっての経緯を明かす。

そんな波瑠を遊川監督は「この人（波瑠）が演じれば嘘がないと思ったので説得しました」と、絶対的な信頼を寄せていた様子。

一方、ずっと弥生の傍にいる役を演じた成田は、共演の波瑠について「リハーサルの時から弥生としか見ていなかったです」とし、監督と波瑠との様子を見て「正義と正義がぶつかっていました」と話す。「監督が神のような存在だったので、僕は“ハイ”と言ってやっていました」と冗談ぽく言うと、監督が「そんな簡単な人じゃないですよ」と笑った。

役作りについては「飲めない強いお酒を飲んで、声をからし顔をむくませて撮影に臨んだこともありました。朝に高校生を演じて、夕方に50代を演じることもあった」と、30年間の人生を演じるにあたっての苦労と吐露。「監督が『月9ドラマの3番手くらいの明るいヤツ』と言ってくれるのでわかりやすかったです」とニッコリ。

本作で映画デビューを果たした岡田は、初めての舞台挨拶とあって「緊張してます」と言いながら、「初めての映画が『弥生、三月』で良かった」と笑顔を見せ、「一緒になってあゆむを作ってくれた。何回もリテイクを重ねて、あゆむの魅力を出そうとしてくださいました。僕がつたなくて監督には一番迷惑をかけたと思います」と遊川監督へ感謝の気持ちを口にする。

遊川組初参加となった波瑠は「洗礼といいますか･･･衣装合わせに9時間もかかって、それでも終わらなかったんです」と監督のこだわりを披露する。「脱いでは着て、脱いでは着て。30年分あるので」と語る。同じく成田も衣装合わせに2日間かかったそう。小澤は「僕は（衣装合わせは）5分でしたよ(笑)。俳優は監督の情熱に乗っかっていけばいいんです」と言い、「この作品は遊川ワールドが爆発しているので見ごたえがあります」と作品の出来栄えに自信をのぞかせる。

黒木も「遊川先生は人間愛を大切にしている。芝居を真剣にやっている人が好きなんです。脚本家としても監督としてもぶれない」と、監督との信頼を表した。

ここで、映画の内容にちなみ、「30年経っても変わらす大事にしていたもの、変わらず大事にしていきたいものは？」と質問されると、小澤と黒木は「仲間」と答え、成田は「会うたびに1枚だけ写真を撮ってくれるヘアメイクさんがいるんです。それが集まって30年後にどこかで披露できたらいいな」と願望を。波瑠は「普通でい続けること。いろんな役をやっているのでこそ、心がけていたい」と回答。

岡田は「部屋をキレイにしていることを続けていきたいです」と真面目に答えると、冒頭の挨拶で「まさかの岡田くんの父親役をやりました」笑った成田から「耳、真っ赤よ！(笑)」と言われ、最後まで緊張感が取れない様子だった。

映画『弥生、三月 -君を愛した30年-』
＜STORY＞
1986年3月1日。運命的に出会った弥生（波瑠）と太郎（成田凌）。「もし、40過ぎても独身だったら、俺が結婚してやるよ！」
互いに惹かれ合いながらも、親友・サクラ（杉咲花）を病気で亡くした事で想いを伝えられずに、別々の人生を選んだ二人。
子供の頃に描いた夢に挑み、結婚相手を見付け子供が産まれ…。しかし人生は順風満帆では無く、離婚を経験し、災害に巻き込まれ、配偶者を無くし、あの時、抱いていた夢は断たれてしまう。
希望を見失い、人生のどん底に突き落とされていた時、30年の年月を超えて、亡き友・サクラからのメッセージが届くー。