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吉高由里子、共演の松坂桃李らに「親近感沸かない・・・」 映画『ユリゴコロ』キックオフ会見

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映画『ユリゴコロ』のキックオフ会見が、7月9日、東京国際フォーラムにて行われ、主演の吉高由里子をはじめ、共演の松山ケンイチ、松坂桃李、佐津川愛美、清野菜名、木村多江と、熊澤尚人監督が登壇した。

本作は、沼田まほかるの同名ベストセラー小説を実写映画化。ある一家で見つかる一冊のノートに綴られた、“生”の苦悩と喜びに翻弄される罪人・美紗子(吉高)の人生。過去と現代が交差しながら、彼女にかかわる人々の愛と宿命を描くミステリー。『近キョリ恋愛』、『心が叫びたがってるんだ。』などを手掛ける熊澤監督がメガホンをとり、過去パートには吉高、松山、佐津川が、現代パートには松坂、木村、清野が登場している。

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過去パートは2016年に撮影を終え、会見の前日20時ころに現代パートをクランクアップしたばかり。これから編集に入ると話す熊澤監督は、過去と現代を別に撮影したことについて、「今作をどうしても映画したかった。同時に進めていたらここまで来ることはできなかったと思います。俳優陣の知力も体力も全て奪うような過酷な撮影がつづきましたが、俳優陣の素晴らしい演技で難しい映画化を可能にしてくれました」と、俳優たちの演技と努力に拍手を送った。

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吉高は「普段、脚本を読むのに時間がかかるんですが、あっという間に読み終えました。殺人を犯す役はやったことがなかったので、興味がわいてぜひやりたいと思いました。現代パートとの相乗効果を早く見たいですね」とコメント。現代パート出演者とは今回が初の顔合わせとのことで「今こうして並んでいるんですが、全然親近感がわかないです。別の現場の方たち?というくらい交わってない」と言って笑いを誘うも、「早く映像を観たいです!」と作品の完成を待ちわびている様子。

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吉高との共演について、松山は「10年以上前からクセの強い女の子だなと。でも、そういう人が大好きなので、今回ちゃんと共演できてうれしかったです」とニッコリ。それを受け吉高は「松山さんは、もっとお芝居を見たいと思う役者さん」と称えた。ミステリーゆえに話せないことが多いと言いながら「変わったシーンが多かったです」と明かす松山。

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同じく現代パート陣もネタバレにならないように注意をしながらトーク。告白のノートを発見し、知られざる運命へと導かれる・亮介を演じた松坂は「あれがああなって、これがこうなるんですよ」と説明し会場を沸かす。すると清野から「オムレツ、作りましたよね?」と助け船。松坂は「本当にどれだけの卵が犠牲になったのかってくらい緊張しました」と思い出し、「もっと上手くなりたいと思って何度も作って、ケータリングのところに置いたりしたんですけど・・・ほとんど誰も食べてくれなかったです」と嘆いていた。
さらに、「あえて過去パートのダイジェスト映像を見ないで撮影に臨みました。(過去と現代が)こんなにもハッキリと分かれている作品はなかなかないと思います。監督の絶妙な仕掛けがどう作用して、一つの作品になるのか楽しみです」と期待をのぞかせた。

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また、拒食症の役がらのため減量をしていたという佐津川は「食事を買いに行く時間がなかったときに、吉高さんがサラダとゆで卵を買ってきてくれて嬉しかった」とエピソードを披露すると、木村は「心の中で『いつか終わる、いつか終わる』と唱えていました」と過酷な撮影時の心境を明かし、「(現代パーツも)過去編に負けないぞ!という気持ちでうまく一つになりました。いろいろな桃李くんが見られますのでご期待ください」とPRし笑顔を見せた。

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最後に吉高が「こんなにも自分が関わっていない期間やシーンのある映画は初めてです」と目を輝かせ、「監督あと2か月で間に合いますか?何か手伝いますか?という気持ちですが、過去パートと現代パートが2か月後に化学反応を起こしているのか期待しています!」と満面の笑みを浮かべ会見を終了した。

『ユリゴコロ』
<ストーリー>
とある一家で見つかる「ユリゴコロ」と書かれた一冊のノート。そこに綴られていたのは、悲しき殺人者の記憶。これは事実か、創作話か。誰が、何のために書いたのか。そしてこの家族の過去に、いったい何があったのか。数々の疑念に先に、運命をも狂わす驚愕の真実が突き付けられる。いま、容赦ない愛と宿命の物語が、静かに動き始める。

『ユリゴコロ』ティザービジュアル

吉高由里子、松坂桃李 / 松山ケンイチ
佐津川愛美、清野菜名、清原果耶 / 木村多江
原作:沼田まほかる『ユリゴコロ』(双葉文庫)
脚本・監督:熊澤尚人
企画・製作幹事:日活 制作プロダクション:ジャンゴフィルム
製作:「ユリゴコロ」製作委員会
配給:東映/日活
©沼田まほかる/双葉社 ©2017「ユリゴコロ」製作委員会
公式サイト:http://yurigokoro-movie.jp

9月23日(土)より全国公開