映画『雪の華』の公開記念舞台挨拶が、2月2日、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、主演の登坂広臣と中条あやみ、監督を務めた橋本光二郎が登壇した。
本作は、中島美嘉の「雪の華」をモチーフとして映画化。フィンランドと東京を舞台に、ひたむきに夢を追い続ける青年と、余命1年を宣告された女性の愛の行方を描く、切ない大人のラブストーリー。主人公の綿貫悠輔役を登坂、平井美雪役を中条が演じ、『orange-オレンジ-』や『羊と鋼の森』で知られる橋本光二郎監督がメガホンを取った。
公開を迎え、登坂は「撮影から1年という月日が流れ、自分の心に残っていたものを届け、思っていた気持ちを皆さんに伝えることができて安心しています」と感慨深げ。中条も、「嬉しい気持ちと寂しい気持ちもあるけれど、観てくださった方から『勇気が沸いた』という言葉もいただき、多くの方々に影響を与えられる映画になって嬉しいです」と笑顔を見せた。
フィンランドでの撮影は寒さとの闘いだったようで、感想を聞かれた登坂は「大変でした!」と一言。「雪山の中を走るシーンでは、大木を超えてどこまでも走るんですが、どこまで走っていいのかわからず、クルーが見えなくなるとこまでずっと走っていました。もういいだろうと思って止まったら、スタッフが走って追いかけてきて(笑)。だいぶ前にカットがかかっていたみたいなんですが、聞こえなくて・・・。足がパンパンになりました(笑)」と苦笑い。
中条も「監督の声が小さいんですよ」と同情すると、監督も小さい声で「すみません・・・」と頭を下げる。
それでも、このシーンは重要なところ。監督は「(登坂をずっと走らせたのは)半分、趣味です」と笑いながらも「人間が体を使って必死になるところに人は心を揺れ動かされる。前半は美雪が近づいていくが、全てを知った悠輔がベクトルをあげ勢いいっぱいになっていくところは、現場で見ていた僕も心を動かされました」と、登坂の演技を絶賛した。
赤いオーロラを見ると奇跡が起こる・・・という物語の内容にちなみ、自身のジンクスを聞かれると、登坂は「絶対に靴は左足から履く。一度右から履いたら気持ち悪くて履きなおしました」と明かす。中条が「毎年初詣に行くこと」と答えると、登坂に「もうちょい、オリジナルないの?」と突っ込まれる場面も。すると、中条は「初詣行っても、絶対におみくじは引きません。それを1年引きずるとイヤだから」と続け、登坂から「かわいい、いいと思う」とOKをもらっていた。
また、2月4日に誕生日を迎える中条に登坂からサプライズが。「雪の華」をイメージした花束が贈られると満面の笑みを浮かべて喜んだ中条。さらに、ロンドンから本作の音楽を担当した葉加瀬太郎からお祝いのメッセージとバイオリンによる「Happy birthday」の演奏が贈られるというWサプライズ。中条は「本当に贅沢。一生忘れない」と感激していた。
<STORY>
「100万円で、私の恋人になってください。」
東京-フィンランド。余命1年、最後の恋に涙する。
幼い頃から病気がちで、ついに余命1年を宣告された美雪(中条あやみ)。彼女の夢は2つ――1つは両親が出会った〈約束の地〉フィンランドでオーロラをみること。そしてもう1つは、最初で最後の恋をすること。ある日、ひったくりにあった美雪はガラス工芸家をめざす悠輔(登坂広臣)に助けられる。悠輔が男手ひとつで妹弟を育てていること、そして働く店が危機になっていると知った美雪は、「私が出します、100万円。その代わり1ヶ月、私の恋人になってください」と持ちかける。何も知らないまま“期間限定”の恋に応じる悠輔だったが・・・。かけがえのない出会いが、美雪に一生分の勇気をあたえて、悠輔の人生を鮮やかに彩っていく。
舞台は東京―フィンランド。切ない想いに涙が溢れる、初雪の日に出会った2人の、1年のラブストーリー。
登坂広臣 中条あやみ
高岡早紀 浜野謙太 箭内夢菜 / 田辺誠一
主題歌:中島美嘉「雪の華」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
監督:橋本光二郎 脚本:岡田惠和
音楽:葉加瀬太郎
製作:映画「雪の華」製作委員会
企画・制作プロダクション:エー・フィルムズ
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2019 映画「雪の華」製作委員会
公式サイト:http://yukinohana-movie.jp
公式 Twitter:@yukinohanamovie #雪の華
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