韓国で評価9.8点を記録した大人気WEBマンガ「勇敢な市民」(LINEマンガにて配信中)を原作にした、映画『勇敢な市民』が2025年1月17日(金)に日本公開される。
本作は、正規雇用を勝ち取るために学園内にはびこる悪事を全て見逃し、事なかれ主義で猫をかぶった女性教師ソ・シミンが、最低で最狂で最悪のハン・スガンに正体を隠しながら戦い、学園全体を巻き込んでいく様を描く、愉快・痛快・爽快なアクション・コメディ映画。
主演は数々の人気作品に出演する韓国のスーパースター・シン・ヘソン。実際に“猫”のマスクを被った最強のファイター、ソ・シミンを熱演した彼女に撮影を振り返りながら本作の魅力について語ってもらった。
― 最初に、脚本を読んだ際の印象・感想を聞かせてください。
ウェブトゥーンが原作だからでしょうか、シナリオも漫画を読んでいるような感じでした。単純だけど明確な物語構成のおかげで気軽に面白く読むことができましたし、とても痛快でした。私にとって、新しい挑戦ができる作品になるだろうという印象でした。
― 出演する決め手は何だったのでしょうか? 今作のどこに魅力を感じられましたか?
アクション演技に挑戦してみたいという思いが一番大きかったです。アクションは私にとって珍しいジャンルでしたので、ぜひ一度やってみたかったですし、『勇敢な市民』に出会うことができて嬉しく思っています。俳優として新しい挑戦ができる作品だと思った点も出演の決め手になりました。
― ソ・シミンは、関心がないように装いながら、実は学校内に巣食っているいじめや不条理が我慢できない正義の人です。ヘソンさんは彼女をどのように捉え、演じようと考えましたか? 演じる上で心がけたことは?
ソ・シミンは曲がったことが嫌いな性格ですが、表向きは他人に興味がないふりをするキャラクターだと理解しました。アクション演技に一番気を使いましたが、特にイ・ジュニョンさんよりもより上手に見せるためにたくさん練習をしました。
― ご自身とソ・シミンと共通しているところはありますか? また、ソ・シミンに共感できる部分などがあれば教えてください。
ソ・シミンとの共通点は特に思い当たらないのですが、序盤にシミンが感じる矛盾には多くの方が共感できると思います。人の道に外れた行為を我慢しなければならない状況に身を置きながらも、本音は抵抗したいという気持ちは共感しました。
― ハン・スガン役を演じられたイ・ジュニョンさんも本作で素晴らしいアクションをこなされています。イ・ジュニョンさんと共演された感想をお聞かせください。 特にアクションシーンの撮影はいかがでしたか?
イ・ジュニョンさんはお茶目な性格なのですが、お仕事をするときは真剣で情熱的な俳優です。とても上手にアクションをこなされていたので、私もたくさん助けていただきながら撮影することができました。
― イ・ジュニョンさんとの印象的なエピソードがあれば教えてください。
悪辣な場面の撮影の後、ジュニョンが涙を見せていたことがありました。でも、後でそのシーンをスクリーンで観たらとても上手に演じていてびっくりしました。普段は本当に優しくて、とても素敵な友達です。
― 学校が舞台ということで、若いキャストが揃いましたが、現場の雰囲気はいかがでしたか?
現場はとても熱気があって、心地いい雰囲気に包まれていました。登場人物は多かったのですが、みんな良い方たちばかりで楽しく撮影することができました。
― シミンの“正義”を貫こうとする姿がとても痛快でした。笑えるシーンもたくさんあって、エンターテインメント作品として楽しめる作品ですが、ヘソンさんが特に印象的だったシーン、好きなシーンを教えてください。
猫の仮面を被ってスガンと初めて会うシーンのとき、闘いが終わって仮面を脱いだシミンが笑う瞬間が記憶に残っています。痛快な感じを出すために監督と一緒にたくさん悩んだシーンでしたが、結果的に上手く仕上がって嬉しかったです。
― パク・ジンピョ監督の演出やアドバイスで印象に残っていることはありますか?
パク・ジンピョ監督はいつも気持ち良く演技できるように力を貸してくださって、シミンを素敵に見せるために一緒に悩んでくださいました。俳優が自由に表現できる環境を作ってくださってとてもありがたかったです。
― 最後に、『勇敢な市民』の公開を楽しみにしている、日本のファンの皆さんへメッセージをお願いします。
『勇敢な市民』が日本で公開されることを大変嬉しく思っています。正義を心の中に抱き、生きる皆さんが、この映画を観て痛快で楽しい時間をお過ごしいただけることを願っております。
【シン・ヘソン(신혜선、Shin Hye-Sun)】
1989年8月31日生まれ、韓国・ソウル出身。
ドラマ「ゆれながら咲く花 ~学校2013~」(2012)で俳優デビュー。その後「彼女はキレイだった」(2015)、「ドキドキ再婚ロマンス 子どもが5人!?」(2016)ほか、「黄金の私の人生」(2017)でドラマ初主演。その後ドラマでは「30だけど17です」(2018)、「死の賛美」(2018)、「ただひとつの愛」(2019)、「哲仁王后(チョルインワンフ)~俺がクイーン!?~」(2020)、「生まれ変わってもよろしく」(2023)、「サムダルリへようこそ」(2023)などに出演。
また、映画『潔白』で映画初主演を務める。『リターンマッチ(原題:리턴매치)』(2014)、『華麗なるリベンジ』(2016)、『コレクターズ ~ソウルに眠る宝刀を盗み出せ~』(2020)、『ターゲットー出品者は殺人鬼ー』(2023)ほか、多くの作品に出演し、国民的俳優として活躍中。
映画『勇敢な市民』
【STORY】
非正規雇用である高校にやってきた女性教員ソ・シミン。その高校はセレブの息子であるスガンという生徒の暴力に支配されていた。正規雇用を勝ち取るために無用トラブルを避け見て見ぬふりをするシミン。しかし、いじめのターゲットとなった生徒とその家族にまで及ぶ暴力を知った時、猫のマスクで正体を隠したシミンがスガンとその一味の前に立ちはだかった。そう、彼女は元ボクシングチャンピオンで数々の格闘技をマスターした最強のファイターだったのだ。しかし、学園の支配者スガンが黙っているはずはなかった―
原作:キム・ジョンヒョン「勇敢な市民」
監督:パク・ジンピョ
出演:シン・ヘソン、イ・ジュニョン、パク・ジョンウ、パク・ヒョックォン、チャ・チョンファ
2023年/韓国/112分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/原題:용감한 시민/英題:Brave Citizen/
字幕翻訳:根本理恵
提供:KADOKAWA Kプラス、MOVIEWALKERPRESS KOREA
配給:KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス
映倫区分:PG12
コピーライト:©2023 Content Wavve Corp. ALL RIGHTS RESERVED
X:@yukannashimin #勇敢な市民
2025年1月17日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
写真提供: NS ENM
◆予告編