『教誨師』の佐向大監督による破格の衝撃作、誕生!
構想 9 年、オリジナル脚本で現代社会の相貌を描き切った怪物的傑作。
足立智充、玉置玲央主演!脇を固める松重豊、宇野祥平ら豪華俳優陣の怪演のアンサンブル!
5月公開決定!
メインビジュアル解禁
中原昌也、夏目知幸、町山広美、門間雄介の衝撃コメント到着!
このたび、足立智充・玉置玲央が主演した、佐向大監督の最新作『夜を走る』が、5月よりテアトル新宿、ユーロスペースを皮切りに全国劇場にて、公開される。
舞台は郊外の鉄屑工場。そこで働く二人の男。ひとりは不器⽤で上司にも取引先にも軽侮されながら、実家で暮らす秋本。ひとりはうまく世の中をわたってきた⾕⼝。あまりに退屈な、しかし平穏な毎日を送ってきた彼らだったが、ある夜の出来事がきっかけで、⼆⼈の⽇常と運命は⼤きく揺らぎ始める……。
機械も人間もいとも簡単にスクラップ・アンド・ビルドされ、部品の入れ替わりなどお構いなしにぐるぐる回り続ける社会。嘘が嘘を生み、弱い者たちが更に弱い者を叩く。そんな無情な世界の中、それでも通常運転を続ける人間の絶望と再生が、驚きの展開で紡がれてゆく。
監督・脚本は、“死”と隣り合わせの死刑囚たちと、彼らと対峙する聖職者の“生”を描いた大杉漣主演作『教誨師』(18) で高く評価された佐向大。前作に続き完全オリジナル脚本の構想は9年前。本来ならば、本作が大杉の初プロデュース作品となるはずだったが、先に製作された『教誨師』が大杉初のプロデュースにして最後の主演作となり、本作の企画は一旦頓挫。その後全世界をパンデミックが覆う中、再び企画が始動。佐向にとってまさに集大成にして新境地たる渾身の一作だ。
主演の秋本役に、『きみの鳥はうたえる』(18)や『ふたつのシルエット』(20)の足立智充。予想だにできない怒涛の運命を辿る男を鬼気迫る怪演で魅せる。同僚の谷口役に、『教誨師』の死刑囚役で映画初出演し、毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を受賞、NHK ドラマ「おかえりモネ」などでも印象的な姿を見せる玉置玲央。秋本と対照的に、家族を持ち、要領よく生きてきた男を見事に演じる。
脇を固める登場人物には、日本を代表する実力派俳優が集結。廣木隆一監督『夕方のおともだち』(22)で SM女王に扮し話題を集めた菜葉菜、あらゆる役柄に憑依し名バイプレイヤーの名を欲しいままにする宇野祥平、さらに松重豊、高橋努、川瀬陽太といった個性豊かな俳優たちが圧倒的な存在感を見せる。また TVドラマを中心に看護師、ホステス、学生など多彩な役を演じ熱い視線を浴びる女優・玉井らんが、本作で本格的映画デビューを飾る。撮影は、堀禎一監督『夏の娘たち ひめごと』、宮崎大佑監督『VIDEOPHOBIA』の渡邉寿岳。
メインビジュアルでは、対照的な表情を見せる秋本(足立智充)と谷口(玉置玲央)が車に乗っている姿が映る。バックシートは不穏なブルーライトが光り、後方には炎が火花をあげている。彼らは一体何を考えているのか、秋本は何を見つめているのか、谷口はなぜうなだれているのか……見るものの想像力を掻き立てる強烈なビジュアルに仕上がった。ビジュアルのデザインを手がけたのは、銀杏 BOYZ や cero、雑誌「STUDIO VOICE」(No.411-415)等のアートディレクターを務めてきた坂脇慶。
また、一足先に鑑賞した、ミュージシャン・作家の中原昌也、ミュージシャン(Summer Eye/ex.シャムキャッツ) の夏目知幸、放送作家の町山広美、ライター・編集者の門間雄介の4名より、興奮と衝撃冷めやらぬコメントが到着!
すでに今年最大の衝撃的傑作の呼び声も高い『夜を走る』に是非ご注目を!
●『夜を走る』コメント一覧●
映画は夢か?現実か? ファスビンダーが死んでも、いまだ彼の描いた世界が現実なのに…その揺るぎない事実をこの映画が証明した!映画は時限爆弾だ!全部吹っ飛ばせ!
──中原昌也(ミュージシャン、作家)
真っ赤な灰皿。箱のカタチの、足がついてる、缶でできたやつ。底に溜まった汚い汚い汚い水、粘る唾液が染み込んだ大量のタバコの吸い殻、そのエキスをじっくりと時間をかけて抽出した、もう、水って言っちゃいけない汁。
あの、臭い臭い臭い臭い臭い汁。黒い黒い黒い黒い黒~い黒~い汁って、一気飲みしたら死ぬらしいから、味を知りたければ代わりにこの映画を観るといい。 飲んだことがある事に気づくだけだとしても。
──夏目知幸(ミュージシャン/Summer Eye)
ドストエフスキーの至言「囚人を逃亡させない最良の方法は、監獄に入っていると気づかせないことだ」がついに映画化された。
快挙であり暴挙であるこの映画は、今見られなければならない。
「日常を続けましょう」は看守の声だと、気づく時が来たのである。
──町山広美(放送作家)
現実を不条理が侵食していく。
それは一人の映画作家が格闘し、認識するにいたった世の中のある断面なんだろう。
恐れを知らない、この野心的な映画は、観る人に激しい揺さぶりをかける。ぶっ壊れているのは自分か、世界か?
──門間雄介(ライター、編集者)
●CREDIT
⾜⽴智充 ⽟置玲央
菜 葉 菜 ⾼橋努 / ⽟井らん 坂巻有紗 ⼭本ロザ
信太昌之 杉⼭ひこひこ あらい汎 潟⼭セイキ 松永拓野 澤 純⼦ 磯村アメリ 川瀬陽太 宇野祥平 / 松重 豊
製作:⼤杉弘美
プロデューサー:村⽥信男、⽚⼭武志
撮影協⼒:武蔵野⾦属 制作協⼒:SS ⼯房
製作:TOEKICK★12、クイーンズカンパニー、Takano プロモーション、プロジェクト ドーン、マーメイドフィルム、パロマイン
脚本・監督:佐向 ⼤
2021 年 / 日本 / カラー / シネスコ /5.1ch/125 分
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
©2021『夜を走る』製作委員会
【公式サイト】http://mermaidfilms.co.jp/yoruwohashiru/
【公式 Twitter】https://twitter.com/yoruwohashiru
5月よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国順次公開